(①)はじめに:森永拓郎という人物
こんにちは、ミギーです!
今回は「ザイム教」の実践者としても有名だった、経済アナリスト・森永拓郎さんについてご紹介します。森永さんは、テレビやラジオでおなじみの“モリタク”として、経済の話をわかりやすく語ってくれるユーモアあふれる人物でした。
2025年1月に67歳で惜しまれつつ亡くなりましたが、その最晩年に執筆したのが『森永卓郎流 生き抜く技術』という本です。彼の集大成とも言えるこの本には、「ザイム教」にも通じる生き方・考え方が詰まっています。
(②)森永卓郎とはどんな人?
- 東京都目黒区出身。東京大学経済学部卒。
- 三和総研やUFJ総合研究所で経済分析を行い、のちに獨協大学教授やメディア出演者としても活躍。
- 「庶民派の経済学者」として、難しい話を分かりやすく伝える名人。
- 趣味はミニカー収集やノベルティ集め。「B宝館」という博物館も運営していました。
- 晩年には膵臓がんと闘いながらも、ラジオや執筆を継続。
「節約は生き方」という実践哲学を持ち、ムダを省きつつも豊かな人生を追求していたのが森永さんの最大の魅力です。
(③)『生き抜く技術』とはどんな本?
この本は、森永さんががん末期の状態で書き上げたラストメッセージ集。亡くなるわずか3週間前まで執筆され、主に3つのテーマに分かれた「31のメッセージ」で構成されています。
内容の主なテーマ:
- お金の技術:
- 「お金は自由を守る武器」
- 「投資の幻想に惑わされるな」
- 「収入ではなく支出をコントロールせよ」
- 仕事の技術:
- 「報酬よりやりがい」
- 「締切厳守が信用になる」
- 「地獄のような経験が人を育てる」
- 人生の技術:
- 「今、幸せを求めない理由はない」
- 「自分だけの足跡を残そう」
- 「ダメ元で挑め、結果はついてくる」
特徴:
- イラスト入りの見開き解説で読みやすい
- 各章に「モリタクのここがポイント」まとめ付き
- 教え子や若者にも響く“人間くさい”言葉が多い
まさに「現代を生き抜くための教科書」のような一冊です。
(④)ザイム教とのつながり
この本の中でも垣間見えるのが、森永さんが提唱した「ザイム教」との共通点です。
共通の哲学:
- お金を使うこと=幸せではない
- コストパフォーマンスのよい生き方を選ぶ
- モノより体験、ステータスより納得感を大事に
『生き抜く技術』の中には、贅沢を捨てて「知恵と工夫で幸せを得る」というザイム教的な考え方が随所に込められています。
(⑤)森永拓郎の「最期まで伝えたかったこと」
がん闘病中も仕事を続け、「死ぬまで働く」と語った森永さん。
彼が最後に残した言葉の中で、特に心に残るのが次のメッセージです。
「幸せは、毎日の中にある」
華やかな成功より、冷凍うどんと缶詰のサバで満たされた1日こそが、実は最高の豊かさなのかもしれません。
(⑥)まとめ:モリタク流に、賢く・軽やかに生きよう
森永卓郎さんは、単なる節約家でも経済学者でもありませんでした。庶民の味方であり、人生の知恵をユーモアで包んで教えてくれる賢者でした。
『生き抜く技術』は、あなたが不安な時、立ち止まりそうな時に開くべき一冊です。
- 節約しても、貧しくならない
- お金がなくても、幸せになれる
- 未来が不安でも、今日を生き抜く知恵がある
そんな森永さんの言葉を、ぜひ手に取って感じてみてください。
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