「冷たい水がしみる」「歯磨きでキーンと痛い」
これ、知覚過敏かもしれません。
- アイスでキーン!
- 歯ブラシが当たるとズキッ
- 冷たい風でもしみる
- 甘いもの、酸っぱいものが痛い
そんな“瞬間的な鋭い痛み”が特徴です。
「虫歯かな?」と不安になる方も多いですが、
知覚過敏は正しく対策すれば改善できます。
この記事では、初心者でも理解できるように
✅ 知覚過敏とは?
✅ どうして起こるの?
✅ 家でできる対策
✅ 歯医者での治療
✅ 予防のポイント
✅ やってはいけない習慣
を、わかりやすく解説します。
■ 知覚過敏とは?
● 一言でいうと
歯の内側(象牙質)が露出し、刺激が神経に伝わりやすい状態
通常、歯は
- エナメル質(硬い鎧)
- 歯ぐき
で守られています。
しかし、それらが削れたり下がったりすると、
象牙質の中の細い管(象牙細管)を通じて神経に刺激が届きます。
だから、「キーン!」と一瞬痛いのです。
■ 知覚過敏の原因
知覚過敏は突然なるのではなく、
毎日の小さな習慣の積み重ねで起こります。
✅ 原因①:歯の磨きすぎ(ブラッシング圧)
- 力任せにゴシゴシ
- 硬い歯ブラシを使用
- 長時間こすりすぎ
→ エナメル質が削れる
✅ 原因②:歯ぎしり・食いしばり
- 就寝時の歯ぎしり
- 日中の食いしばり癖
→ 歯がすり減りやすい
→ 歯根に力がかかり歯ぐきが下がる
✅ 原因③:酸性食品・飲料のとりすぎ(酸蝕症)
- 炭酸飲料
- エナジードリンク
- レモン系
- 酢飲料
- ワイン
→ エナメル質が溶ける
✅ 原因④:加齢・歯周病
- 歯ぐきが下がる
- 歯の根が露出
✅ 原因⑤:ホワイトニング
ホワイトニング後、一時的に知覚過敏になることもあります。
■ こんな症状があれば知覚過敏の可能性大
| 症状 | 説明 |
| 冷たいものがしみる | アイス・水など |
| 熱いものでも痛い | 重度の症状 |
| 甘い・酸っぱい刺激 | 神経が敏感 |
| 風が当たるだけで痛い | エナメル質が薄い可能性 |
| 歯磨きでキーン | ブラッシング刺激 |
⚠️ 注意
痛みがズキズキ続く場合
→ 虫歯・神経の炎症の可能性
そんな時は歯科受診を。
■ 自宅でできる知覚過敏対策
✅ 1. 知覚過敏用歯磨き粉を使う
おすすめ成分
- 硝酸カリウム:神経を鎮める
- 乳酸アルミニウム:象牙質の穴をふさぐ
- フッ素:歯を強化
代表商品
- シュミテクト
- アパガードセンシティブ
- システマセンシティブ
✅ 2. 歯ブラシは「やわらかめ」
- 力は入れず
- 持ち方はペン持ち
- 1本ずつ優しく磨く
✅ 3. 食後すぐ磨かない(酸蝕症対策)
酸で歯が柔らかい状態
→ 30分待つもしくは水でゆすぐ
✅ 4. ナイトガード(歯ぎしり対策)
市販のマウスピースより
歯科医院のものが効果的
✅ 5. 甘い・酸性飲料をだらだら飲まない
水で口をゆすぐだけでも◎
■ 歯科医院での治療
| 方法 | 内容 |
| フッ素塗布 | 歯質強化| |
| 知覚過敏抑制剤 | 象牙細管を封鎖 |
| コーティング | 保護膜で刺激をブロック |
| レーザー治療 | 痛みを和らげる |
| ナイトガード | 歯ぎしり防止 |
| 重度の場合 | 詰め物・神経治療 |
多くの場合、
1〜数回の治療で改善します。
■ 知覚過敏になりやすい習慣(やめるべきこと)
- 歯を強く磨く
- 硬い歯ブラシを使う
- 酸性飲料を長時間口に含む
- 歯ぎしりを放置する
- 歯をカチッと噛む癖
- 口呼吸(乾燥)
心当たりがあれば、
少しずつ改善していきましょう。
■ 正しい歯磨き方法(初心者向け)
ステップ
- 軽く歯ブラシを持つ(ペン持ち)
- 力は100g(そっと、表面をなでるイメージ)
- 歯と歯ぐきの境目を小刻みに
- 1ヶ所につき5〜10秒
- 最後にフッ素ジェルを塗るとさらに◎
磨きすぎ=歯を守るつもりで傷つける
これは最も多い原因です。
■ 自宅ケアのチェックリスト
| 項目 | チェック |
| やわらか歯ブラシ | ✅ |
| 知覚過敏用歯磨き粉 | ✅ |
| 30分ルール(酸性後) | ✅ |
| ゴシゴシ磨かない | ✅ |
| 水分補給で口の中を潤す | ✅ |
| 歯ぎしり対策 | ✅ |
■ 知覚過敏の予防ポイントまとめ
- 歯ブラシは優しく
- 酸性の飲み物に注意
- 定期検診で歯ぐきチェック
- フッ素で歯を強くする
- 歯ぎしり対策は早めに
- ホワイトニング時は知覚過敏ケア併用
■ まとめ
| ポイント | 内容 |
| 知覚過敏とは | 歯の象牙質が露出して刺激に敏感になる状態 |
| 原因 | 歯磨きのクセ・酸蝕症・歯ぎしり・加齢 |
| 対策 | 専用歯磨き粉・優しく磨く・フッ素 |
| 歯医者での治療 | コーティング/レーザー/ナイトガード |
| 予防法 | 正しい磨き方・酸性食品注意・定期検診 |
知覚過敏は生活習慣で防げる・改善できる症状です
毎日コツコツのケアが、
“しみない歯”につながります。



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