はじめに
最近は「投資をやらないと損だよ」
日本でもNISAやiDeCoなどが広まり、
では、こんな極端な想像をしてみましょう。
世界中の80億人、全員が株に投資したらどうなるのか?
考えてみるとちょっとワクワクしますが、
この記事では、投資初心者の方にもわかりやすく:
- もし全員が株を買ったら起こること
- そのときに見えてくる「兆候」
- そして私たち一人ひとりがどう投資していけばいいのか
を、できるだけやさしい言葉で解説します。
株価って何で決まるの?
株価は「欲しい人(買う人)」と「売りたい人」
- 欲しい人が多ければ値段は上がる
- 売りたい人が多ければ値段は下がる
でも、もっと本質的に言えば「
例えば、トヨタが「来年はもっとたくさん車を売れそうだ」
逆に「スマホの売上が下がりそう」と予想されれば、
全員が株に投資したらどうなるの?
世界中の人が株を買い始めたら、最初に起きるのは 株価の急上昇 です。
なぜなら、買う人が一気に増えるからです。
でも、会社の利益がすぐに増えるわけではないので、これは「
つまり、「みんなが投資しているから株が高い」という状態です。
投資と消費のバランス
株価を支えるのは「企業の利益」。
その利益は、
もし世界中の人が「お金を投資に回すから消費は減らす」となったらどうでしょうか?
- 物が売れなくなる
- 会社の売上が減る
- 利益が出なくなる
- 株価が下がる
つまり、投資ばかりでは経済が回らなくなるのです。
世界人口の影響
もうひとつ重要なのが「人口」です。
世界人口は今は増えていますが、
人口が減ると:
- 買う人(消費者)が少なくなる
- 働く人(労働力)が減る
- 経済全体の成長が鈍る
投資家がどれだけ多くても、人口が減れば経済は小さくなり、
現れる兆候とは?
短期(数年以内)
- 株価が異常に高騰(バブル状態)
- 「投資をしない人は損している」という空気
- 株以外の資産(金や不動産)も値上がり
- 誰でも儲かるように感じる
中期(10〜30年)
- 消費が減り、物が売れにくくなる
- 企業の利益が伸びず、株価との乖離が大きくなる
- 各国政府が課税や規制を強化
- 投資できる人とできない人の格差が広がる
長期(30年以上)
- 世界人口が減り始め、市場が縮小
- 世界的に株価が下がる可能性
- 「株式投資だけでは経済を支えられない」という現実
- 新しい仕組み(デジタル通貨や共有型経済)が登場
初心者でもできる投資の立ち回り方
短期(バブル期)
- 周囲が「投資は絶対に儲かる」と言い出したら、注意サイン
- 利益が出ている部分は一部売却して現金化
- 株以外にも金や不動産など分散する
中期(消費低迷期)
- 値上がり益より「配当」を重視する
- 不動産投資信託(REIT)や高配当株を取り入れる
- 人口が増えている国(インドやアフリカ)に少し投資する
長期(人口減少期)
- 株だけでなく、安全資産(現金・国債)を増やす
- 人口が減っても伸びる分野(AI・医療・エネルギー・宇宙)
に注目 - 株以外の新しい経済の仕組みも柔軟に取り入れる
まとめ
「全人類が世界株に投資する」という未来を想像すると、
- 短期 → 史上最大のバブルで株価急騰
- 中期 → 消費不足や格差でひずみ発生
- 長期 → 人口減少とともに株価下落・新しい経済の誕生
この極端なシナリオから学べることは、
個人投資家としては:
- 短期は冷静に利益を確定
- 中期は配当や国際分散で安定
- 長期は安全資産と次世代産業へシフト
こうした基本を守ることで、
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