【初心者向け】百日咳とは?症状・対策・感染力までやさしく解説!

話題

「最近、子どもがずっと咳をしている…」「風邪かな?でも長引いてる…」

そんなときに疑いたいのが、**百日咳(ひゃくにちぜき)**という病気です。

今回は、医療の知識がなくてもわかるように、百日咳の「症状・原因・人にうつるか・予防法」などをまとめてご紹介します。

💡 百日咳(ひゃくにちぜき)ってなに?

百日咳とは、「ボルデテラ・パータシス菌」という細菌が原因で起こる感染症です。

名前の通り、咳が100日近く続くこともあるほど、しつこくてつらい病気です。

🦠 百日咳はうつる?誰にもうつるの?

✅ はい、うつります!

百日咳は「飛沫感染(ひまつかんせん)」といって、咳やくしゃみを通じて人にうつります。特に、家族内や保育園・学校で広がりやすいです。

🕒 潜伏期間(感染してから症状が出るまで)は?

  • 約7〜10日
  • 初期(風邪のような時期)が一番うつりやすいので注意!

😷 百日咳の3つの症状ステージ

百日咳には、進行によって症状が変わる「3つの時期」があります。

🧊① カタル期(初期)【1〜2週間】

  • 鼻水
  • 軽い咳
  • くしゃみ
  • 微熱 など

✅ この時期は「普通の風邪」と間違いやすく、感染力がとても強い!

🔥② 痙咳(けいがい)期(中期)【2〜6週間】

  • 発作のような連続咳(止まらない)
  • 息を吸うとき「ヒュー」と音が出る
  • 咳のあとに吐いてしまうこともある
  • 夜中に咳が強くなる

✅ 子どもや赤ちゃんはこの時期にとても苦しみます。

🌤③ 回復期(後期)【3〜4週間】

  • 咳の頻度が減ってくる
  • 体は回復してきても、咳だけは長く残る

✅ 合計で2〜3ヶ月以上続くことも!

👶 子どもと大人で症状は違う?

◆ 子ども(特に赤ちゃん)は重症化しやすい

  • 呼吸困難
  • 痙攣(けいれん)
  • まれに命の危険も

✅ **ワクチン未接種の赤ちゃん(6ヶ月未満)**が感染すると非常に危険!

◆ 大人は「ただの咳風邪」と思いやすい

  • 咳が2週間以上続いても病院に行かない人も多い
  • 気づかずに赤ちゃんや高齢者にうつすことも!

なんで今頃この病気が流行りだしたの?

✅ 理由①:コロナ禍で「免疫力」が低下しているから

新型コロナの影響で、マスク・手洗い・ソーシャルディスタンスが徹底され、

百日咳など他の感染症の流行が一時的に減っていた時期がありました。

しかしその反動で、

  • 百日咳に対する自然な免疫を持つ人が減っている
  • 免疫がついていない赤ちゃんや子どもが増えている

    結果的に、感染が一気に広がりやすくなっているのです。

✅ 理由②:ワクチンの接種率が落ちているから

  • ワクチン接種を控える家庭が増えた
  • 予約や病院の制限で接種のタイミングを逃した人が多い
  • 一部の大人(特に若者)は百日咳ワクチンの免疫が薄れている

こうした背景から、社会全体の免疫が下がってしまっていることも流行の原因です。

✅ 理由③:大人の「うつし役(キャリア)」が増えている

百日咳は、大人がかかっても風邪と間違いやすいため、気づかずに

  • 家庭内の子どもにうつす
  • 保育園や学校に広めてしまう
    といったことが起きています。

🧑‍⚕️特に「咳が2週間以上続く大人」は、百日咳の可能性があるので注意!

✅ 理由④:感染が分かりにくい「カタル期」の感染力が高いから

百日咳は、**風邪みたいな軽い症状の時期(カタル期)**に最も感染力が強く、

  • 発見が遅れやすい
  • 知らないうちに人にうつしてしまう

という特徴があります。

この時期に保育園・学校・職場などで集団感染が起きやすく、流行の火種になっています。

✅ 理由⑤:海外で流行している地域からの影響

2024年以降、アメリカやヨーロッパ、東南アジアでも百日咳が再流行しており、

観光客やビジネスでの往来で、国外から持ち込まれるケースも増えています。

まとめ:なぜ今、百日咳が流行しているのか?

原因内容
コロナ明けの反動感染対策で百日咳に触れる機会が減り、免疫が落ちた
ワクチン接種の遅れ接種率の低下、免疫切れ
大人の感染症状が軽いために見逃され、子どもに感染
感染力の高さ初期症状の時点でうつしやすい
海外の流行国際的な往来により持ち込まれている

 百日咳の予防方法は?

✅ 1. ワクチン接種が一番効果的!

日本では、「DPTワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)」として接種できます。

回数接種時期
1回目〜3回目生後3ヶ月〜6ヶ月
4回目1歳半ごろ
追加接種小学校入学前(5〜7歳)

👪 大人でも、妊娠中の母親や育児をする家族は再接種が勧められることもあります。

✅ 2. 手洗い・マスクなど基本の感染対策

  • 咳をしている人には近づかない
  • 咳エチケットを守る
  • 人混みではマスクを着用

✅ 3. 早めの受診と抗菌薬

咳が続いたらすぐ病院へ!

**初期の段階なら「抗菌薬(抗生物質)」**が効果的です。

📝 ただし、咳が激しくなってからでは効果が薄くなるので、早期発見が大切!

 風邪との違いってなに?

比較項目百日咳普通の風邪
咳の特徴激しい連続咳(咳き込み)軽くて断続的な咳
息を吸う音「ヒュー」という音が出ることもなし
咳の後の症状嘔吐や顔色が悪くなるほとんどなし
咳の期間数週間〜3ヶ月以上1週間〜2週間で治ることが多い
感染力非常に強い(初期)弱め

 こんなときは病院へ!

  • 咳が2週間以上続く
  • 咳の後に吐く
  • 呼吸が苦しそう
  • 赤ちゃんが咳き込みながら顔が赤・青くなる

✅ まとめ:百日咳のポイント

ポイント内容
原因ボルデテラ・パータシス菌(細菌)
主な症状発作的な咳・ヒュー音・嘔吐など
感染力初期が最も強い(飛沫感染)
予防法ワクチン・手洗い・マスク
治療法抗菌薬(早期が重要)
注意点乳児や妊婦・高齢者は特に注意

 

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