【完全版】「辞めたい」と言うアルバイトを引き止める?円満に送り出す? 店長・リーダーの声かけ術

話題

アルバイト先や店舗で、突然スタッフから「辞めたいんです」と切り出された経験はありませんか?

店長やリーダーにとってはショックですし、シフトや戦力を考えると「できれば続けてほしい」と思うもの。

しかし、無理に引き止めてもスタッフ本人のやる気が戻らなければ、かえって逆効果になることもあります。

大切なのは、「どう声をかけるか」でその後の関係性や職場の雰囲気が大きく変わる ということです。

この記事では、

  • 「辞めたい」と言うスタッフを引き止めるための声かけ術
  • どうしても辞めたい場合の円満な送り出し方
  • 引き止めと送り出しの判断基準

を、具体的なセリフ例や心理学的な視点を交えて解説します。

1. 「辞めたい」と言われたときの第一声がすべてを決める

多くの店長がやってしまうNG対応は、

  • 「困るよ!」
  • 「今辞められたらどうするの?」
  • 「ちょっと考え直して」

といった 即座の否定 です。

スタッフにとって「辞めたい」という言葉を口にするのは勇気のいること。

そこで否定から入ってしまうと、「話してよかった」という気持ちがなくなり、さらに心が離れてしまいます。

まず必要なのは、本人の気持ちを受け止めること。

心理学的にも「承認欲求」が満たされると、人は次の話を素直に聞きやすくなります。

例えば、こう切り出すだけで印象は変わります。

  • 「そう思うくらい大変だったんだね」
  • 「気持ちは理解できるよ」

この一言で「ちゃんと受け止めてもらえた」と感じ、会話がスムーズに進みやすくなります。

2. 引き止めるときの具体的な声かけ術

2-1. 学業やプライベートが理由の場合

学生バイトによくあるのが「授業や試験が忙しくなって…」という理由。

👤 スタッフ

「学校が忙しくて、バイトを辞めようと思ってます。」

👔 店長

「そうか、学業との両立は本当に大変だよね。気持ちは理解できるよ。

でも○○さんがいてくれることで本当に助かってるんだ。もし完全に辞めるんじゃなくて、シフトを週1に減らす形で続けるのはどうかな?」

📌 ポイント

  • 学業や生活は「本人にとって譲れない事情」なので否定しない
  • 「辞める以外の選択肢」を提案することで気持ちを揺らす

2-2. 人間関係が理由の場合

アルバイトを辞める理由で特に多いのが「人間関係」。

👤 スタッフ

「人間関係が合わなくて、正直しんどいんです。」

👔 店長

「そう感じさせてしまったのは申し訳ない。無理はさせたくないけど、○○さんはチームにとって大切な存在なんだ。

配置を変えたり、私がフォローする形も考えられるから、もう少し続けてもらえないかな?」

📌 ポイント

  • 相手を否定せず「こちらの責任もある」と伝える
  • 具体的な改善策(配置換え・フォロー)を出す

2-3. 疲れ・やる気の低下が理由の場合

長く働いているスタッフにありがちなケースです。

👤 スタッフ

「ちょっと疲れてしまって…限界かもしれません。」

👔 店長

「これまで本当に頑張ってくれたよね。疲れるのも当然だと思う。

でも○○さんがいなくなると正直困る。休みを増やすとか、負担を軽くする方法を一緒に考えたい。少しでもいいから続けてもらえないかな?」

📌 ポイント

  • 「頑張りを認める」ことで承認欲求を満たす
  • 「一緒に考えたい」という協力的な姿勢を見せる

2-4. 強めに引き止めたいとき

どうしても戦力として欠かせない場合は、感情を込めて伝えることも大切です。

👔 店長

「○○さんに辞められると、正直ものすごく困るし寂しい。戦力としても、人としても大事な存在だから。

条件はできる限り調整するから、どうか辞めるのは思いとどまってほしい。私はこれからも一緒に働きたいと思ってる。」

📌 ポイント

  • 「困る」「寂しい」と感情を素直に伝える
  • 「必要とされている」とスタッフに実感させる

3. 無理に止めても逆効果になるケース

ここで重要なのは、止めることがゴールではない という点です。

たとえ残ってくれても、

  • 本心では「辞めたい」と思ったまま
  • モチベーションが低下し、仕事に消極的
  • 周囲にも悪影響を及ぼす

こうなると、むしろ職場全体のパフォーマンスが下がってしまいます。

つまり「納得して続けてもらう」ことがゴール。

それが難しい場合は、無理に引き止めず 気持ちよく送り出す方が長期的にはプラス です。

4. 円満に送り出すときの声かけ術

4-1. 感謝を伝える

「ここまで頑張ってくれて本当にありがとう。○○さんがいてくれたから、すごく助かったよ。」

4-2. 気持ちを尊重する

「辞めたいっていう気持ちは理解したし、大切にしたい。無理に引き止めても良くないからね。」

4-3. 応援する姿勢を見せる

「これからの学校生活(生活/新しい挑戦)、ぜひ頑張ってほしい。応援してるよ。」

4-4. 戻れる余地を残す

「もしまた時間や気持ちに余裕ができたら、いつでも戻ってきてほしい。そのときは大歓迎だから。」

5. ケーススタディ:引き止めか送り出しか?

ケースA:学業が理由

→ まずはシフト調整を提案。それでも難しいなら潔く送り出す。

ケースB:人間関係が理由

→ 配置換えやフォローで改善可能かを確認。根本的に解決できなければ送り出す。

ケースC:ただの気まぐれ

→ 「必要としている」ことを伝えるだけで思い直す可能性大。

ケースD:キャリアや進路のための退職

→ 無理に止めず、将来につながる送り出しをする。

6. まとめ

  • 最初は否定せず、気持ちを受け止める
  • 引き止めたい場合は、具体的な改善策+必要とされている実感を伝える
  • 納得して続けてもらえないなら、感謝と応援で送り出す
  • 「戻れる道」を残すことで良い関係を維持できる

辞めたいスタッフへの対応は、店長やリーダーの人間力が問われる場面です。

誠実に向き合うことで「ここで働いてよかった」と思ってもらえれば、たとえ辞めたとしても職場の評判は高まり、将来的にプラスの循環を生み出します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました