― 国のかたちをもう一度、描き直す ―
◆ はじめに:国の未来は“偶然”では残らない
国というものは、
何も考えずに放っておいても続くわけではありません。
文明は惰性では続かず、
社会は“意思”によって運営されるものです。
日本という国を、未来に残すかどうか。
その答えを決めるのは、私たち自身。
この連載では、
これからの日本の針路について
現実的で、生活に直結する形で考えていきます。
抽象的な理想論ではなく、
数字だけの経済論でもなく、
「暮らしが良くなる国家」
そのつくり方について、
政策と生活の橋渡しをします。
◆ 日本はどこに向かっているのか?
いま日本は、
戦後最大の転換点に立っています。
- 少子化
- 物価上昇
- エネルギー不安
- 防衛環境の変化
- 技術覇権争い
- 地方の消滅リスク
これらを前にして、
私たちの選択は2つだけです。
縮んで消えるか、
再び立ち上がるか。
そして、日本が選ぶべき答えは明白です。
強く、豊かに。
◆ 「強さ」とは何か?単なる軍事や経済ではない
“強い日本”と聞くと、
軍事力や経済力を連想する人が多いでしょう。
もちろんそれらは重要ですが、
本質はもっと深いところにあります。
真の「強さ」とは何か
| 項目 | 内容 |
| 食 | 自分たちの食料を守れる |
| 電力 | 安定して電気が供給される |
| 医療 | 必要なときに医療を受けられる |
| 安全 | 外国に屈しない安全保障 |
| 技術 | 世界で戦える技術力 |
| 人材 | 次世代を育て続ける教育力 |
| 地方 | 国土全体が生きている |
つまり、
国民の生活を守る総合力
これが“強さ”の中身です。
◆ 「豊かさ」とは何か?贅沢ではない
次に“豊かさ”です。
豊かさとは、
高級品を買えたり、高層マンションに住むことではありません。
本当に重要な豊かさは、
- 普通の人が、普通に暮らして幸せであること
- 家族が安心して生活できること
- 将来を不安なく考えられること
つまり、
安心があること
日本の理想は、
世界一“普通が幸せな国”になることです。
◆ 今、日本に必要なのは「再設計」
戦後日本は、
“高度成長”という大きな物語の中を走ってきました。
しかし、その物語はとっくに終わっています。
これからの日本が必要なのは、
国の設計図を書き換えること
その鍵となるのが、
- 国家戦略の明確化
- 供給力の再構築
- 教育・技術への投資
- 食・エネルギー安全保障
- 地方経済の再起動
そして何より、
未来を信じる文化の再生
です。
◆ 現状:日本は「危機」ではなく「岐路」
危機とは、終わりが訪れる時を言います。
しかし日本が今いるのは、
終わりの手前ではなく、選択の岐路
です。
- 投資を止めれば、国は痩せていく
- 投資をすれば、未来は拓ける
つまり、日本の未来は
“運命”ではなく選択です。
◆ 国家の役割は「生活を守るインフラ」
国の目的はたった一つ。
国民の生活と尊厳を守ること
そのために政府は存在します。
逆に言えば、
- 子育てができない
- 生活が安定しない
- 地方が消える
- 食が不安
- 電気が高い
- 医療が届かない
こんな国は、強い国ではありません。
だから、政治は生活そのものです。
◆ これからの日本が取るべきアプローチ
これまでの連載で予告した通り、
日本が進むべき方向は明快です。
✅ 国家投資(積極財政)
- 半導体
- 医薬品
- 農業
- エネルギー
- 防衛
- 教育・人材
✅ 地方生態系の再起動
- 地域産業
- 観光と海外販路
- 教育と雇用
- 移住・子育て支援
✅ 人口戦略と家族政策
- 保育・学童
- 住宅
- 教育費支援
- 就労支援
ここに資源を投じていくことが、
「強く、豊かになる道」です。
◆ 国家を信じるとは、国民を信じること
国を信じるということは、
政治家を盲信することではありません。
“この国には
未来をつくれる人たちがいる”
そう信じることです。
- 技術者
- 医療者
- 教育者
- 政治家
- 起業家
- 公務員
- 地方の現場
- 家族を守る全ての人
この国を支えるのは、
名前のない無数の努力です。
◆ 結論:「強く、豊かに。」は誰の言葉か?
それは政治スローガンではありません。
生活の声であり、国民の願いであり、未来への誓い
「強く、豊かに。」は
これからの日本の共通言語です。
◆ 次回予告
次回 Day2 では、
国家投資=積極財政とは何か?
なぜ生活を救うのか?
を、スーパーで買い物をする感覚で
誰にでも分かる言葉で説明します。



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