将棋でよく聞くA級ってなんなの?調べてみました。

将棋

将棋でA級とか聞くけど、実際にA級ってどうなの?


今回は将棋のA級に関して調べてみました。

簡単に調べてみたところ、A級、B級1組は人数制限はあるもののそれ以外の階級に関しては人数制限はないとのこと、いかにこの二つ級がすごいかわかります。

プロの世界には、現役・引退あわせて230名を超える棋士がいるそうです。

将棋のプロになるためには奨励会入会試験に合格すれば入会できます。ただし、※試験を受けるにはプロ棋士からの推薦が必要です。また年齢があがるほど入会時の級位もあがり難易度はあがります。

ちなみに、奨励会へ入会した人が棋士になれる割合は、約1〜2割程度です。 つまり、奨励会試験を受け、合格した人の中でプロ棋士になれる人は一、二人しかいない計算になります。

また、奨励会には年齢制限があり、満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる厳しい世界だそうです。

 

アマチュアの段位とプロ棋士の将棋の段位の違いとは?

将棋の段位はアマチュアとプロでは強さが全然違います。また、段位が何級から何段まであるまででの違いもあります。

  • アマチュアの段位:10級〜八段まで。
  • プロ棋士及び奨励会員の段位:奨励会6級〜九段まで
  • 女流棋士の段位:研修会女流六段まで

アマチュア段位とプロ棋士段位の強さ、レベルの比較

  • アマ四段:奨励会6級
  • アマ五段:奨励会6級、5級、4級
  • アマ六段:奨励会3級、2級、1級
  • アマ七段:奨励会初段、二段、三段
  • アマ八段:プロ四段以上

アマとプロでも棋力は、段違い!!

プロの段位で言う6級がアマの段位で言う三段〜五段だと言われています。ではプロの三段〜五段はどの程度の強さなのかというと、アマチュアの最強クラスである六段〜七段程度であると言われています。因みに、アマチュアの最高段位である八段はプロ棋士の上位クラス程度であり、アマ七段がプロ棋士に相当するレベルだとも言われているので実質アマの段位は最高六段程度だと考えても良いでしょう。そして、アマ八段は著名人などが将棋界に貢献したことの見返りとして与えられる名誉称号である事も多いので注意が必要です。

 

下記は日本将棋連盟のホームページの内容になります。

  • ・A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5クラスがあります。
  • ・A級の優勝者は名人に挑戦します。名人と七番勝負を行い、4勝したほうが名人になります。
  • ・リーグ戦形式で対戦します。クラスによって総当りの場合とそうでない場合があります。
  • ・持時間は全て各6時間です。
  • ・例年4月に全クラスの抽選を行います。その際に、先手・後手も決まります。
  • ・A級の最終戦とその一局前は一斉に行われます。B級1組以下は原則として同一クラスの対局は、同じ日に行われます。

順位・昇級・降級・降級点

  • ・前期の成績を元に順位を決定します。
  • ・B級1組以下でリーグ優勝もしくはそれに準じる成績を挙げた場合は昇級します。。
  • ・B級1組以下の場合、昇級に該当する成績を挙げた棋士が複数いた場合は、順位の上の棋士が昇級します。
  • ・A級では、原則としてリーグの下位2名は降級します。
  • ・B級1組では、原則としてリーグの下位3名は降級します。
  • ・B級2組以下では、リーグ参加者の人数に応じて降級点が付きます。
  • ・同じ成績を残した棋士の順位は、前期の順位によってきまります。降級・降級点を 決める場合も同様で、残留決定戦は行いません。
  • ・指し分け以上の成績でも降級枠(降級点枠)に該当する場合は、降級となります(降級点がつきます)。
  • ・B級2組以下の偶数人数のリーグにおいて全員が指し分けとなった場合も前期の順位によって昇級・降級(降級点)となります。

A級

  • ・原則として10人の棋士による総当り戦です。
  • ・順位1位は名人戦七番勝負の敗者、以下前期リーグの成績順に8位まで、9・10位はB級1組からの昇級者となります。
  • ・最高成績者は名人への挑戦権を得ます。
  • ・最高成績者が複数いた場合は、人数に関わらず最高成績者全員でプレーオフを行います。
  • ・最高成績者が3人以上出た場合は、順位下位の2人がプレーオフ1回戦を行い、その勝者が順位上位の棋士と対戦するという「パラマス方式」で挑戦者を決めます。なお、プレーオフ実施期における次期順位は名人戦挑戦者を除き前期の順位によって決まります。
    例:最終成績で5勝4敗が9名、0勝9敗が1名となった場合は、9名でパラマス方式のプレーオフを行います。このとき、プレーオフ進出者の順位最下位者は名人戦挑戦者とならない限り、前期の順位で降級となります。
  • ・原則として成績下位の2名が降級します。

B級1組

  • ・原則として13人の棋士による総当り戦です。
  • ・原則として順位1・2位はA級からの降級者、以下成績順に10位まで、11、12・13位はB級2組からの昇級者となります。
  • ・成績上位者2名の棋士はA級に昇級します。
  • ・原則として成績下位の3名が降級します。
    ただし、B級2組からの昇級者が3名以上となった期は、次期のリーグ戦で降級人数の調整を行います。

B級2組

  • ・1人10局対局します。定員はありません。
  • ・B級1組からの降級者を順位1位から編入し、以下成績順、C級1組からの昇級者3名、前期降級点を取った棋士、の順になります。
  • ・成績上位者3名の棋士はB級1組に昇級します。ただし、リーグ戦成績の全勝者は、全勝者全員が昇級します。
  • ・降級点はB級2組のリーグ参加者の4人につき1名の割合で成績下位者に付きます。
  • ・降級点を2つとるとC級1組に降級します。
  • ・降級点を持っている棋士が勝ち越すか、2回連続で5勝5敗を挙げるかした場合は、降級点は消えます。
  • ・降級点の消える場合と降級点の付く場合の両方が同時に起こった場合は、過去に持っていた降級点が1つ消え、新たに降級点が1つ付き、クラスは現状維持となります。

C級1組

  • ・1人10局対局します。定員はありません。
  • ・B級2組からの降級者がいる場合は順位1位から順に編入されます。以下前期の成績順、C級2組からの昇級者3名、前期降級点を取った棋士、の順になります。
  • ・成績上位者3名の棋士はB級2組に昇級します。ただし、リーグ戦成績の全勝者は、全勝者全員が昇級します。
  • ・降級点はC級1組のリーグ参加者の4.5人につき1名の割合で成績下位者に付きます。
  • ・降級点を2つとるとC級2組に降級します。
  • ・降級点を持っている棋士が勝ち越すか、2回連続で5勝5敗を挙げるかした場合は、降級点は消えます。
  • ・降級点の消える場合と降級点の付く場合の両方が同時に起こった場合は、過去に持っていた降級点が1つ消え、新たに降級点が1つ付き、クラスは現状維持となります。

C級2組

  • ・1人10局対局します。定員はありません。
  • ・C級1組からの降級者がいる場合は順位1位から順に編入されます。以下前期の成績順、前期降級点を取った棋士、三段リーグからの昇級者の順になります。フリークラスからの昇級者がいる場合は、10月1日以前に昇級の権利を得た場合は新四段の上に、10月2日以降に昇級の権利を得た場合は、10月1日付昇段の新四段の次に編入されます。
  • ・成績上位者3名の棋士はC級1組に昇級します。ただし、リーグ戦成績の全勝者が4名以上いる場合は、全勝者全員が昇級します。
  • ・降級点はC級2組のリーグ参加者の4.5名に付き1名の割合で成績下位者に付きます。
  • ・降級点を3つとるとフリークラスに降級します。
  • ・降級点を2つ持っている棋士が勝ち越すか、2回連続で5勝5敗を挙げるかした場合は、降級点が1つに減ります。ただし、1つ目の降級点は、昇級もしくは降級しない限り消えません。
  • ・降級点の消える場合と降級点の付く場合の両方が同時に起こった場合は、過去に持っていた降級点が1つ消え、新たに降級点が1つ付き、クラスは現状維持となります。

休場

  • ・病気などの理由で休場した棋士の順位は、「張出」となります。扱いは順位最下位となります。
  • ・2期連続で休場した場合は、A級とB級1組の場合は降級します。B級2組以下の場合は降級点がつき、さらに3期連続休場となると降級します。

フリークラス

宣言によるフリークラス棋士

  • ・B級1組以下の棋士が順位戦終了後から年度末の間に「フリークラス宣言」をすると、「フリークラス棋士」となります。
  • ・「フリークラス棋士」は順位戦を対局しません。また、一度宣言すると順位戦に復帰することはできません。
  • ・順位戦以外の棋戦は対局できます。

その他のフリークラス棋士

  • ・C級2組の棋士が降級点を3つとるとフリークラスに降級します。
  • ・三段リーグで次点を2回取った棋士はフリークラスに編入される権利を得ます。
  • ・「フリークラス棋士」は順位戦を対局できません。順位戦以外の棋戦は対局できます。
  • ・フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。 (※「年間」は4月1日から翌年3月31日までをさします)
  1. 年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。
    (例・2005年度で、日本シリーズ・新人王戦の出場権のない棋士の場合は17勝)。
  2. 良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上
  3. 年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。
    (例・2005年度で、日本シリーズ・新人王戦の出場権のない棋士の場合は30局)。
  4. 全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦(朝日オープン将棋選手権含む)挑戦。
  • ・上記の復帰規定に該当する成績を取れずに、編入後10年間(4月1日付転入・昇段の場合は満10年、10月1日付昇段の場合は10年6ヶ月)経過、もしくは満60歳の誕生日を迎えた年度が終了した場合は引退となります。

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