2025年夏、政治の季節がまたやってきました。
石破茂首相が辞意を表明すれば、自民党総裁選挙、そして新しい首相の誕生へ——。
そこで注目されているのが、高市早苗、小泉進次郎、茂木敏充の3人です。
思想もスタイルもまったく違うこの3人が、それぞれ首相になったら、日本はどんな方向へ進むのでしょうか。
高市早苗首相シナリオ:強い日本を目指す
高市氏は、自民党内でも屈指の保守派。
防衛力の増強、憲法改正、経済安全保障の強化——いずれもトッププライオリティです。
外交では中国に厳しく、台湾や米国との連携を深めます。
経済では国家主導で半導体やエネルギー産業を育成し、原発再稼働にも前向き。
未来像は「頼もしいが、少し緊張感のある日本」。安全保障面での抑止力は高まりますが、近隣国との摩擦や国内の保守・リベラル間の溝が広がる可能性もあります。
小泉進次郎首相シナリオ:柔らかく開放的な日本へ
「改革」と「環境」を旗印に、若手政治家の象徴的存在として人気の高い小泉氏。
脱炭素、再エネ推進、プラスチック削減など、環境政策に力を注ぎます。
働き方改革や多様性推進、子育て支援など、生活目線の政策も重視。
国際舞台では気候変動対策のリーダー役を狙い、外交イメージを刷新するでしょう。
ただ、防衛や財政面の実務力は未知数。結果として変化は穏やかで、長期的な成果が見えにくいリスクも。
茂木敏充首相シナリオ:安定と実務の政治
外務大臣や経済産業大臣の経験を持つ茂木氏は、政策の現実路線派。
外交では日米同盟を基軸に、米中間のバランスを取る老練さがあります。
経済は輸出産業支援と財政健全化を両立させ、急進的な改革よりも漸進的な改善を選びます。
安定感は抜群ですが、国民が「大きな変化」を求めた場合には物足りなさが出る可能性も。
未来像は「大きな嵐は来ないが、劇的な景色も変わらない日本」です。
誰が舵を握るかで、日本は別の航路へ
3人を比べると、
- 高市氏は防衛強化・保守路線で力強い国家像を描く。
- 小泉氏は環境と生活改革を旗印に、柔らかく開放的な社会を目指す。
- 茂木氏は安定と実務力で、小さな変化を積み重ねる。
総裁選は政策論争だけでなく、「どんな日本にしたいか」という国民の価値観の選択でもあります。
この夏、自民党員だけでなく、私たち一人ひとりが「日本の舵」を誰に預けるのかを見つめる時です。
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