神谷宗幣代表 × 高市早苗首相 代表質問まとめ(2025年11月)

 1. 質問と答弁の概要(要約)

💬 神谷宗幣代表(参政党)の質問内容

テーマ①:経済・税制

「日本経済が停滞している中で、国民の可処分所得を増やすためには消費税の廃止、または大幅な減税が必要だ。

なぜ政府は思い切った減税に踏み切らないのか?」

テーマ②:外国人政策

「外国人労働者の受け入れ拡大は、地方の治安・雇用・文化への影響を考えると見直すべきではないか?

日本人の雇用と文化を守るための上限設定や制限を検討すべきだ。

テーマ③:教育・国防

「子どもたちの教育において“自国を誇りに思える教育”が欠けている。

また、憲法改正における『国防の明確化』を政府はどう考えるか?

 高市早苗首相の答弁

消費税について

「消費税減税は、国民生活を支える選択肢の一つとして排除していない。

ただし、事業者側のシステム対応や財政への影響を踏まえ、

慎重に段階的な検討を行う必要がある。」

外国人政策について

「不法就労や不正滞在は厳格に取り締まり、秩序ある共生社会を目指す。

無条件に受け入れを拡大するのではなく、制度の見直しと運用強化を進める。」

教育・国防について

「自国の歴史や文化を学び、誇りを持つ教育の重要性は認識している。

憲法改正は国民的議論を前提に、国家の安全保障を確保する観点から検討を続ける。」

 2. 双方の思考・立場の違い

観点神谷宗幣(参政党)高市早苗(自民党)
経済政策「消費税廃止」「内需回復」「中小企業支援」中心。財政出動を重視。「減税も検討対象だが、財政健全化と社会保障財源の確保を両立させる現実路線」
外国人政策「受け入れ縮小・制限」「日本人優先」主張。文化・治安重視。「適正な受け入れ」「ルールに基づく共生」。秩序維持と労働力確保の両立。
教育観「国体・道徳・伝統重視」「戦後教育の見直し」「愛国教育の強化には賛成だが、偏向せず現代的バランスを取る」
憲法・安全保障「明確な改憲派」「自衛隊を軍として明文化」「現実的改憲派」「自衛権の明確化と抑止力の強化」
政治姿勢政治エリート主導からの脱却、草の根保守与党内改革・保守本流の安定維持

 3. 各政党の立場と反応

政党主な反応・立場
自民党(高市政権)経済では現実路線を維持。外国人政策では管理強化方針。保守的だが国際協調を重視。
参政党(神谷代表)いわゆる「保守右派」「反グローバル」「日本人中心主義」。減税・移民制限を旗印に支持拡大。
立憲民主党消費税減税には一部賛同。ただし「低所得層支援を優先」と主張。外国人政策には寛容。
日本維新の会「成長と分配の両立」を掲げ、参政党の急進性には距離。移民政策は経済優先。
共産党・社民党「排外的主張に反対」「多文化共生を重視」。
公明党外国人政策では中庸。人道・福祉重視で対立緩和を図る立場。

 4. 思考背景と読み取りポイント

神谷代表の思想背景

  • 教育・地方自治・家族・国防を“日本の根本”と捉える思想的保守。
  • グローバリズムへの強い警戒感を持ち、「外国人受け入れ=日本文化の危機」という視点を取る。
  • 経済では“MMT(現代貨幣理論)”的発想を好む傾向(財政出動による景気刺激を肯定)。

高市首相の思想背景

  • “責任ある保守”を掲げる実務派。理想よりも「制度の持続性」を重視。
  • 安全保障・経済安全・エネルギー政策では強硬だが、外交面では同盟・国際信頼を優先。
  • 「秩序ある外国人受け入れ」「国民の安全と信頼を守る行政」を重視。

 5. 全体評価と今後の展望

  • 両者とも「日本を守る」という点では一致しているが、
    神谷代表は「理念・精神・独立重視」、高市首相は「制度・現実・国際調和重視」で方向が異なる。
  • 今後の焦点:
    1. 消費税を含む税制改革(減税か、経済対策中心か)
    2. 外国人労働者・移民政策の方向性(制限か、秩序ある拡大か)
    3. 教育と国防の「愛国的価値観」をどこまで制度化するか

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