(初心者でもわかる国会質問・答弁まとめ)
💡はじめに:医師が国会で戦う理由
「政治は声の大きい人が勝つ」──
けれど国会の中には、静かに、そして理論的に“制度の矛盾”
その代表が、参議院議員の 浜田聡(はまだ さとし)さん。
医師として現場を知り、データをもとに政策を問い続ける、
今回は、
👨⚕️浜田聡さんのプロフィール
項目 | 内容 |
出身地 | 京都府京都市 |
生年月日 | 1977年5月11日(48歳) |
学歴 | 東京大学 教育学部 → 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了 → 京都大学医学部卒業 |
経歴 | 放射線科医、日本医学放射線学会専門医 |
所属政党 | NHK党(元:NHKから国民を守る党) |
初当選 | 2019年(第25回参院選・比例代表) |
委員会 | 総務委員会・行政監視委員会・外交防衛調査会など |
🩺第1章:医療・福祉への質問と答弁まとめ
浜田さんのバックボーンは医師。
だからこそ、医療政策への指摘は具体的で、
① 医療費適正化計画に関する質問主意書
提出:第217回国会
- 医療費削減だけが目的化していないか?
- 「医療の質」と「効率化」を両立させているか?
政府答弁:
「各都道府県の計画に基づき、医療費の伸びの抑制を進めている」
→ しかし浜田氏は「削減ありきの政策では現場が疲弊する」
② 公立病院への繰出金(補助金)の公平性
提出:第217回国会
- 都市と地方での補助金格差を是正すべきでは?
- 公費支援の基準は透明か?
政府答弁:
「算定は自治体裁量」と説明。
→ 浜田氏は「国が基準を定めないと不公平」と主張。
③ 予防医療への公費補助の妥当性
提出:第217回国会
- 根拠が乏しい健康事業に補助金を出していないか?
政府答弁:
「自治体判断を尊重」と回答。
→ 浜田氏:「EBPM(根拠に基づく政策)を徹底せよ」と指摘。
④ ナース・プラクティショナー制度導入提案
発言:厚労委員会
- 医師不足を補うため、看護師に診療補助権限を。
→ 厚労省は「慎重に検討」と回答。
⑤ 医療デジタル化・マイナンバーの課題
提出:第216回国会
- システム障害時の代替措置はあるのか?
- 個人情報保護体制は十分か?
政府答弁:
「安全性を確保」と回答。
→ 浜田氏:「現場への支援・補償が不足」と批判。
⑥ 勤務医の長時間労働問題
発言:本会議・厚労委員会
- 上限960時間規制に実効性があるか?
→ 政府「段階的に導入」
→ 浜田氏:「地方医療崩壊の危険あり」と警鐘。
⑦ ワクチン副反応と情報公開
提出:第216回国会
- 「国民が理解できる形で副反応情報を公開せよ」
政府答弁:
「専門部会で公開中」と回答。
→ 浜田氏:「専門家向け資料ではなく、一般向け説明を」と要望。
⑧ 医療従事者待遇改善・地方勤務促進
提出:第215回国会
- 地方勤務医への給与・税制優遇を。
政府答弁:
「自治体が交付金を活用可」
→ 浜田氏:「全国共通の国策として行うべき」と主張。
💴第2章:税制・財政・経済政策の質問と答弁
浜田さんは「減税・負担軽減」を掲げる経済改革派。
“政府の財布”より“国民の財布”を重視します。
① 消費税減税に関する質問
提出:第217回国会
- インフレ対策で消費税減税をなぜ検討しないのか?
政府答弁:
「社会保障財源として必要」と回答。
→ 浜田氏:「増税ではなく、成長で支えるべき」と反論。
② 国民負担キャップ制の提案
発言:経済財政委員会
- 税金+社会保険料=可処分所得の上限を設定すべき。
政府答弁:
「経済状況に応じ調整中」と説明。
→ 浜田氏:「国民の生活を守るルールを作れ」と訴え。
③ 社会保険料の引き下げ提案
発言:本会議
- 保険料率を一律1割下げる試算を提示。
→ 政府は「財政均衡上難しい」と回答。
→ 浜田氏:「増税の前に無駄の削減を」と主張。
④ 所得税・住民税のフラット化
提出:第216回国会
- 累進課税を簡素化し、控除乱立を是正すべき。
政府答弁:
「応能負担維持」と回答。
→ 浜田氏:「簡素な税制が公平」と指摘。
⑤ 法人税・中小企業支援
提出:第216回国会
- 中小企業の投資減税を拡充すべき。
政府答弁:
「既存制度で対応中」
→ 浜田氏:「赤字企業への繰越控除延長を」と要請。
⑥ 公共事業の費用対効果分析
提出:第216回国会
- 「補助金・交付金に事前の費用対効果分析を義務化せよ」
政府答弁:
「事業評価制度で実施」と回答。
→ 浜田氏:「実質は形だけ」と再質問。
⑦ 地方交付税の透明化
発言:総務委員会
- 「官僚裁量による交付金配分は不透明」と批判。
政府答弁:
「法定に基づき公正」と回答。
→ 浜田氏:「住民監査制度を強化せよ」と提案。
⑧ 仮想通貨課税の見直し
提出:第215回国会
- 「暗号資産は株式と同様20%分離課税にすべき」
政府答弁:
「公平性の観点で現行維持」と回答。
→ 浜田氏:「税制の硬直が海外流出を招く」と警告。
🌏第3章:外交・安全保障・国際関係の質問と答弁
① 日中ハイレベル交流における言論規制懸念
提出:第217回国会
- 「報道やSNS発信が中国に遠慮していないか?」
政府答弁:
「合意文書はなく、確認事項のみ」と回答。
→ 浜田氏:「言論の独立を守るべき」と警告。
② 台湾総統就任式と中国の圧力問題
提出:第217回国会
- 「地方自治体に中国が外交的圧力をかけた件を把握しているか?」
政府答弁:
「一部把握している」と回答。
→ 浜田氏:「内政干渉に法的措置を」と主張。
③ 自衛隊の法的地位整理
発言:外交防衛調査会
- 「憲法上、警察なのか軍なのか曖昧」
→ 政府「必要最小限の実力組織」
→ 浜田氏:「現実との乖離」と明文化提案。
④ 外国資本による土地取得
提出:第215回国会
- 「安全保障上の重要土地を事前許可制にせよ」
政府答弁:
「調査法に基づき監視中」
→ 浜田氏:「監視では不十分」と主張。
⑤ 北朝鮮制裁・暗号資産経由の資金流入
提出:第215回国会
- 「ブロックチェーン技術を用いた監視強化を」
→ 政府「連携中」と回答。
📰第4章:報道・司法・言論自由の質問と答弁
① NHK受信料制度の問題
提出:第216回国会
- 「実質的に税金ではないのか?」
→ 政府:「契約に基づく債務」
→ 浜田氏:「強制なら税と同じ」と主張。
② 放送局の外資比率と総務省対応
提出:第217回国会
- 「フジメディアHDの外国資本超過問題への対応」
→ 政府:「報告に基づき適正」と回答。
→ 浜田氏:「総務省と放送局の癒着構造」と批判。
③ 宗教法人法と旧統一教会問題
提出:第216回国会
- 「行政判断が恣意的では?」
→ 政府:「文化庁判断」と回答。
→ 浜田氏:「法治主義を守れ」と発言。
④ 公文書改ざん防止
提出:第216回国会
- 「電子保存だけでなく罰則付き改ざん防止法を」と提案。
⑤ SNS検閲問題
発言:本会議・SNS発信
- 「民間企業による削除要請は事実上の検閲」
→ 政府:「要請は行っていない」
→ 浜田氏:「行政指導という形で実質的関与がある」と批判。
🏙第5章:地方自治・教育・労働・社会政策の質問と答弁
① 地方交付税の構造改革
- 「地方税主権を拡大せよ」
→ 政府:「現行法で対応中」
→ 浜田氏:「中央集権をやめるべき」と主張。
② 教員の働き方改革
- 「部活動は地域に移行を」
→ 政府:「段階的に推進」
→ 浜田氏:「教育の質は労働環境から」と訴え。
③ 子育て支援
- 「無償化よりも保育士の待遇改善を」
→ 政府:「加算拡充中」
→ 浜田氏:「恒久的ベースアップを」と要請。
④ 雇用政策・リスキリング
- 「地方にも教育助成金を」
→ 政府:「対象拡大中」
→ 浜田氏:「個人単位の教育バウチャー制度を導入せよ」。
🧭まとめ:浜田聡という人物像
浜田聡さんの特徴は、派手さゼロ、論理100%。
医師としての冷静さ、分析力を政治に持ち込んでいます。
- 医療→「根拠に基づく政策」
- 税制→「国民の負担を軽く」
- 外交→「主権と情報の独立」
- 報道→「監視される側も監視されるべき」
- 地方→「自立した地方に」
一貫して「制度を問い直す政治」を実践しています。
💬最後に
浜田さんの政治姿勢を一言で表すなら、
「政治は感情ではなく、仕組みを変えるもの」
派手な演説よりも、粘り強い質問。
国民の目に見えないところで、着実に制度を動かそうとする。
そんな“静かな改革者”が、浜田聡さんです。
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