【第1章】榛葉賀津也という政治家を一言でいうと？
榛葉賀津也（しんば かづや）という名前を、
最近ニュースや討論番組で見かける人も多いでしょう。
しかし、
- どんな考え方の政治家なのか？
- 与党なの？野党なの？
- 具体的に何をしてきた人なの？
- 高市早苗氏との討論でよく見るけど、どういう立場の人？
こういった点は意外と知られていません。
榛葉さんは端的に言うと、
「外交・防衛に強く、理想より現実を重視する、
です。
一般的な「野党」とは違い、
政府が良い政策を出せば賛成し、悪いと思えば反対する
“是々非々（ぜぜひひ）”の立場を徹底した議員。
その姿勢が、
政治に無関心だった層からも「話が分かりやすい」
【第2章】榛葉賀津也の生い立ち
どのようにして“外交・防衛の専門家”になったのか？
榛葉さんの政治観の原点は、若い頃の経験にあります。
■ 静岡県菊川市で誕生
1967年生まれ。
農村地域で育ち、
自分で牛乳配達をしながら家計を助けた経験もあり、
「庶民の暮らしを知っている政治家」
■ 高卒後、アメリカとイスラエルへ留学
高校卒業後、単身渡米し、
オハイオ州のオタベイン大学で政治学を専攻。
さらに、イスラエル・ヘブライ大学で国際政治を学ぶという、
日本の政治家でもかなり珍しい経歴を持つ人物です。
そこで中東紛争・国際紛争・安全保障のリアルを肌で感じ、
後の「防衛政策への深い関心」へとつながります。
■ 帰国後、24歳で町議会議員に当選
異例の若さで地方議会に入り、
地域政治を経験します。
この頃から
「上から目線でなく、現場を見て判断する政治家」
という姿勢が形成されました。
【第3章】国政へ──参議院議員としての歩み
2001年、榛葉さんは参議院全国比例で当選し、国政へ。
そこから複数回再選し、
現在に至るまで長く国政の中心で活動しています。
国会では特に次の分野で存在感を発揮しました。
■ 1）防衛副大臣としての実績
民主党政権（鳩山・菅政権）時代には
防衛副大臣 を務めました。
ここで彼の外交・防衛の専門性が評価され、
実務家として国際交渉や防衛政策を担当します。
- 自衛隊の任務拡大に関する議論
- 海外派遣の安全確保
- 日米安全保障についての調整
- 東アジア情勢への対応
など、現場に近い立場で政策形成を経験しました。
■ 2）外務副大臣として国際舞台にも立つ
さらに野田政権では 外務副大臣 を担当。
ここでは、
- 中東外交
- アジア各国との関係構築
- 国際会議での代表としての発言
- 外国要人との交渉
など、まさに“外交の最前線”で活躍します。
留学時代の経験がここで大きく生きたのです。
■ 3）国会の要職を多数歴任
参議院の委員会では
- 外交防衛委員会
- 予算委員会
- 国家基本政策委員会
- 沖縄北方特別委員会委員長
など、多くの重要ポストに就いています。
特に外交防衛委員会での質問は
「専門的で分かりやすい」と評価されています。
【第4章】榛葉賀津也が評価される理由
〜「対決より解決」の政治姿勢〜
榛葉賀津也という政治家は、
日本の国会の中でも珍しいタイプだといわれます。
現在の国会は、
- 与党 VS 野党の対立
- パフォーマンス中心の論戦
- 批判だけが目立つ政治
という構造に陥りがちです。
そんな中で、榛葉さんは明確にこう宣言します。
「政治は対決ではなく解決のためにある」
この言葉は国民民主党の路線でもありますが、
実は榛葉さん自身の性格と行動が強く反映されています。
■ 1）「批判しかしない野党」から距離を置く
榛葉さんは、いわゆる野党的なスタイルの
- 何でも反対
- 批判が目的化
- 与党の粗探し
という姿勢を好みません。
国民民主党は野党ですが、
政府の政策が妥当であれば賛成します。
実際に、
- 防衛予算の考え方
- 少子化対策
- エネルギー政策
- 経済対策の一部
これらについて、与党案に賛成したこともあります。
榛葉さんはその判断基準をこう語っています。
「国民にとって必要な政策なら、誰が出したかは関係ない」
政治の本来あるべき姿を追求しているわけです。
■ 2）実務に寄り添う「プロの政治家」
榛葉さんは、
テレビ討論やSNSでは派手な発言はしません。
その代わり、
- 法案を読み込む
- 数字を分析する
- 官僚・専門家と議論する
- 現場の声を聞く
- 反対するなら代案を出す
という “地味だが本質的な政治” を積み重ねています。
この実務力こそ、
■ 3）政策を「実際に動かした実績」がある
榛葉さんは幹事長として、
政府に政策変更を実際にのませてきた数少ない野党政治家です。
たとえば：
- ガソリン補助金（価格抑制策）
- 電気代支援策
- コロナ禍での雇用調整政策
- 中小企業向けの資金繰り対策
これらの政策は、
榛葉さんはその交渉・調整の中心にいました。
■ 4）与党と“対立しつつも接点を作る”柔軟さ
通常の野党は、
- 反対することで存在感を出す
- 与党に歩み寄ると「裏切り」と批判される
という構造になりがちです。
しかし榛葉さんは、あくまで
「国民の利益になるなら、誰とでも協力する」
というスタンスを取ります。
その姿勢は、
分断が激しい今の政治のなかで非常に貴重だといえるでしょう。
【第5章】外交・防衛分野での主な実績と発言
榛葉さんの最大の専門分野は 外交・防衛 です。
これは政治家の中でもトップクラスに入ります。
以下、代表的な活動を紹介します。
■ 1）台湾有事と日本の安全保障を“現実的に”論じる
榛葉さんは、台湾海峡の緊張に強い危機意識を持っています。
- 台湾情勢は日本に直結
- 中国の軍拡は無視できない
- 日米同盟強化が不可欠
- 日本の防衛力はまだ脆弱
と冷静に指摘します。
しかし、
単に「中国が悪い」「防衛費を増やせ」ではなく、
「外交の努力と抑止力の両方が必要」
というバランスを強調しています。
■ 2）防衛費増額についての“中庸な指摘”
榛葉さんの考えは明確です。
- 日本の防衛力強化は必要
- しかし、金額ありきの議論には反対
- どこに投資し、何を改善するのかを精査すべき
- 国民負担を安易に増やすべきではない
つまり、
「賛成でも反対でもない。中身次第だ」とする現実的な立場。
この柔軟さが政界で高く評価されています。
■ 3）自衛隊の処遇改善を一貫して主張
自衛隊は今、
- 人不足
- 賃金が低い
- 休暇が取りにくい
- 退職者が増えている
という深刻な問題を抱えています。
榛葉さんは国会でこれを何度も取り上げ、
「装備だけ増やしても、人がいなければ意味がない」
と強調。
この視点は非常に的確で、
専門家からも高く評価されています。
■ 4）中東外交・国際紛争への深い知識
榛葉さんは若い頃、
イスラエル・ヘブライ大学で国際政治を学んだ経験を持ちます。
そのため、
- イスラエル・パレスチナ問題
- 中東和平
- エネルギー外交
- 国際紛争の構造
について深い知識があります。
国会でこのテーマに詳しい議員は少なく、
榛葉さんは数少ない“専門家”として重宝されています。
【第6章】経済政策──生活者視点の中道路線
榛葉さんは外交・防衛のイメージが強いですが、
実は 経済政策でも多くの発言と実績 を持ちます。
■ 1）ガソリン価格の抑制策（トリガー条項解除）
国民民主党が長年主張しているのが
- ガソリン税の一時的な減免
- 補助金による価格抑制
といった政策で、
榛葉さんも中心メンバーとして政府に提案しました。
実際に、
- ガソリン価格が急騰した2023年
- 価格抑制策が発動し、全国で10〜20円ほど抑えられた
という成果があります。
これは、
与党と野党が協力することで政策が動いた好例です。
■ 2）物価高と実質賃金の低下への強い問題意識
榛葉さんは、
- 「物価は上がっているのに賃金が追いつかない」
- 「国民の生活が苦しくなっている」
と国会で繰り返し指摘。
生活者の視点から、
- 中小企業支援
- 賃上げの環境整備
- 電気代支援
を進める必要性を訴えています。
■ 3）ばらまき給付ではなく、構造改革を重視
国民民主党は、
「現金給付よりも、働く人が報われる社会を作るべき」
という考えを持っています。
榛葉さんもこれに賛同し、
- 物価対策
- 税制改革
- エネルギー改革
- 労働市場改革
といった “長期的に生活を良くする政策” を重視します。
【第7章】エネルギー政策──安全・安定を最優先
榛葉さんは原発について「推進派でも反対派でもない」立場です。
彼の主張は一貫してこうです。
「理想ではなく現実に向き合う必要がある」
■ 1）再エネだけでは不十分という現実認識
- 再生可能エネルギーは重要
- しかし安定供給できない
- 電力網の整備も遅れている
この現実を無視するべきではないと指摘しています。
■ 2）原発は安全性を確保した上で“現実的に利用”
榛葉さんは、
- 原子力に頼りすぎるのは危険
- しかし急にゼロにすると電力不足が起きる
- ベストミックスが必要
という立場。
極端な議論に寄らない、
まさに “中道路線” の姿勢といえます。
【第8章】与野党調整の中心人物としての役割
榛葉さんは国民民主党の 幹事長 を務めています。
幹事長は、
党の運営をすべて仕切るナンバー2のポジション。
その役割は非常に幅広いです。
■ 1）国会戦略の立案
- どの法案に賛成・反対するか
- 他党との連携
- 委員会での論戦の方向性
これらを榛葉さんが調整しています。
■ 2）政府との交渉
- 予算案
- 物価高対策
- エネルギー政策
- 安全保障政策
政府との会談で、党の意見を直接ぶつける役目も担っています。
■ 3）野党間の調整
- 立憲民主党
- 維新の会
- 共産党
これら各党との協力関係も榛葉さんが調整します。
野党は一枚岩ではないため、
この調整は非常に難しい仕事です。
■ 4）対立を煽らず、解決を最優先する能力
榛葉さんは
討論でも怒鳴ったり攻撃したりしません。
その代わり、
- 論理的
- 冷静
- 丁寧
- 説明が分かりやすい
という特徴があります。
これは、
国民民主党のブランドイメージにも繋がる重要な要素です。
【第9章】榛葉賀津也という政治家の“これから”
最後に、榛葉さんの今後について考えてみます。
■ 1）国民民主党の“顔”としてさらに重要に
国民民主党は近年、
- 中道路線
- 生活者重視
- 是々非々
- 実務政党
という独自のポジションを確立しています。
その中心にいるのが榛葉さん。
今後：
- テレビ出演
- 国政選挙
- 政策交渉
- 国会討論
これらの場で、さらに存在感を高めるでしょう。
■ 2）安全保障環境の悪化で“発言力が増す”
日本周辺では、
- 台湾海峡
- 南シナ海
- 北朝鮮のミサイル
- 中東の不安定化
など緊張が高まり続けています。
こうした時代だからこそ、
外交・防衛を理解している政治家の価値は高まる
榛葉さんはまさにそのタイプなので、
今後日本政治での発言力はますます強まるでしょう。
■ 3）“中道の旗手”としての期待
日本の政治は、
右と左の対立が強くなっています。
その中で、
現実的で調和的な中道路線の政治家が求められています。
榛葉さんはその代表格で、
- 攻撃しない
- ヒートアップしない
- しかし論理的に反論する
- 政策は現実に基づく
という姿勢が、多くの国民にとって安心感を与えています。
============================
【まとめ】
榛葉賀津也とはどんな政治家か？
榛葉賀津也は、外交・防衛に強く、
日本では珍しい“実務型政治家”。
対立よりも解決を優先し、
コメント