はじめに|この言葉が一番、都合がいい
「どうせ選挙に行っても何も変わらない」
この言葉ほど、
既に力を持っている側にとって都合のいい言葉はない。
なぜならこれは、
- 怒りでも
- 反対でもなく
完全な無力化だからだ。
第1章|投票率が下がるほど得をする人たち
まず、冷静に数字を見る。
投票率が低いと起きること
- 組織票の比重が上がる
- 無党派層の影響力が消える
- 現状維持が最も強くなる
つまり、
投票率が下がる=変化が起きにくくなる
これは偶然ではない。
組織票の現実
- 業界団体
- 宗教団体
- 労組
- 地縁・血縁
これらは、景気が良くても悪くても必ず投票に行く。
一方で、
- 子育て世代
- 若年層
- 無党派層
は、忙しさや諦めで離脱しやすい。
第2章|「政治は難しい」という刷り込み
政治について話すと、よくこう言われる。
「難しくてよく分からない」
だが、これは自然に生まれた感覚ではない。
なぜ難しく感じるのか
- 専門用語だらけ
- 制度説明が省略される
- メリット・デメリットが整理されない
分からないように見せる構造がある。
第3章|メディアが作る“諦めムード”
選挙前の報道を思い出してほしい。
- 政策よりスキャンダル
- 数字より感情
- 議論より対立構図
その結果、
「誰がやっても同じ」
「みんなダメ」
という空気が作られる。
本当に“同じ”なのか?
- 税制
- 社会保険
- 教育
- エネルギー
これらは政党ごとに確実に違う。
だが、違いが丁寧に比較されることはほとんどない。
第4章|与野党プロレスという安心装置
国会中継を見ると、激しく言い争っているように見える。
しかし、
- 本当に触れてはいけない部分
- 根本的な制度設計
には、驚くほど踏み込まない。
これがいわゆる
**「与野党プロレス」**と呼ばれる構造だ。
なぜプロレスが必要なのか
- 対立している“フリ”があると
- 国民は「ちゃんと議論している」と錯覚する
だが、
- 重要な部分は先送り
- 誰も責任を取らない
この積み重ねが、
「やっぱり変わらない」
という諦めを生む。
第5章|「行かない人」こそが最大のターゲット
皮肉な話だが、
選挙に行かない人ほど、影響を受けている。
- 税金
- 社会保険料
- 教育費
- 子育て支援
これらはすべて、
投票しない層に重くのしかかる。
それでも、
「どうせ変わらない」
と思わせることができれば、
既存の構造は守られる。
第6章|選挙は“魔法”ではない
ここで誤解してはいけない。
- 選挙に行けばすぐ良くなる
- 一回で全部変わる
これは事実ではない。
だが、
- 行かなければ絶対に変わらない
- 行けば可能性だけは残る
この差は決定的だ。
結論|最大の敗北は「考えるのをやめること」
選挙の本質は、
- 勝ち負け
- 与党か野党か
ではない。
**「考える人がどれだけ残っているか」**だ。
おわりに|諦めは、最も安上がりな支配方法
人を黙らせるのに、
- 暴力は要らない
- 強制も要らない
ただ、
「どうせ無駄だ」
と思わせればいい。
もし今、あなたが
- 不安
- 違和感
- 納得できなさ
を感じているなら、
それは正常な感覚だ。
考えることをやめない限り、
完全に負けたことにはならない。



コメント