【2026年最新版】VIGとは?増配を続ける米国企業に投資できるETFを初心者向けに徹底解説

投資

どうも、おはよう、こんにちは、こんばんは。ミギーです。

今回は、私が継続的に購入している米国ETFの一つである、**VIG(バンガード・米国増配株式ETF)**について紹介していきます。

VIGは、日本ではVYMやVOO、SPYD、HDVなどと比べると、少し目立ちにくいETFかもしれません。

しかし、実際に中身を調べてみると、単純に現在の配当利回りが高い企業を集めたETFではなく、長期間にわたって配当を増やし続けてきた企業を中心に投資する、非常に興味深いETFです。

私は、投資を始めた当初から順調だったわけではありません。

ロボアドバイザーのようなサービスを利用したり、ビットコインを買ったり、さまざまな投資方法を試してきました。

そのなかで、自分の性格や投資目的を考えた結果、現在はETFを中心に、長期的に資産を積み上げていく方法を重視しています。

今回の記事では、

  • VIGとはどのようなETFなのか
  • 高配当ETFとは何が違うのか
  • なぜ増配企業に投資するのか
  • VIGの構成銘柄やセクター
  • 分配金と増配の実績
  • メリットとデメリット
  • VYM、VOO、SCHDとの違い
  • NISAで保有する場合の注意点
  • 私がVIGを継続して買っている理由

などについて、投資初心者の方にもわかるように詳しく解説していきます。

なお、以前紹介した米国総合債券ETF「AGG」については、別の記事で詳しく解説しています。

VIGは米国株式、AGGは米国債券という違いがありますが、私はそれぞれの特徴を理解したうえで、資産全体のバランスを考えながら保有しています。

※本記事の数値は、原則として2026年7月時点で確認できる情報をもとにしています。ETFの価格、構成銘柄、利回り、経費率などは今後変化する可能性があります。

1.私が投資を始めた理由

そもそも私が投資を始めたのは、スーパーで働いて得た給料を普通に貯金しているだけで、将来の老後資金を本当に準備できるのだろうか、と疑問を持ったことがきっかけでした。

毎月働いて給料を受け取り、そこから生活費を支払い、残った分を貯金する。

もちろん、貯金はとても大切です。

急な病気や失業、家電の故障、子どもの教育費など、生活していれば突然まとまったお金が必要になることがあります。

そのため、投資だけをして現金をほとんど持たない方法が正しいとは思っていません。

ただ、物価が上がり続けるなかで、現金だけを持ち続けることにもリスクがあります。

100万円という数字そのものは変わらなくても、物価が上がれば、その100万円で購入できる商品やサービスは少なくなります。

私自身、昔はお金や仕事、人間関係について、かなり固定された考え方を持っていました。

「仕事は何があっても続けなければいけない」

「知り合いが自分を騙すようなことはない」

「まじめに働いていれば何とかなる」

そのように考えていた部分がありました。

しかし、実際には知人を信用してお金を貸し、そのお金が返ってこなかった経験もあります。

また、無理をして働き続け、栄養失調のような状態になって倒れたこともありました。

こうした経験を通して、ただ働くだけではなく、自分や家族の生活を守るために、お金について学ぶことが必要だと感じるようになりました。

お金が人生のすべてだとは思いません。

健康や家族、人とのつながり、仕事へのやりがいなど、お金では買えないものもたくさんあります。

しかし、お金があることで選択肢が増えることは間違いありません。

仕事が本当につらいときに、一定期間休むことができる。

家族に何かあったときに、すぐ対応できる。

住む場所を選ぶことができる。

必要な治療やサービスを受けることができる。

子どもにさまざまな経験をさせてあげられる。

こうした選択肢を持つためには、ある程度の経済的な余裕が必要です。

そこで私は、働いて得た給料をすべて消費するのではなく、一部を投資に回し、将来の自分や家族のために資産を育てていこうと考えました。

投資を始めてから、すでに数年が経過しました。

最初から正解がわかっていたわけではありません。

ロボアドバイザー、投資信託、個別株、ビットコイン、米国ETFなど、さまざまな商品を実際に購入しながら、自分に合う投資方法を探してきました。

そのなかで現在、継続的に買っているETFの一つがVIGです。

2.VIGとはどのようなETFなのか

VIGの正式名称は、

Vanguard Dividend Appreciation ETF

日本語では一般的に、

バンガード・米国増配株式ETF

と呼ばれています。

ティッカーシンボルは「VIG」です。

ティッカーとは、米国市場で株式やETFを識別するための記号です。

日本株では証券コードとして4桁の数字が使われますが、米国株ではアルファベットが使われることが一般的です。

たとえば、

  • VIG:バンガード・米国増配株式ETF
  • VOO:バンガード・S&P500 ETF
  • VYM:バンガード・米国高配当株式ETF
  • AGG:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF

というように区別されています。

VIGは、世界最大級の資産運用会社の一つであるバンガードが運用するETFです。

2006年4月に設定されており、約20年にわたる運用実績があります。

経費率は2026年5月時点で**年0.04%**です。100万円を1年間保有した場合、単純計算による運用コストは約400円という低さです。VIGの30日SEC利回りは2026年5月末時点で約1.53%となっています。

VIGが目指しているのは、現在の配当利回りが単純に高い企業へ投資することではありません。

長期にわたって配当を増やしてきた企業へ投資することです。

ここがVYMやSPYDなどの高配当ETFと大きく異なる部分です。

3.VIGは「高配当ETF」ではなく「増配ETF」

VIGを初めて知ったとき、

「配当を出すETFなら、高配当ETFと同じではないのか」

と思う方もいるでしょう。

しかし、高配当と増配は似ているようで、意味が違います。

高配当とは

高配当とは、現在の株価に対して、受け取れる配当金の割合が高い状態を指します。

たとえば、株価が100ドルで、年間配当金が5ドルなら、配当利回りは5%です。

計算式は次のようになります。

年間配当金5ドル ÷ 株価100ドル × 100 = 配当利回り5%

現在受け取れる配当金を重視する人にとっては、高い配当利回りは大きな魅力になります。

ただし、配当利回りが高いことが、必ずしも企業の状態が良いことを意味するわけではありません。

株価が急落した結果、見かけ上の配当利回りだけが高くなっている場合もあります。

また、現在の配当金が高くても、業績が悪化すれば減配される可能性があります。

増配とは

増配とは、企業が1株あたりの配当金を以前より増やすことです。

たとえば、

  • 1年目:1株あたり年間2ドル
  • 2年目:1株あたり年間2.2ドル
  • 3年目:1株あたり年間2.4ドル
  • 4年目:1株あたり年間2.6ドル

というように、配当金が少しずつ増えていく状態です。

VIGは、こうした増配を長期間継続してきた企業を中心に投資します。

へ……。でもVIGの利回りって、それほど高くないんでしょ? それなら意味がないんじゃない?
たしかに、今すぐ受け取れる配当金だけを見ると、VYMやSCHDの方が高いことが多いんだ。ただ、VIGは現在の利回りよりも、配当を長く増やせる企業の成長力を重視しているETFなんだよ。

VIGの利回りは、高配当ETFより低い傾向があります。

しかし、現在の分配金だけではなく、

  • 配当金が今後増えていく可能性
  • 企業利益が成長する可能性
  • 株価そのものが上昇する可能性
  • 財務状態が比較的安定した企業へ投資できる可能性

まで含めて考えるのがVIGの特徴です。

4.VIGの基本データ

2026年7月時点で確認できる主な基本情報を整理すると、以下のようになります。

項目内容
ティッカーVIG
正式名称Vanguard Dividend Appreciation ETF
日本語名称バンガード・米国増配株式ETF
運用会社バンガード
設定日2006年4月21日
資産クラス米国株式
投資スタイル大型株・ブレンド
連動指数S&P U.S. Dividend Growers Index
経費率年0.04%
分配頻度年4回
主な分配月3月・6月・9月・12月
30日SEC利回り約1.53%
リスク評価バンガード基準で5段階中4
上場市場NYSE Arca

VIGは以前、NASDAQ US Dividend Achievers Select Indexへの連動を目指していました。

しかし現在は、S&P U.S. Dividend Growers Indexへの連動を目指すETFとなっています。

そのため、古いブログやYouTube動画では、現在とは異なる指数名や構成銘柄が紹介されている場合があります。

VIGについて調べる際は、情報がいつの時点のものなのか確認することが大切です。

VIGの公式ページでは、長期的に配当を増やしてきた米国企業で構成される指数への連動を目指すことが説明されています。

5.VIGの採用条件

VIGが連動するS&P U.S. Dividend Growers Indexでは、長期間にわたって増配してきた企業が投資対象になります。

中心となる条件は、少なくとも10年以上連続して年間配当を増やしていることです。

ただし、単に10年間増配していれば、自動的にすべての企業が採用されるわけではありません。

この指数には、非常に興味深いルールがあります。

それは、対象となる企業のうち、予想配当利回りが上位25%に入る企業を原則として除外することです。

「配当ETFなのに、利回りが高い企業を除外するの?」

と疑問に感じるかもしれません。

しかし、配当利回りが極端に高い企業には、注意が必要です。

配当利回りは、

年間配当金 ÷ 株価

で計算されます。

そのため、企業の業績悪化などによって株価が急落すると、配当金が変わっていなくても、計算上の利回りが急上昇します。

たとえば、年間配当金が4ドルの企業を考えてみましょう。

株価100ドルなら、配当利回りは4%です。

しかし株価が50ドルまで下落すると、配当利回りは8%になります。

一見すると非常に魅力的ですが、株価が半分になった理由が業績悪化であれば、その後に減配や無配が発表される可能性もあります。

VIGが連動する指数は、利回りの高さだけを追いかけるのではなく、極端な高利回り銘柄を除外することで、いわゆる「配当の罠」を避けようとしていると考えられます。

6.なぜ10年以上増配できる企業は強いのか

10年間連続で配当を増やすことは、簡単ではありません。

企業は、売上や利益が毎年必ず増えるわけではありません。

景気後退、金利上昇、原材料価格の高騰、感染症、戦争、為替変動、競争激化、法律の変更など、企業を取り巻く環境は常に変化します。

そのなかで10年以上にわたって増配を継続するためには、一般的に次のような力が必要です。

1.安定した利益を出す力

配当金の原資は、基本的には企業が稼いだ利益です。

利益が長期的に減少している企業が、無理なく配当を増やし続けることは困難です。

そのため、増配を長く続けている企業には、比較的安定した利益を生み出す事業を持つ企業が多くなります。

2.強いブランドや競争力

他社に簡単に真似されない商品やサービス、強いブランド、巨大な販売網、特許、顧客基盤などを持つ企業は、安定した収益を確保しやすくなります。

値上げをしても顧客が離れにくい企業は、インフレにも比較的強い傾向があります。

3.十分なキャッシュフロー

会計上の利益が出ていても、実際の現金が不足していれば配当を支払うことはできません。

長期増配企業には、本業から継続的に現金を生み出せる企業が多く含まれます。

4.経営陣の株主還元姿勢

利益が出ていても、その利益をすべて設備投資や買収に使う企業もあります。

一方、増配を継続する企業は、利益の一部を株主へ還元することを経営上の重要な方針としている場合があります。

5.無理のない配当性向

利益のほぼ全額を配当に回している企業は、少し業績が悪化しただけでも配当を維持できなくなる可能性があります。

長く増配するには、現在の配当だけでなく、将来の増配余力を残す必要があります。

VIGは、こうした特徴を持つ可能性がある企業を、指数のルールによってまとめて保有できるETFです。

もちろん、VIGに採用されているから絶対に安全というわけではありません。

採用後に業績が悪化する企業もありますし、株価が大きく下落することもあります。

それでも、自分で数百社の財務諸表を調べて増配企業を選ぶより、ETFを通じてまとめて投資できる点は大きなメリットです。

7.VIGの構成銘柄は固定ではない

以前の記事では、VIGの構成銘柄として、

  • マイクロソフト
  • ユナイテッドヘルス
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • ウォルト・ディズニー
  • JPモルガン
  • P&G
  • ビザ
  • ホーム・デポ
  • マスターカード
  • ブロードコム

などを紹介していました。

しかし、ETFの構成銘柄は固定ではありません。

企業の増配実績や時価総額、指数の採用条件などによって、定期的に入れ替わります。

S&P U.S. Dividend Growers Indexは原則として年1回、3月に構成銘柄の見直しを行います。

つまり、数年前の記事に掲載されている構成銘柄を、そのまま現在の情報として使用することはできません。

VIGの構成銘柄数も、時期によって変化します。

以前は約120銘柄と紹介されることが多かった一方、その後は300銘柄を超える水準になった時期もあります。

この変化には、連動指数の変更や指数ルールの違いも影響しています。

大切なのは、「VIGは120銘柄のETF」と固定して覚えるのではなく、増配基準を満たす企業を指数ルールに従って保有するETFと理解することです。

最新の構成銘柄数や上位銘柄を記事に掲載する場合は、バンガード公式ページでその都度確認する必要があります。

8.VIGの上位銘柄を見ると何がわかるのか

VIGの上位構成銘柄には、米国を代表する大型企業が並ぶ傾向があります。

ただし、VIGはS&P500そのものではありません。

S&P500の上位銘柄であっても、連続増配の条件を満たさなければ、VIGには採用されません。

反対に、S&P500では比率がそれほど高くない企業でも、増配実績や時価総額によってVIGでは上位に入ることがあります。

VIGの構成を見るときは、単に企業名を確認するだけでなく、次の点にも注目すると理解しやすくなります。

大型株中心である

VIGは米国大型株を中心としたETFです。

世界的な事業基盤を持つ企業や、業界内で強い競争力を持つ企業が多く含まれます。

グロース株とバリュー株の中間的な性格がある

VIGは、高配当の割安株だけを集めたETFではありません。

一方で、配当をほとんど出さず、利益のすべてを成長投資に回すような企業だけを集めたETFでもありません。

配当を増やしながら、企業としても成長している銘柄が多いため、グロースとバリューの中間に近い「大型ブレンド」に分類されています。

特定の企業に偏りすぎないよう調整される

時価総額の大きな企業ほど比率が高くなりやすいものの、一社への集中を抑えるルールもあります。

これによって、特定企業の株価だけにETF全体が左右されすぎることを抑えています。

ただし、上位10銘柄の比率が高くなることはあるため、「ETFだから完全に均等分散されている」と考えるのは正しくありません。

9.VIGとS&P500の違い

VIGとよく比較されるのが、S&P500へ投資するVOOです。

VOOは、米国の主要産業を代表する約500社で構成されるS&P500への連動を目指します。

S&P500は米国株式市場の時価総額のおよそ80%をカバーする代表的な指数です。

一方、VIGは長期増配という条件を満たした企業へ投資します。

主な違いを整理すると、次のようになります。

項目VIGVOO
投資対象長期増配企業米国大型株約500社
重視する点配当の継続的な成長米国大型株市場全体
配当利回りやや高い場合がある市場平均に近い
成長株の比率条件を満たした企業のみ大型成長株も幅広く保有
非配当企業原則として対象外採用される可能性あり
分散範囲増配企業に限定より広い
向いている人増配と品質を重視米国市場全体を持ちたい

VOOは、米国経済全体の成長を幅広く取り込みたい人に向いています。

VIGは、そのなかでも配当を長期的に増やしてきた企業に注目したい人に向いています。

どちらが必ず優れているというものではありません。

目的が違います。

「米国株へ投資するならVOOだけで十分」と考える人もいますし、「VOOを中心にしながらVIGを追加したい」と考える人もいます。

VIGとVOOには同じ企業が多く含まれるため、両方を持つ場合は、保有銘柄がかなり重複する点にも注意が必要です。

10.VIGの分配金は年4回

VIGの分配金は、原則として年4回支払われます。

主な分配月は、

  • 3月
  • 6月
  • 9月
  • 12月

です。

2026年の第1回分配では、3月27日が権利落ち日・基準日、3月31日が支払日としてバンガードから案内されました。

2026年6月分の1口あたり分配金は約0.9988ドル、3月分は約0.8334ドルと報告されています。直近12か月の分配金は1口あたり約3.58ドル、利回りは約1.5%前後でした。

ただし、VIGの分配金は毎回同じ金額ではありません。

3月より6月が多いこともあれば、前回より少なくなることもあります。

ここで注意したいのは、増配ETFだから、四半期ごとの分配金が必ず毎回増えるわけではないということです。

VIGに組み入れられている企業は、年間配当を長期的に増やしてきた企業が中心です。

しかし、ETFから投資家へ支払われる分配金は、

  • 組み入れ企業から受け取った配当
  • 構成銘柄の入れ替え
  • 各企業の配当支払時期
  • ETF内の費用
  • 税務上の処理

などによって、四半期ごとに変動します。

そのため、3月、6月、9月、12月の分配金を1回ずつ比較して、「今回は減ったからVIGは増配していない」と判断するのは適切ではありません。

1年間の合計分配金を、前年の年間合計と比較する方がわかりやすいでしょう。

11.VIGの分配金利回りが低い理由

VIGの分配金利回りは、2026年7月時点ではおおむね1.5%前後です。

高配当ETFのVYMは、2026年5月時点の30日SEC利回りが約2.25%でした。

時期によっては、SCHDやSPYDが3%から4%を超える利回りになることもあります。

そのため、分配金だけを見ると、

「VIGよりVYMやSCHDの方が得ではないか」

と感じるかもしれません。

しかし、VIGは配当利回りの高さを最優先していません。

配当を増やし続けられる企業の利益成長や財務の安定性を重視しています。

また、連動指数では配当利回りが上位25%の企業を除外します。

つまり、VIGの利回りが高配当ETFより低いのは、偶然ではなく、指数設計による部分が大きいのです。

VIGへ投資する場合は、

「現在の利回りが何%あるか」

だけでなく、

「10年、20年後に分配金と株価がどのように成長する可能性があるか」

という長期的な視点が必要になります。

12.増配によって自分の取得価格に対する利回りが上がる可能性

増配投資で重要になる考え方の一つが、取得価格に対する利回りです。

たとえば、VIGを1口100ドルで購入し、その時点の年間分配金が2ドルだったとします。

購入時の利回りは2%です。

その後、分配金が増えて、年間4ドルになったとします。

自分が購入した価格は100ドルなので、取得価格に対する利回りは4%になります。

さらに年間分配金が6ドルになれば、取得価格に対する利回りは6%です。

もちろん、実際にはVIGの価格も変動します。

追加購入すれば平均取得価格も変わります。

また、将来の増配が保証されているわけでもありません。

それでも、若いうちから増配企業を長期保有することで、将来受け取る配当金が増えていく可能性があるというのは、増配投資の大きな魅力です。

現在の配当利回りだけを見ると低く感じても、長期間保有することで、購入時の金額に対する受取配当の割合が大きくなる可能性があります。

13.VIGの値上がり益も重要

配当ETFという言葉を聞くと、分配金ばかりに注目しがちです。

しかし、投資の成果を考えるときは、分配金だけでなく値上がり益も含めたトータルリターンを見る必要があります。

トータルリターンとは、

  • 株価やETF価格の値上がり
  • 受け取った分配金
  • 分配金を再投資した効果

などを合わせた総合的な収益です。

たとえば、年間3%の分配金を受け取っても、ETF価格が10%下落すれば、単純な合計ではマイナスになります。

反対に、分配利回りが1.5%でも、ETF価格が10%上昇すれば、トータルでは大きなプラスになります。

VIGは、配当を増やし続ける企業の株価成長も取り込むことを目指すETFです。

そのため、分配金を生活費としてすぐ使うというよりも、長期的な資産形成を目的に保有する方が、VIGの特徴を活かしやすいと考えられます。

14.VIGの過去のリターン

バンガード公式情報では、VIGの設定来リターンは2026年4月時点で年率約10.15%、10年間の年率リターンは約13.25%、5年間では約10.59%とされています。

ただし、この数字だけを見て、

「今後も毎年10%以上増える」

と考えてはいけません。

過去のリターンは、将来のリターンを保証するものではありません。

米国株式市場が好調だった期間を含んでいるため、今後は同じような成績にならない可能性もあります。

1年間で20%以上上昇することもあれば、金融危機や景気後退によって大きく下落することもあります。

VIGは増配企業を中心としたETFですが、債券ETFではありません。

株式ETFです。

バンガードのリスク評価でも、VIGは5段階中4とされています。

つまり、比較的質の高い企業が多くても、株式市場全体が下落すればVIGも下落します。

15.VIGのメリット

ここからは、VIGへ投資する主なメリットを整理していきます。

メリット1.長期増配企業へまとめて投資できる

VIGを1口購入するだけで、多数の米国増配企業へ分散投資できます。

自分で同じようなポートフォリオを作ろうとすると、数百社の株式を購入しなければなりません。

資金も手間も必要です。

VIGなら、ETFを購入するだけで指数に採用されている企業をまとめて保有できます。

メリット2.銘柄を自動的に入れ替えてくれる

個別株で増配投資をする場合、企業が減配したり、業績が悪化したりしたときに、自分で売却するかどうか判断しなければなりません。

VIGでは、指数の採用条件を満たさなくなった企業は、定期的な見直しによって除外される可能性があります。

新たに条件を満たした企業は採用されます。

この仕組みによって、自分で全銘柄を管理する必要がなくなります。

メリット3.経費率が非常に低い

VIGの経費率は年0.04%です。

100万円で年間約400円、1,000万円でも年間約4,000円の計算です。

長期投資では、運用コストの差が積み重なります。

低コストで保有できることは、長期投資における大きなメリットです。

メリット4.増配と株価成長の両方を期待できる

VIGは、現在の配当収入だけを狙うETFではありません。

利益を伸ばし、配当を増やしてきた企業に投資することで、分配金と株価の両方が成長する可能性があります。

メリット5.極端な高利回り銘柄を避ける仕組みがある

指数では、配当利回りが上位25%に入る企業を原則として除外します。

これによって、株価急落で見かけ上の利回りだけが高くなった企業や、無理な配当を続けている可能性がある企業を避ける効果が期待できます。

メリット6.年4回分配金を受け取れる

VIGは3月、6月、9月、12月を中心に分配金を支払います。

毎月分配ではありませんが、定期的に米ドルのキャッシュフローを得られます。

メリット7.個別企業の倒産リスクを分散できる

個別株1社だけに投資した場合、その企業が経営破綻すれば大きな損失になります。

VIGは多数の企業へ分散されているため、1社の影響を抑えることができます。

ただし、米国株式市場全体が下落するリスクは残ります。

16.VIGのデメリット

VIGには多くの魅力がありますが、デメリットもあります。

デメリット1.現在の分配金利回りは高くない

VIGの利回りは、高配当ETFと比べて低めです。

今すぐ多くの配当金を受け取りたい人にとっては、VIGよりVYMやSCHDなどの方が目的に合う可能性があります。

デメリット2.株価は大きく下落することがある

VIGは株式ETFです。

増配企業が多くても、金融危機や景気後退、市場全体の急落が起きれば、価格は大きく下がります。

元本保証はありません。

デメリット3.米国企業に集中している

VIGの投資対象は米国企業が中心です。

米国市場が長期的に低迷した場合、その影響を強く受けます。

日本株、欧州株、新興国株などへの地域分散は、別の商品で補う必要があります。

デメリット4.為替リスクがある

日本円で生活する人がVIGを保有する場合、ドル円相場の影響を受けます。

VIGのドル建て価格が上昇しても、円高が大きく進めば、円換算での利益が小さくなることがあります。

反対に、VIGの価格が変わらなくても、円安になれば円換算額は増えます。

デメリット5.分配金に税金がかかる

米国ETFから受け取る分配金には、原則として米国で10%の税金が差し引かれます。

課税口座では、その後日本でも約20.315%の税金がかかるため、二重課税の状態になることがあります。

確定申告で外国税額控除を利用できる場合がありますが、所得状況などによって控除できる金額は異なります。

デメリット6.NISAでも米国課税は残る

NISA口座でVIGを保有した場合、日本国内の配当課税や売却益課税は非課税になります。

ただし、米国で差し引かれる10%の税金は原則として残ります。

また、NISA口座で差し引かれた外国税については、外国税額控除を利用できません。

デメリット7.VOOなどとの銘柄重複が多い

VIG、VOO、VYMを複数保有すると、同じ企業を重複して保有することがあります。

ETFの本数が増えても、実際の分散がそれほど増えていない場合があります。

17.VIGとVYMの違い

VIGとVYMは、どちらもバンガードが運用する配当系ETFです。

しかし、目的は異なります。

項目VIGVYM
正式名称米国増配株式ETF米国高配当株式ETF
重視する点長期的な増配現在の高い配当利回り
連動指数S&P U.S. Dividend Growers IndexFTSE High Dividend Yield Index
経費率0.04%0.04%
分配頻度年4回年4回
利回り傾向低めVIGより高め
成長性比較的重視配当収入を重視
向いている人長期資産形成現在の配当収入

VYMは、米国企業のうち、平均より高い配当利回りを持つ企業へ幅広く投資します。REITは原則として対象外です。

VIGは、10年以上の増配実績を重視します。

つまり、

  • 今の配当金を重視するならVYM
  • 将来の増配と成長を重視するならVIG

という違いがあります。

ただし、VYMも株価成長が期待できないわけではありません。

VIGも配当収入がないわけではありません。

どちらを選ぶかは、自分の目的によって変わります。

18.VIGとSCHDの違い

SCHDは、米国の配当ETFとして非常に人気があります。

正式名称は、

Schwab U.S. Dividend Equity ETF

です。

SCHDも単純な高配当だけではなく、財務指標や配当成長などを考慮した銘柄選定を行います。

VIGとSCHDの主な違いは次のようになります。

項目VIGSCHD
主な目的長期増配高配当と企業品質
連続増配条件10年以上が中心10年以上の配当実績など
利回り低めVIGより高い傾向
銘柄数比較的多い約100銘柄
集中度比較的分散やや集中
経費率0.04%0.06%
特徴極端な高利回りを除外財務指標で銘柄を選別

SCHDは、現在の配当利回りと増配の両方を取りたい人に人気があります。

一方、VIGは配当利回りよりも、長期増配企業への幅広い分散を重視しています。

SCHDの方が常に優れている、またはVIGの方が常に優れているとは言えません。

市場環境によって、優位になる時期は変わります。

19.VIGとDGROの違い

DGROは、iシェアーズが運用する増配ETFです。

VIGと似た特徴を持ちますが、採用基準が異なります。

VIGは10年以上の連続増配を重視する一方、DGROは原則として5年以上の増配実績を重視します。

そのため、DGROの方が、比較的新しく増配を始めた成長企業を取り込みやすい傾向があります。

VIGは長い増配実績を重視し、DGROは増配年数の条件を少し緩めながら、配当性向なども考慮します。

両者は似ていますが、

  • より長い増配実績を重視するならVIG
  • 増配初期の企業も含めたいならDGRO

という考え方ができます。

20.VIGとAGGを一緒に持つ意味

私が別の記事で紹介しているAGGは、米国の投資適格債券市場全体へ投資するETFです。

VIGは株式ETF、AGGは債券ETFです。

値動きの性格が異なります。

VIGの役割

VIGは、長期的な資産成長を目指す部分です。

企業利益の増加、株価の上昇、分配金の増加などが期待できます。

一方で、株式市場が下落すれば、大きく値下がりする可能性があります。

AGGの役割

AGGは、米国債、社債、住宅ローン担保証券などへ幅広く投資します。

VIGより期待リターンは低い可能性がありますが、一般的には株式より値動きを抑える役割が期待されます。

ただし、金利が急上昇すれば、AGGも下落します。

両方を持つ考え方

VIGだけを保有すると、株式市場の影響を強く受けます。

AGGを組み合わせることで、資産全体の値動きを抑えられる可能性があります。

たとえば、

  • VIG:成長を目指す攻めの資産
  • AGG:値動きを抑える守りの資産

という役割分担です。

ただし、日本人投資家にとっては、VIGもAGGも米ドル建てであるため、どちらも為替変動の影響を受けます。

債券を持てば必ず円ベースで安定するわけではありません。

21.VIGはNISAで買えるのか

VIGは、日本の主要ネット証券を通じて購入できます。

証券会社によって取扱状況は異なりますが、一般的には米国株式取引口座を開設し、ティッカー「VIG」を検索して購入します。

新NISAの成長投資枠で購入できる証券会社もあります。

ただし、購入前に各証券会社の対象銘柄一覧を確認してください。

米国ETFは、つみたて投資枠ではなく、基本的に成長投資枠を利用します。

NISAでVIGを持つメリット

NISA口座では、日本国内での売却益と分配金への課税が非課税になります。

VIGを長期保有し、価格が大きく上昇した場合、売却益が非課税になる点は大きなメリットです。

NISAでVIGを持つ注意点

米国での配当課税10%は原則として残ります。

また、NISA口座で発生した損失は、特定口座や一般口座の利益と損益通算できません。

VIGが大きく値下がりして売却した場合でも、その損失を他の株式利益から差し引くことはできません。

22.VIGの買い方

VIGを購入する一般的な手順は次の通りです。

1.証券会社で口座を開設する

SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、米国ETFを扱っている証券会社で口座を開設します。

2.米国株式取引口座を設定する

通常の証券口座だけでなく、外国株式取引の設定が必要になる場合があります。

3.購入資金を入金する

日本円を証券口座へ入金します。

4.円貨決済または外貨決済を選ぶ

円貨決済では、日本円のまま注文し、証券会社が米ドルへ換えて購入します。

外貨決済では、事前に日本円を米ドルへ交換してから購入します。

為替手数料は証券会社によって異なります。

5.ティッカー「VIG」を検索する

米国株式の検索画面で「VIG」と入力します。

似た名前の投資商品と間違えないように、正式名称も確認します。

6.購入株数と注文方法を選ぶ

成行注文または指値注文を選択します。

成行注文は、その時点で成立しやすい価格で購入します。

指値注文は、自分が希望する価格を指定します。

7.注文を確認する

数量、価格、口座区分、決済方法などを確認して注文します。

証券会社によっては、米国株やETFを1株未満の金額指定で購入できるサービスもあります。

少額から始めたい場合は、利用している証券会社のサービスを確認するとよいでしょう。

23.VIGを積み立てるときの考え方

VIGを購入するタイミングを完璧に当てることは困難です。

「もっと下がってから買おう」

と思っているうちに、価格が上がってしまうこともあります。

反対に、購入直後に急落することもあります。

そのため、私は一度にすべての資金を投じるより、定期的に少しずつ購入する方法が続けやすいと考えています。

定期購入のメリット

  • 購入時期を分散できる
  • 高値で一括購入するリスクを抑えられる
  • 相場を毎日確認する必要が減る
  • 投資を習慣化しやすい

定期購入の注意点

定期購入をすれば必ず利益が出るわけではありません。

長期的に下落し続ける商品を積み立てれば、損失が拡大する可能性があります。

VIGの特徴や投資対象を理解したうえで、自分の資産全体に占める割合を考える必要があります。

24.分配金は再投資するべきか

VIGから受け取った分配金は、

  • 生活費として使う
  • 現金として貯める
  • VIGを追加購入する
  • 別のETFを購入する

など、自由に使えます。

資産形成期で、すぐに分配金を使う必要がない場合は、再投資することで複利効果が期待できます。

複利とは

複利とは、投資によって得た利益を再び投資し、その利益にもさらに利益がつく仕組みです。

たとえば、VIGから受け取った分配金でVIGを買い増すと、保有口数が増えます。

保有口数が増えれば、次回以降に受け取る分配金も増える可能性があります。

その分配金を再び投資すれば、さらに保有口数が増えます。

この繰り返しが長期的な資産形成を助けます。

ただし、米国ETFの分配金は、税金が差し引かれた後の金額を再投資することになります。

分配金を出さず、内部で自動再投資する投資信託と比べると、税効率が劣る場合があります。

25.VIGはどのような人に向いているのか

VIGは、次のような人に向いていると考えられます。

長期投資をしたい人

VIGは、短期間で大きな利益を狙う商品というより、長期的に企業の成長と増配を取り込むETFです。

高配当だけを追いかけたくない人

配当金は欲しいものの、現在の利回りだけで企業を選びたくない人に向いています。

個別株を選ぶ時間がない人

数百社の決算や財務状況を調べる時間がない人でも、VIGを通じて増配企業へ分散投資できます。

分配金と値上がり益の両方を狙いたい人

現在の配当収入だけでなく、株価の長期成長も期待したい人に向いています。

低コストのETFを保有したい人

経費率0.04%のため、長期保有のコストを抑えられます。

一時的な流行より、企業の継続力を重視したい人

10年以上増配を続けてきた実績を重視するため、長期的な企業経営の安定性に注目したい人と相性があります。

26.VIGがあまり向いていない人

一方、次のような人にはVIGが合わない可能性があります。

今すぐ高い配当金が欲しい人

VIGの利回りは約1.5%前後で、高配当ETFより低い傾向があります。

現在の生活費を配当で補いたい人には、物足りないかもしれません。

元本割れを避けたい人

VIGは株式ETFなので、価格が大きく下落する可能性があります。

預金のような元本保証はありません。

短期売買で利益を狙いたい人

VIGは、短期間の値動きを予想して売買するより、長期保有に向いたETFです。

為替変動を受けたくない人

VIGは米ドル建てです。

円高になると、円換算の評価額が下がる可能性があります。

配当金への課税を避けたい人

米国ETFの分配金には、NISAでも米国課税が残ります。

税効率を最優先する場合は、無分配型の投資信託の方が合うことがあります。

27.VIGを買えば絶対に安心というわけではない

増配企業と聞くと、

「業績が安定しているから安全」

という印象を持つかもしれません。

しかし、投資に絶対はありません。

長年増配を続けてきた企業でも、業績悪化によって減配することがあります。

巨大企業でも、不祥事や技術革新、規制変更によって競争力を失うことがあります。

ETFは個別企業のリスクを分散できますが、株式市場全体のリスクは消せません。

たとえば、

  • 米国の景気後退
  • 金利の急上昇
  • インフレの再加速
  • 地政学リスク
  • 金融危機
  • 米国株の割高修正
  • 円高ドル安

などによって、VIGの評価額が下落する可能性があります。

VIGは優れたETFの一つだと思いますが、すべての資産をVIGだけに集中させる必要はありません。

現金、債券、日本株、全世界株、米国株、その他の資産などを組み合わせることも重要です。

28.私がVIGを継続的に買っている理由

ここからは、私個人がVIGを継続して購入している理由について書いていきます。

理由1.増配を続ける企業の将来性に期待している

配当を長期間増やしてきた企業は、株主還元を重視しているだけでなく、配当を増やすための利益や現金を生み出してきた企業でもあります。

もちろん、将来も必ず増配できるとは限りません。

それでも、10年以上増配を続けてきた実績は、一つの企業を評価する材料になると考えています。

理由2.自分で個別株を選び続ける必要がない

個別株投資では、企業の決算、業績、配当性向、負債、競争環境などを確認し続ける必要があります。

私は仕事や家庭もあるため、すべての企業を細かく分析し続けることは現実的ではありません。

VIGなら、指数のルールによって銘柄が選定され、条件を満たさなくなった企業は入れ替えられます。

この仕組みは、長期投資を続けるうえで大きなメリットです。

理由3.一つのETFで多数の企業へ投資できる

個別株を1株購入する場合、その会社だけに投資します。

VIGを1口購入すれば、多数の米国企業へ間接的に投資できます。

一つの企業で問題が起きても、ETF全体への影響を抑えることができます。

理由4.高配当だけを追いかけない方針に共感している

配当利回りが高い企業には魅力があります。

私自身、配当金を受け取る投資は好きです。

しかし、利回りだけを見て投資すると、業績悪化や減配のリスクが高い企業を購入してしまう可能性があります。

VIGが極端な高利回り企業を除外する仕組みは、長期投資に合っていると感じています。

理由5.経費率が低い

年0.04%という経費率は、長期保有するうえで安心できる水準です。

運用コストが高い商品では、利益が出ても手数料によって削られます。

VIGは、低いコストで米国の増配企業へ投資できます。

理由6.分配金を受け取る楽しみがある

分配金の金額は大きくなくても、年4回入金されることで、投資を続けている実感を持ちやすくなります。

投資信託のように自動で内部再投資される商品も効率的ですが、実際に分配金が入金される米国ETFには、継続のモチベーションになる良さがあります。

理由7.将来のキャッシュフローを育てたい

現在は分配金利回りが低くても、増配が続けば、将来受け取る金額が増える可能性があります。

私は今すぐVIGの分配金だけで生活したいわけではありません。

10年後、20年後に、給与や年金以外の収入源の一つに育ってほしいと考えています。

29.私の投資で大切にしていること

投資を始めた頃は、

「何を買えば一番儲かるのか」

「次に上がる商品は何か」

ということばかり考えていました。

しかし、投資を続けるうちに、一番大切なのは、最高のリターンを当てることではなく、自分が無理なく続けられる方法を見つけることだと感じるようになりました。

どれだけ過去の成績が良い商品でも、下落したときに怖くなって売ってしまえば、長期投資は続きません。

反対に、期待リターンが少し低くても、自分が納得して長期間保有できる商品なら、結果的に資産形成につながる可能性があります。

私は、

  • 生活に必要な現金を残す
  • 一つの商品へ集中しすぎない
  • 無理な金額を投資しない
  • 長期的な視点を持つ
  • 分配金だけでなく資産全体を見る
  • 暴落しても生活に困らない範囲で投資する

ことを大切にしています。

VIGも、あくまで資産全体の一部です。

VIGだけですべての問題を解決できるとは考えていません。

30.よくある質問

Q1.VIGは高配当ETFですか?

厳密には、高配当ETFというより増配ETFです。

現在の高い利回りではなく、長期間にわたって配当を増やしてきた企業を重視します。

Q2.VIGの利回りはどれくらいですか?

2026年7月時点では、直近12か月ベースで約1.5%前後です。

ただし、価格や分配金によって変動します。

Q3.分配金は毎月もらえますか?

毎月ではありません。

原則として年4回で、3月、6月、9月、12月を中心に支払われます。

Q4.増配ETFなら分配金は毎回増えますか?

いいえ。

四半期ごとのETF分配金は増減します。

年間合計で見ても、必ず前年を上回るとは限りません。

Q5.VIGは元本保証ですか?

元本保証ではありません。

株式市場の下落によって、購入価格を大きく下回ることがあります。

Q6.VIGとVYMならどちらがおすすめですか?

現在の配当収入を重視するならVYM、長期的な増配と成長を重視するならVIGが候補になります。

ただし、年齢、資産額、投資目的、リスク許容度によって変わります。

Q7.VIGとVOOを両方持ってもいいですか?

両方持つことはできます。

ただし、構成銘柄が重複します。

VOOを中心にしながら、増配企業の比率を高めたい場合にVIGを追加する考え方があります。

Q8.VIGはNISAで買えますか?

主要証券会社の成長投資枠で購入できる場合があります。

取扱状況は証券会社によって異なるため、購入前に確認してください。

Q9.NISAなら分配金は完全に非課税ですか?

日本国内の税金は非課税ですが、米国で差し引かれる10%の税金は原則として残ります。

Q10.一括投資と積立投資はどちらがいいですか?

将来の値動きはわからないため、どちらが必ず有利とは言えません。

価格変動が不安な人には、購入時期を分散する積立投資が続けやすいでしょう。

Q11.VIGだけで老後資金を準備できますか?

必要な老後資金や投資期間、積立額によって異なります。

VIGだけに集中するのではなく、現金や債券、他地域の株式なども含めて考える必要があります。

Q12.VIGは暴落時にも強いですか?

増配企業には比較的安定した企業が多い可能性がありますが、暴落時に値下がりしないわけではありません。

市場環境によっては、20%以上下落する可能性もあります。

31.VIG投資で注意したい間違い

間違い1.配当利回りだけで評価する

VIGは利回りよりも増配実績を重視するETFです。

VYMやSCHDより利回りが低いという理由だけで、悪いETFと判断するのは早いでしょう。

間違い2.分配金だけを利益だと考える

ETF価格の値動きも重要です。

分配金を受け取っても、価格が大きく下落すればトータルでは損失になります。

間違い3.増配企業なら絶対安全だと考える

長期増配企業でも、業績悪化や不祥事によって減配することがあります。

間違い4.古い構成銘柄を現在の情報として使う

VIGは指数変更や定期的な入れ替えによって、構成銘柄が変化しています。

数年前の記事の上位銘柄を、そのまま現在の構成として紹介しないよう注意が必要です。

間違い5.ETFをたくさん持てば分散になると考える

VIG、VOO、VYM、SCHDをすべて持っても、同じ米国大型株が重複する場合があります。

商品数ではなく、中身を見ることが大切です。

間違い6.円換算の変動を無視する

日本で生活する以上、最終的には円での価値も重要です。

ドル建てで利益が出ていても、円高によって円換算利益が減ることがあります。

32.VIGを保有するときに確認したい項目

VIGを購入した後も、毎日価格を見る必要はありません。

ただし、定期的に次の項目を確認するとよいでしょう。

  • 経費率
  • 連動指数
  • 構成銘柄数
  • 上位構成銘柄
  • セクター比率
  • 年間分配金
  • 分配金の前年比
  • 30日SEC利回り
  • トータルリターン
  • 純資産総額
  • 為替レート
  • 自分の資産全体に占める割合

ETFそのものに問題がなくても、値上がりによって自分の資産に占めるVIGの割合が大きくなりすぎることがあります。

その場合は、新規資金を別の資産へ回すなど、全体のバランスを調整する方法もあります。

33.結局、VIGはおすすめなのか

VIGは、次の条件に当てはまる人にとって、非常に魅力的なETFだと思います。

  • 米国の長期増配企業へ投資したい
  • 高配当だけを追いかけたくない
  • 個別株の管理を減らしたい
  • 低コストで長期保有したい
  • 分配金と株価成長の両方を期待したい
  • 10年、20年単位で資産形成したい

一方、

  • 今すぐ高い配当金が必要
  • 価格下落に耐えられない
  • 為替リスクを取りたくない
  • 米国株へすでに集中しすぎている
  • 分配金の税効率を最優先したい

という人には、別の商品が合う可能性があります。

VIGは、誰にとっても完璧なETFではありません。

しかし、長期増配という明確な方針、低い経費率、多数の企業への分散、約20年の運用実績を持つ、完成度の高いETFの一つだと感じています。

まとめ

今回は、私が継続して購入している米国ETF「VIG」について紹介しました。

VIGの特徴を簡単にまとめると、次のようになります。

  • 正式名称はバンガード・米国増配株式ETF
  • 10年以上の連続増配実績を持つ企業を中心に投資
  • 現在の高配当ではなく、配当の継続的な成長を重視
  • 極端に配当利回りが高い企業を除外する仕組みがある
  • 経費率は年0.04%
  • 分配金は原則として年4回
  • 2026年7月時点の利回りは約1.5%前後
  • 多数の米国企業へ分散投資できる
  • 銘柄の入れ替えを指数が自動的に行う
  • 株式ETFなので元本割れする可能性がある
  • 円で見た場合は為替リスクがある
  • NISAでも米国での10%課税は原則として残る
  • VYMより現在の利回りは低いが、増配と成長を重視している
  • VOOとは多くの構成銘柄が重複する
  • 長期的な資産形成に向いたETFの一つ

私は、投資を始めるまで、お金について深く考える機会があまりありませんでした。

しかし、知人とのお金の問題や、自分が体調を崩した経験を通して、働くだけではなく、お金を管理し、将来に備えることの大切さを感じました。

お金がすべてではありません。

ただ、お金があることで、人生の選択肢が増えることはあります。

無理な働き方を続けなくて済むかもしれません。

家族との時間を増やせるかもしれません。

病気やトラブルが起きたときに、落ち着いて対応できるかもしれません。

VIGへ投資すれば、必ず将来が安心になるわけではありません。

株価が下落することもあります。

分配金が減ることもあります。

円高によって、円換算の資産が減ることもあります。

それでも、自分が働いて得たお金の一部を、長期的に成長してきた企業へ投資し、将来の選択肢を少しずつ増やしていく方法には意味があると考えています。

私は今後も、資産全体のバランスを確認しながら、VIGを継続的に保有していく予定です。

今後、運用状況や分配金、構成銘柄などに大きな変化があれば、あらためて記事を更新したいと思います。

また、VIG以外にも、

  • VYM
  • SCHD
  • VOO
  • DGRO
  • AGG
  • BND

など、特徴の異なるETFがあります。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、今後も初心者の方にわかりやすい形で紹介していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、またー♪

※本記事は、個人の投資経験および公開情報をもとに作成したものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。

※ETFの価格、分配金、経費率、構成銘柄、利回り、取扱状況などは変更される可能性があります。購入前には必ず運用会社および証券会社の最新情報をご確認ください。

※投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の資産状況、投資目的、リスク許容度などを踏まえ、ご自身の責任で行ってください。

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