はじめに
「去年、どこのスーパーに行ってもお米がなかった」
そう感じた人は少なくありません。実際にSNSでも
「米の棚が空っぽ」
「数軒回っても買えない」
という声が相次ぎました。
では本当に日本からお米が消えたのでしょうか?
そして、今年も同じことは起きるのか?
この記事では
- 昨年なぜ米不足が起きたのか
- 実際には米は無かったのか
- 今年の状況はどうなのか
を、できるだけ噛み砕いて解説します。
結論:米は「無くなった」のではなく「店頭から消えた」
まず結論です。
✅ 日本国内から米が消えたわけではありません
✅ 起きたのは「流通の詰まり」と「タイミングのズレ」
つまり
「米はあるのに、スーパーに並ばなかった」
これが昨年の正体です。
なぜ昨年、スーパーから米が消えたのか?
① 異常気象による“質の低下”
昨年は猛暑・高温障害の影響で
- 粒が小さい
- 割れやすい
- 一等米が激減
という状況が各地で発生しました。
👉 収穫量の数字上は「そこそこ」でも
商品として出せる米が少なかったのです。
② 新米前の「出し渋り」
8〜9月、新米直前の時期に起きがちな現象です。
- 業者:「もうすぐ新米。今は出したくない」
- スーパー:「高い古米は並べづらい」
結果👇
倉庫にはある
↓
流通が止まる
↓
店頭が空く
消費者から見ると
「米がない!」
となったわけです。
③ 値上がり前の様子見
肥料・燃料・輸送費の高騰により
「今売るより、少し待ちたい」
という心理も働きました。
👉 少しずつの判断が重なり、
一気に棚が薄くなる結果に。
④ 業務用と家庭用の切り替えが追いつかなかった
外食や給食向けの米が家庭用に回る場面もありましたが、
- 精米ライン
- 袋詰め
- 表示対応
この切り替えには時間がかかります。
👉 物理的に「すぐ出せない」
⑤ 不安による買いだめ
SNSやニュースで
「米がないらしい」
という情報が広がると、
- 普段1袋 → 2袋買う家庭が増える
これだけで、
需給は一瞬で崩れます。
備蓄米があるのに、なぜ補えなかった?
日本には国の政府備蓄米があります。
ただし、
- 緊急放出の判断
- 価格調整
- 精米・流通準備
これには時間がかかります。
👉スーパーの棚を即日埋める仕組みではない
というのが現実です。
では「今年も同じことは起きるのか?」
結論
✅ 昨年と同じ規模の混乱は起きにくい
⚠ ただし、局地的・一時的な品薄はあり得る
起きにくい理由
・業界が昨年の反省をしている
- 出し渋りを減らす
- 小刻みに流通させる
・備蓄米判断が早くなっている
兆候が出た段階で準備に入る体制。
それでも不安が残る理由
① 気候リスクはむしろ悪化
- 高温
- 台風
- 豪雨
👉 今年も
「量はあるけど良品が少ない」
可能性は十分あります。
② インバウンド・外食需要の回復
- 観光客増
- 契約米優先
👉 家庭向けが後回しになる地域も。
③ 農家の減少は止まっていない
- 高齢化
- 採算が合わない
- 後継者不足
👉 今年より、来年以降の方が不安
実際に起きそうな現象
❌ 起きにくい
- 全国的な長期米不足
✅ 起きやすい
- 特定銘柄が消える
- 新米切替時期(8〜9月)の一時混乱
- 地域差のある品薄
消費者が冷静にできる対策
- ✔ 1〜2ヶ月分の在庫で十分
- ✔ 銘柄を固定しすぎない
- ✔ 精米日をチェック
- ✔ 無洗米・ブレンド米も検討
👉 慌てない人ほど困らない
まとめ
- 昨年、確かに米は消えた
- しかし「米不足」ではなく「流通不足」
- 今年は同じ規模の混乱は起きにくい
- ただし条件次第で一時的な品薄はあり得る
最大のリスクは「不安が不安を呼ぶこと」



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