「みんなで大家さん」って聞いたことありますか?
テレビCMやネット広告で「不動産をみんなで持って大家さんに!
「え、私でも大家さんになれるの?」「しかも利回り6%以上?」
そう思うとワクワクしますよね。
でも実際は、ニュースで「分配金が遅れている」「
一体どういうことなのか?本当に安全なのか?詐欺なのか?
この記事では、初心者でもゼロから理解できるように、
第1章:みんなで大家さんの基本をざっくり解説
1-1. どんな商品?
「みんなで大家さん」は、
イメージしやすいように例えましょう。
例えばレストランを一人で開業するのは大変ですよね。
でも友達10人でお金を出し合って「共同オーナー」
その代わり、利益も10人で分け合います。
これを不動産でやるのが「みんなで大家さん」です。
1-2. 特徴
- 少額から投資できる(数十万円〜)
- 運営は会社が代行(管理や契約は全部お任せ)
- 年6〜7%の分配をうたう(預金よりずっと高い)
第2章:これまでの流れをざっくり年表で
- 2013年:大阪府から運営会社が行政処分(法律違反の指摘)
- 2020年以降:「成田プロジェクト」で急拡大、
数千億円を集める - 2024年6月:東京都&大阪府から再び業務停止命令
- 2025年7月:分配金が遅れて投資家に通知
- 2025年9月:500人以上の投資家が集団訴訟を提起
こうして見ると「最初は華やかにスタートしたけど、
第3章:なぜ人気が出たのか?
キャッチコピーの魅力
「あなたも大家さんに!」
「年利6%の安定収入!」
これ、すごく心に刺さる言葉ですよね。銀行に預けても0.
成田空港のプロジェクト
「空港のそばに新しい街を作ります!」「
こう聞くと「絶対伸びるじゃん!」と思ってしまいます。
第4章:でも現実は…
4-1. 行政処分
「説明が不十分」「投資家に誤解を与える勧誘」などが理由で、
つまり「ちょっとやりすぎたよね」ということ。
4-2. 分配金遅延
2025年7月、とうとう「予定していた分配金が払えません」
投資家から「お金が戻らない」「話が違う」
4-3. 裁判沙汰
500人以上が「出資金を返して!」と集団提訴。
第5章:会社のお財布事情をのぞく
- 資産合計:3,204億円
- 負債合計:3,098億円(=投資家のお金)
- 純資産:106億円
自己資本比率はなんと3%ちょっと。
普通の健全な会社なら20〜40%あるので、
つまり「自分のお金はほとんどなくて、投資家からのお金頼み」
第6章:他の不動産クラファンと比べると?
項目 | みんなで大家さん | 他のクラファン |
利回り | 6〜7% | 3〜5% |
自己資本比率 | 3%台 | 20〜40% |
行政処分歴 | あり | ほぼなし |
分配実績 | 遅延あり | 遅延はまれ |
投資対象 | 開発中の土地 | すでに稼働している物件 |
「利回り高いけどリスクも超高い」というのが一目瞭然ですね。
第7章:投資家が知っておくべきリスク
- 元本保証なし
- 途中解約できない(数年はお金が戻らない)
- 分配金が遅れる可能性あり
- 行政処分歴がある
- 事業の進捗が遅れている
第8章:今後のシナリオ
- 楽観パターン
開発が進んでテナントが入り、分配金が復活。 - 悲観パターン
開発遅延+資金繰り悪化+投資家訴訟で経営が行き詰まる。
現状を見ると、正直「楽観シナリオは厳しい」
第9章:初心者が学ぶべきこと
- 「高利回り=高リスク」
- 投資は「余剰資金」でやること
- 契約書の細かい条件を必ず確認する
- 行政処分歴がある会社は特に注意
まとめ
「みんなで大家さん」は、「手軽に不動産投資ができる」
もし投資を考えるなら、「絶対に儲かる」と思わず、
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