将棋の格言・名言まとめ|将棋ウォーズでも役立つ格言22選と棋士の名言集

将棋

どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ。ミギーです。

本日は「将棋の格言」について、じっくり紹介していきたいと思います。

将棋また負けた悔しー・・・
将棋の名言などみてみよう♪ 使えるものもあるかも・・・

将棋ウォーズやアプリの解説、道場、テレビ将棋などでも頻繁に登場する「格言」。実はこの格言、ただの昔ながらの言い伝えではなく、プロ棋士たちが長い年月をかけて積み上げてきた「大局観のエッセンス」がぎゅっと詰まった知恵の結晶です。

将棋で迷ったとき、格言をひとつ思い出すだけで、指し手の方向性がスッと定まることがあります。今回は、実戦でよく出てくる格言を中心に、意味や使いどころを分かりやすく解説していきます。後半では、米長邦雄永世棋聖や谷川浩司十七世名人など、名棋士たちが残した人生訓のような名言もあわせてご紹介します。

将棋で悩んだ際は、ぜひ思い出してもらえると幸いです。

目次

  1. 将棋の格言とは何か
  2. 歩に関する格言(一歩千金・たれ歩・連打の歩)
  3. 大駒・小駒を活かす格言(田楽刺し・頭金・銀ばさみ)
  4. 攻めの形を作る格言(ふんどしの桂・遠見の角・十字飛車・腹銀)
  5. 覚えておきたい関連格言集
  6. 棋士たちの名言に学ぶ人生哲学
  7. まとめ

1. 将棋の格言とは何か

将棋の格言とは、長い将棋の歴史の中で、多くの棋士や愛好家たちの実戦経験から生まれた「指し手の指針」のことです。囲いの作り方、駒の使い方、攻めと受けのタイミングなど、あらゆる局面における「セオリー」が、短い言葉に凝縮されています。

初心者のうちは「なぜその手が良いのか」を理論的に説明するのが難しいものですが、格言を知っていれば、

「この局面は、あの格言に近い形だから、こう指すのが定跡的だな」

というように、直感的に方針を立てやすくなります。将棋ウォーズや将棋クエストなどのアプリで対局していると、解説欄や検討機能でこうした格言が引用されることも多く、知っておくだけで一手一手の理解度がぐっと深まります。

もちろん、格言はあくまで「多くの場合に当てはまる目安」であり、絶対のルールではありません。局面によっては格言通りに指すと悪手になることもあります。それでも、迷ったときの判断材料として、格言はとても頼りになる存在です。

それでは、実戦でよく出てくる格言をひとつずつ見ていきましょう。

2. 歩に関する格言

将棋の駒の中でもっとも枚数が多く、もっとも軽視されがちなのが「歩」です。しかし、将棋の格言には歩にまつわるものが非常に多く存在します。それだけ歩の使い方が勝敗を左右するということでしょう。

一歩千金(いっぷせんきん)

将棋の格言の中でも、もっとも有名なもののひとつが「一歩千金」です。

意味としては、たかが歩と簡単に考えてはならない、ということ。特に中盤から終盤にかけては、持ち駒の歩1枚が金将以上の価値を持つことも珍しくありません。盤上にある歩はもちろん、持ち駒の歩も含めて、大切に扱うべきだという教えです。

実際にプロの対局でも、終盤で歩が1枚あるかないかで、受けられるかどうか、詰むか詰まないかが大きく変わってくる場面がしばしばあります。過去にはある竜王戦の対局で、盤上のたった一歩が勝敗を分けたとして、観戦記者が「一歩竜王」というタイトルで観戦記を書いたこともあるほどです。

将棋ウォーズなどのアンケートでも、多くのプロ棋士が「もっとも重要な格言」として一歩千金を挙げています。歩を無駄遣いせず、ここぞという場面で使う。これが上達への第一歩と言えるかもしれません。

似た格言に「歩のない将棋は負け将棋」というものもあります。持ち駒の歩を使い切ってしまうと、攻めにも受けにも困る場面が増えるため、歩は極力温存しておくのがセオリーです。

たれ歩(たれふ)

「たれ歩」とは、相手陣から数えて2〜4段目のいずれかに、相手の駒取りにならない状態で歩を打つ手のことです。

一見すると、何も取れない、王手にもならない、地味な一手に見えます。しかし、たれ歩には「次に成られると困る」というプレッシャーを相手に与える効果があります。相手はこのたれ歩を放置すると、と金を作られて駒得や玉の安全度低下につながるため、対応を迫られることになるのです。

初心者のうちは「駒を取らない手」を軽視しがちですが、たれ歩のように、次の一手で相手を縛るような手にこそ、実は大きな価値が隠れています。終盤の寄せの局面で「たれ歩からと金を作る」という手筋は非常によく使われるので、ぜひ覚えておきたいところです。

連打の歩(れんだのふ)

「連打の歩」は、相手の飛車、あるいは香車の一つ前のマスに歩を打つ手を、二回以上連続で繰り返す手筋です。

飛車や香車は、前方向への利きが強い駒です。その真正面に歩を打たれると、飛車や香車はいったん引くか、歩を取るかの選択を迫られます。仮に歩を取れば、また目の前に歩を打たれる。これを繰り返すことで、相手の大駒の動きを制限しつつ、テンポよく手を進めることができます。

連打の歩は、歩をたくさん持っているときほど有効な手筋です。一歩千金の精神とは矛盾するようにも思えますが、局面によっては歩を惜しみなく使うことで、相手の大駒を封じ込め、結果的に大きなアドバンテージを得られることもあります。格言はケースバイケースで使い分ける柔軟さも大切です。

3. 大駒・小駒を活かす格言

歩だけでなく、香車・金・銀といった駒をどう活かすかも、将棋の勝敗を大きく左右します。ここでは、駒の特性を最大限に引き出す格言を紹介します。

田楽刺し(でんがくざし)

「田楽刺し」とは、相手の歩以外の駒が複数並んでいる筋に、香車を打ち込むことで、駒取りが受からない状況を作る手筋のことです。

名前の由来は、串に複数の具材を刺して焼く「田楽」から来ていると言われています。香車の利きは縦一直線に伸びるため、同じ筋に複数の駒が並んでいると、まとめて串刺しにするように狙うことができるのです。

田楽刺しが決まると、相手はどちらの駒を助けても、もう一方が取られてしまうという苦しい選択を迫られます。特に、飛車や角のような大駒と、金や銀のような小駒が同じ筋に並んでいるときは要注意。逆に自分が指すときは、こうした田楽刺しのチャンスを見逃さないようにしたいところです。

頭金(あたまきん)

「頭金」は、相手玉の一つ前方のマスに、持ち駒の金を打つ手のことです。特に、その一手で相手玉が詰んでしまう場合によく使われる表現です。

「頭金一発」という言葉があるくらい、頭金は将棋の詰み形の中でももっとも基本的で、かつ美しい形とされています。玉の頭に金を打たれると、玉はそのマスに逃げることも、他の場所に逃げることも難しくなり、周囲を他の駒で固められていれば、そのまま詰みとなります。

将棋を覚えたての方にとって、頭金は最初に覚えるべき詰みの形のひとつです。「玉の頭に金を打てば詰むかもしれない」という発想を持っておくだけで、終盤の寄せの精度がぐっと上がります。実戦でも、相手玉の頭が薄くなった瞬間を見逃さず、頭金のチャンスを狙っていきましょう。

銀ばさみ(ぎんばさみ)

「銀ばさみ」とは、銀の横に相手の歩がいることで、銀が斜め後ろに戻れなくなり、歩・香・桂などで狙われたときに逃げ場所がなくなってしまう状態を指します。

銀という駒は、前方向とその斜め四方には進めますが、真横と真後ろには進めません。そのため、両脇を歩でふさがれてしまうと、前進あるのみという状態に陥ってしまいます。この弱点を突かれると、銀は挟み撃ちにされたように身動きが取れなくなり、最終的に取られてしまうことも少なくありません。

自分が銀を進めるときは、両脇が歩でふさがれる形にならないか、常に一手先を読んでおくことが大切です。逆に、相手の銀がこの形にはまっていることに気づいたら、積極的に銀ばさみを狙っていきましょう。駒得のチャンスです。

 

4. 攻めの形を作る格言

続いては、攻めの厚みを作るための格言を紹介します。これらを知っておくと、攻めのバリエーションが一気に広がります。

ふんどしの桂(ふんどしのけい)

「ふんどしの桂」は、桂馬で両取りをかける手のことです。特に、持ち駒の桂を打つことで両取りが実現する場合によく使われる表現です。

桂馬は、他の駒にはない独特の動き方をする駒です。前方向に二マス、横に一マス動くという跳躍する動きのおかげで、間に駒があっても飛び越えることができます。この特性を活かし、二つの駒を同時に狙える位置に桂馬を打つことで、相手はどちらか一方の駒を諦めざるを得なくなります。

「ふんどし」という少し変わった名前の由来には諸説ありますが、桂馬の動きが対角線上に二つの駒を挟み込むような形になることから、ふんどしを締めるイメージになぞらえたとも言われています。持ち駒に桂馬があるときは、常に両取りのチャンスがないか、盤面を見渡してみましょう。

遠見の角(とおみのかく)

「遠見の角」は、自陣へ打った角の利きが、相手陣内の攻め駒や囲いにまで届いている状態を指します。

角という駒は、斜め方向にどこまでも進める、射程の長い駒です。そのため、自陣の奥深くに打った角であっても、盤面に他の駒がなければ、はるか遠くの相手陣まで利きを届かせることができます。この長い利きを活かし、相手が油断している間にじわじわとプレッシャーをかけていくのが、遠見の角の狙いです。

自陣に角を打つと、一見すると受け一辺倒の手に見えますが、実は攻めの含みを持たせた一石二鳥の手であることも多いのです。相手からすると、いつ角の利きが牙をむくか分からないため、常に警戒を強いられることになります。長期戦になりやすい持久戦では、特にこの遠見の角が威力を発揮します。

十字飛車(じゅうじびしゃ)

「十字飛車」は、盤上の飛車について、縦方向と横方向の両方に狙いをつけるように動かす手筋のことです。

飛車は縦横無尽に動ける駒ですが、その動きを活かして、縦の利きで一つの駒を、横の利きで別の駒を同時に狙う形を作ることができます。ちょうど十字の形になることから、この名前がついています。

十字飛車が決まると、相手はやはり両取りと同じように、どちらの駒を守るか難しい選択を迫られます。飛車という最強クラスの駒だからこそ実現できる、豪快な手筋と言えるでしょう。序盤から中盤にかけて、飛車の位置を少し工夫するだけで、十字飛車のチャンスが生まれることがあります。

腹銀(はらぎん)

「腹銀」は、相手玉の右側、あるいは左側に持ち駒の銀を打つ手のことです。

銀は真横に進むことができない駒なので、相手玉の真横に銀を打っても、それ自体は王手にはなりません。しかし、銀の斜め方向の利きによって、相手玉の逃げ道を巧みに制限することができます。玉が真横にいる銀を取ろうとしても、銀を支える駒があればそう簡単には取れませんし、次の一手で上下から挟み撃ちにする攻めが厳しくなっているケースが多いのです。

腹銀は、直接的な王手にならないぶん、初心者には見えにくい手かもしれません。しかし、終盤の寄せにおいては非常に実戦的で、プロの対局でも頻繁に登場する手筋です。「王手にならないから」という理由だけで選択肢から外さず、玉の逃げ道を塞ぐ効果があるかどうかを、ぜひ意識してみてください。

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5. 覚えておきたい関連格言集

ここまで紹介した格言以外にも、実戦でよく使われる格言はたくさんあります。ジャンル別に整理してみましたので、あわせて覚えておくと、さらに大局観が磨かれるはずです。

玉の安全に関する格言

格言意味
居玉は避けよ玉を一つも動かさない「居玉」のまま戦いに入ると、王手飛車の筋に入られたり、反撃に弱かったりするため、早めに玉を動かしておいた方がよいという教え
玉の早逃げ八手の得あり相手の攻めが本格化する前に、早めに玉を安全な場所へ逃がしておくと、結果的に手得につながりやすいという教え
玉飛接近すべからず玉と飛車を近づけすぎると、一手で両方を狙われる危険が高まるため、離しておいた方がよいという教え
玉の守りは金銀三枚玉を安全に囲うには、金と銀をあわせて3枚は使うのが目安であるという教え

攻め駒に関する格言

格言意味
桂馬の高跳び歩の餌食桂馬を無防備に前へ進めすぎると、相手の歩で簡単に取られてしまうという戒め
桂先の銀定跡なり桂馬の一つ前のマスに銀を配置するのは、攻守にバランスの取れた定跡的な形であるという教え
大駒は離して打て飛車や角のような大駒は、利きを最大限に活かすため、また相手の攻めを受けにくくするため、なるべく離れた位置に打つのがよいという教え
王手は追う手むやみに王手をかけても、相手玉を安全な場所へ追いやってしまうだけで、かえって不利になりやすいという戒め

歩・と金に関する格言

格言意味
と金は金と同じで金以上と金は金将と同じ動きをするうえに、成られても取られる心配が少なく、実質的には金以上の価値を持つという教え
金底の歩、岩より堅し金将の下に打った歩は、非常に崩れにくい強固な守りになるという教え
焦点の歩に好手あり複数の駒の利きが重なる焦点(急所)に歩を打つと、好手になりやすいという教え
開戦は歩の突き捨てから戦いを始めるときは、まず歩を突き捨てて相手の駒の働きを乱すところから始めるのがセオリーであるという教え

これらの格言は、将棋ウォーズの棋神解析や、AI(将棋ソフト)の評価値解説などでも引用されることが多く、知っているとより深く将棋を楽しめるようになります。すべてを一度に覚える必要はありませんが、対局中に「あ、これはあの格言の形だ」と気づけるようになると、将棋の面白さがさらに広がっていくはずです。

6. 棋士たちの名言に学ぶ人生哲学

次は将棋棋士の名言に ついても紹介したいと思います。

将棋の格言が「指し手のセオリー」だとすれば、棋士たちが残してきた名言は「勝負師としての生き方、人生哲学」そのものです。長年、盤上で勝負を続けてきた棋士たちの言葉には、将棋を知らない人が読んでも心に響くものがたくさんあります。ここでは、代表的な棋士の名言を、その背景とあわせてご紹介します。

米長邦雄(よねなが くにお)永世棋聖の名言

「安定してしまったら人生負ける」

米長邦雄永世棋聖は、通算タイトル獲得数19期、1993年には当時最年長となる49歳で名人位を獲得するなど、生涯にわたって攻めの姿勢を貫いた棋士として知られています。「泥沼流」と呼ばれる粘り強い将棋を指す一方で、人柄は明るく前向き、数々のユーモアあふれる発言でもファンを楽しませました。

この言葉の背景には、米長永世棋聖自身が「現状維持を良しとせず、常に新しいことに挑戦し続けた」という生き方が反映されています。将棋界のみならず、ビジネスや人生においても、「安定」という言葉の裏には「成長の停止」というリスクが潜んでいます。年齢を重ねても勝負を続けた米長永世棋聖だからこそ、この言葉には重みがあります。

米長永世棋聖は他にも、「勝利の女神は、正しいか否かよりも、笑いがあるか、謙虚であるかどうかを重視している」といった、勝負における心構えを示す言葉も数多く残しています。負けたときこそ素直に「弱かったから負けた」と認め、次に向けて笑いながら前進していく。そんな姿勢が、多くの棋士やファンから愛された理由なのかもしれません。

谷川浩司(たにがわ こうじ)十七世名人の名言

「勝負して伸びる人というのは、まず素直であること。その反面、頑固というか、自分の芯をもったひとです」

谷川浩司十七世名人は、史上最年少(21歳)で名人位を獲得した「光速の寄せ」の異名を持つ棋士です。攻めの速さと正確な終盤力で一時代を築き、タイトル獲得数は歴代でも上位に位置します。

この名言は、一見すると矛盾しているようにも聞こえます。「素直であること」と「頑固であること」は、対立する性質のように思えるからです。しかし谷川十七世名人が伝えたいのは、次のようなことだと考えられます。

強くなる人は、他者からのアドバイスや、新しい定跡・戦法を柔軟に取り入れる「素直さ」を持っています。同時に、自分なりの将棋観、譲れない軸のようなものも持っている。この二つがバランスよく両立しているからこそ、外部からの学びを吸収しつつも、自分らしい将棋を貫くことができるのです。

谷川十七世名人は他にも、「大事なのは、負けた経験や挫折感を、後の人生でどう生かすかです。生かすことができれば、負けや失敗は長い人生の中で失敗にならなくなる」という言葉も残しています。失敗そのものよりも、失敗をどう活かすかに意味があるという考え方は、将棋に限らず、多くの人にとって参考になる視点ではないでしょうか。

加藤一二三(かとう ひふみ)九段の名言

「負けた時ほど直後に自信が生まれて強くなる。負けた時ほど、己と徹底的に向き合うから」

加藤一二三九段は、14歳でプロ入りするという当時の史上最年少記録を打ち立て、その後も「神武以来の天才」と呼ばれるほどの実績を積み重ねてきた棋士です。晩年はバラエティ番組への出演でも親しまれ、「ひふみん」の愛称で幅広い世代に知られる存在となりました。

この名言は、加藤九段自身が長い棋士人生の中で、数々の名勝負や敗戦を経験してきたからこそ語れる言葉です。勝ったときは、その勝利に満足してしまい、自分の課題や弱点にはなかなか目が向きません。しかし負けたときは、なぜ負けたのか、どこが悪かったのかを、いやおうなしに突き詰めて考えることになります。その「己と向き合う」プロセスこそが、次の勝利への土台になるという考え方です。

加藤九段は最後の対局に敗れた際、静かに将棋会館を去り、帰宅して妻に「負けた」と伝えたところ、妻から「お疲れさまでした」の言葉とともにネクタイを贈られたという、心温まるエピソードも語っています。勝負の世界の厳しさと、それを支える家族の存在。この対比もまた、多くの人の心を打つポイントかもしれません。

井山裕太(いやま ゆうた)氏の名言

「負けて涙を流しているだけでは、何万回打っても強くなれない」

井山裕太氏は将棋ではなく囲碁の棋士で、囲碁界における七大タイトルすべてを同時に保持する「七冠」を史上初めて達成するなど、囲碁界を代表するトッププレイヤーです。将棋とは異なる盤上競技ですが、勝負の本質という点では通じるものが多く、将棋ファンの間でもしばしば引用されます。

この言葉が示すのは、「感情に流されるだけでは成長できない」というシンプルながら重い教訓です。負けたことを悔しく思う気持ちは、勝負師にとって自然な感情であり、決して悪いものではありません。しかし、悔しさに浸ったままでは、次に活かすための分析や反省にたどり着けない。涙を流すことと、そこから学ぶことは、まったく別の作業だということを、井山氏は端的に言い表しています。

将棋や囲碁に限らず、スポーツやビジネス、日常生活の中での挑戦においても、この考え方は応用できるはずです。感情を否定するのではなく、感情を経たうえで、次にどう活かすかを考える。それこそが、真の意味での「強くなる」ということなのでしょう。

名言から見える共通点

こうして4人の言葉を並べてみると、興味深い共通点が浮かび上がってきます。それは、いずれも「負け」や「敗北」を否定的に捉えていないという点です。

  • 米長邦雄:安定(現状維持)そのものを「負け」と定義し、挑戦し続ける姿勢を説く
  • 谷川浩司:負けや挫折を、後の人生に活かせるかどうかが大事だと説く
  • 加藤一二三:負けた直後こそ、己と向き合い、自信が生まれるタイミングだと説く
  • 井山裕太:負けを感情で終わらせず、そこから強くなる姿勢を説く

勝負の世界で長年にわたり第一線に立ち続けてきた人たちだからこそ、「勝つこと」以上に「負けとどう向き合うか」を大切にしていることが分かります。これは、将棋を指さない方にとっても、仕事や人間関係、日々の挑戦において、大きなヒントになる考え方ではないでしょうか。

有名人の格言や名言には、こうして人生の指針となるものが数多くあります。ミギーとしても、今後さらに名言の紹介や、その言葉を残した人物についての紹介記事を書いていきたいと思います。

<!– RAKUTEN_AFFILIATE_LINK: 米長邦雄 名言集 書籍 –> <!– RAKUTEN_AFFILIATE_LINK: 谷川浩司 著書 –>

7. まとめ

今回は、将棋ウォーズや道場でもよく耳にする格言22選と、棋士たちの人生哲学が詰まった名言をあわせてご紹介しました。

格言のポイントをおさらい

  • 一歩千金・たれ歩・連打の歩など、歩に関する格言は、駒の中でもっとも軽視されがちな歩の重要性を教えてくれる
  • 田楽刺し・頭金・銀ばさみは、駒の特性を活かして相手にプレッシャーを与える手筋の代表格
  • ふんどしの桂・遠見の角・十字飛車・腹銀は、攻めの厚みを作るための実戦的な格言
  • 玉の安全や大駒の使い方に関する格言も、あわせて覚えておくと大局観が磨かれる

名言のポイントをおさらい

  • 米長邦雄永世棋聖:安定は人生の負けである、挑戦し続けることの大切さ
  • 谷川浩司十七世名人:素直さと自分の芯、両方を持つことの大切さ
  • 加藤一二三九段:負けた直後こそ、己と向き合い成長できるタイミング
  • 井山裕太氏:感情に流されず、負けから学び強くなる姿勢

格言は「盤上の知恵」、名言は「人生の知恵」。どちらも、長年勝負の世界に身を置いてきた人たちが残してくれた、貴重な財産です。将棋ウォーズで格言通りの一手が決まったときは、ちょっとした達成感がありますし、名言を知っていると、負けた対局のあとも前向きな気持ちで次に向かえるのではないでしょうか。

将棋で悩んだとき、人生で迷ったとき、ぜひ今回紹介した格言や名言を思い出してみてください。

有名人の格言などためになるものもあるので、今後も名言の紹介や登場人物の紹介をしていきたいと思います。

前向きになれる言葉

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