どうも、おはよう、こんにちは、こんばんはミギーです。
投資信託を始めようと思っても、「種類が多すぎて何を選べばよいのかわからない」「オルカンとS&P500は何が違うの?」「人気ランキングの上位商品なら安心なの?」と迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。
日本には数千本の投資信託があり、投資先や手数料、値動きの大きさ、分配金の仕組みもそれぞれ異なります。初心者が商品名だけを見て、自分に合った投資信託を選ぶのは簡単ではありません。
そこで今回は、2021年から2026年にかけて日本の投資家から継続的に買われ、純資産総額や資金流入額を大きく伸ばした代表的な投資信託を10本紹介します。それぞれの特徴、メリット、デメリット、どのような人に向いているのかを、投資初心者にもわかるように解説します。
なお、すべての運用会社を横断した「2021年から2026年までの累計買付金額ランキング」は、一般向けには完全公開されていません。本記事では、各年の資金流入ランキング、純資産総額、主要証券会社の販売実績などをもとに、継続的に多く買われた代表的な10商品を取り上げています。
そもそも投資信託とは?
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、運用の専門家が株式や債券などへ投資する金融商品です。
例えば、自分で米国企業500社の株を購入しようとすると、非常に大きな資金が必要です。しかし、S&P500に連動する投資信託を購入すれば、100円や1,000円などの少額から、米国を代表する約500社へまとめて投資できます。
投資信託の主なメリットは、少額から始められること、複数の企業や国へ分散投資できること、自分で個別企業を調査しなくてもよいこと、積立設定をすれば自動的に買い続けられることです。
一方、元本保証ではないため、購入した金額より値下がりする可能性があります。運用中には信託報酬という手数料がかかり、投資先が海外の場合は為替変動の影響も受けます。
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
今回紹介する投資信託には、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」が含まれています。
インデックスファンドとは、S&P500やTOPIXなど、特定の指数と同じような値動きを目指す投資信託です。機械的に指数へ連動する運用を行うため、信託報酬が比較的低く、長期積立に向いています。
アクティブファンドとは、運用の専門家が企業を調査して投資先を選び、指数を上回る運用成績を目指す商品です。うまく運用できれば市場平均以上の利益を得られる可能性がありますが、必ず指数を上回れるわけではありません。人による調査や銘柄選択が必要なため、インデックスファンドより信託報酬が高い傾向があります。
初心者が長期の資産形成を目的にする場合は、最初に低コストのインデックスファンドを検討し、その後、必要に応じてアクティブファンドやテーマ型の商品を追加する方法が比較的わかりやすいでしょう。
今回紹介する投資信託10本
| 商品名 | 投資先 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国株式 | 米国を代表する約500社へ投資 |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 全世界株式 | 1本で世界中の株式へ分散 |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 米国株式 | バンガードのETFを通じてS&P500へ投資 |
| 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 米国株式 | 大型株から小型株まで米国市場全体へ投資 |
| eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 先進国株式 | 日本を除く先進国へ分散 |
| ニッセイ外国株式インデックスファンド | 先進国株式 | 低コストで日本を除く先進国へ投資 |
| インベスコ世界厳選株式オープン | 世界株式 | 世界の割安株や優良株を厳選 |
| アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース | 米国成長株 | 米国の成長企業と分配金を重視 |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | 米国大型成長株 | 巨大IT企業など10銘柄へ集中投資 |
| eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 株式・債券・REIT | 8種類の資産へ均等に分散 |
1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国を代表する約500社で構成されるS&P500指数への連動を目指す投資信託です。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディア、メタなど、世界的な大企業へまとめて投資できます。米国の有力企業が世界中で事業を展開しているため、米国企業を通して世界経済の成長を取り込めるとも考えられています。
2021年以降、旧つみたてNISAや新NISAの積立先として高い人気を集めてきました。2025年の年間資金流入額は約1兆9,432億円に達しています。
メリット
最大のメリットは、低コストで米国を代表する企業へ幅広く投資できることです。個別株のように「どの会社が成長するか」を考える必要がなく、S&P500に採用されている約500社へまとめて投資できます。
S&P500は定期的に構成銘柄が見直されます。業績や規模などの条件を満たせなくなった企業が外れ、新しく成長した企業が加わるため、投資家が自分で入れ替える必要はありません。
信託報酬が低く、長期積立にも向いています。純資産総額が非常に大きく、多くの投資家に利用されている点も安心材料の一つです。
デメリット
投資先が米国へ集中しているため、米国経済や米国株式市場が低迷すると大きな影響を受けます。S&P500の構成比率は時価総額によって決まるため、巨大IT企業の割合が大きくなりやすい点にも注意が必要です。
また、日本から購入する場合は為替変動の影響を受けます。米国株が上昇しても、大幅な円高になれば円換算した利益が減る可能性があります。
向いている人
米国の成長を長期的に信じられる人、多少大きな値下がりがあっても積立を続けられる人、低コストでシンプルに運用したい人に向いています。
2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、「オルカン」の愛称で知られる投資信託です。日本、米国、ヨーロッパ、新興国など、世界中の株式へ1本で分散投資できます。
2025年には約2兆4,542億円の資金が流入し、年間資金流入額で1位となりました。2024年に始まった新NISAでも、S&P500と並ぶ代表的な積立商品になっています。2025年の年間資金流入ランキング
メリット
最大のメリットは、どの国が成長するかを自分で予想しなくてもよいことです。現在は米国企業の割合が大きいものの、将来、ほかの国の株式市場が成長すれば、その国の構成比率も変化していきます。
1本で先進国と新興国、日本を含む世界中の株式へ投資できるため、複数の投資信託を組み合わせる必要がありません。投資初心者でも管理しやすく、「どの商品を買い増せばよいのか」と迷いにくい点も大きな魅力です。
信託報酬も低く、長期の積立投資に適しています。
デメリット
全世界へ分散していても、株式だけに投資する商品であることに変わりはありません。世界的な金融危機が発生すると、国を分散していても全体的に大きく値下がりする可能性があります。
また、現在の世界株式市場では米国の時価総額が大きいため、オルカンのなかでも米国株が大きな割合を占めています。「全世界」という名前だけを見て、各国へ均等に投資していると思わないようにしましょう。
向いている人
どの国が成長するか予想したくない人、1本で世界へ分散したい人、投資信託選びをできるだけシンプルにしたい人に向いています。
3.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、米国の大手運用会社バンガードのETFを通じて、S&P500指数への連動を目指す投資信託です。
投資対象はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とほぼ同じです。特にSBI証券の利用者を中心に人気を集めてきました。
メリット
低コストで米国の代表的な約500社へ投資できます。世界最大級の運用会社であるバンガードの商品を実質的な投資先としている点も特徴です。
SBI証券を利用している場合、投信保有ポイントなどを含めて管理しやすいことがあります。
デメリット
投資信託が直接米国株を保有するのではなく、海外ETFを通して投資する仕組みです。そのため、投資信託そのものの信託報酬だけでなく、投資先ETFの経費も含めた実質的なコストを確認する必要があります。
eMAXIS Slim 米国株式と両方買っても、投資先の多くが同じなので、分散効果はほとんど増えません。
向いている人
SBI証券を中心に利用している人、バンガードの商品を通してS&P500へ投資したい人に向いています。
4.楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、「楽天VTI」の愛称で知られています。米国の大型株だけでなく、中型株や小型株を含む米国株式市場全体へ投資します。
S&P500が米国を代表する約500社を対象にするのに対して、楽天VTIは数千社へ投資します。
メリット
米国の大型企業だけでなく、将来成長する可能性がある中小型企業も取り込めます。米国株式市場全体へ投資できるため、「米国のどの企業が伸びるか」を考える必要がありません。
楽天証券を利用している人にとっては、ほかの楽天系サービスと一緒に管理しやすい点もあります。
デメリット
幅広い米国企業へ投資しますが、投資先が米国であることはS&P500と同じです。米国市場が低迷すると大きな影響を受けます。
また、全米株式とS&P500の値動きはかなり似ています。両方を保有しても大きな分散効果は期待できません。
向いている人
米国の大型企業だけでなく中小型企業にも投資したい人、米国市場全体の成長を取り込みたい人に向いています。
5.eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、日本を除く先進国の株式へ投資する商品です。米国だけでなく、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリアなどへ分散できます。
メリット
米国以外の先進国にも投資できるため、S&P500より地域の分散が広がります。日本株を別の商品で保有し、海外株式の部分だけをこの商品に任せる使い方もできます。
低コストで運用されており、長期積立に利用しやすいこともメリットです。
デメリット
先進国株式のなかでも米国の比率が非常に高いため、実際の値動きは米国株の影響を強く受けます。
オルカンと一緒に保有すると、先進国部分が大きく重複します。複数の商品へ分けているように見えても、実際には同じ企業へ重複投資している可能性があります。
向いている人
日本株を別に保有している人、日本を除く先進国へまとめて投資したい人、新興国を入れずに運用したい人に向いています。
6.ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ外国株式インデックスファンドも、日本を除く主要先進国の株式へ投資する商品です。低コスト投資信託が現在ほど多くなかった時代から、多くの積立投資家に利用されてきました。
メリット
比較的長い運用実績があり、低コストの先進国株式ファンドとして知られています。米国だけでなく、ヨーロッパやカナダなどの先進国にも分散できます。
運用期間が長いため、過去の値動きや運用報告書などを確認しやすい点もメリットです。
デメリット
投資対象はeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとよく似ています。そのため、2本を同時に購入しても、実質的な分散効果はほとんど増えません。
また、日本株や新興国株式は含まれません。世界全体へ投資したい場合は、オルカンのほうが1本で完結します。
向いている人
運用実績のある低コストファンドを選びたい人、日本を除く先進国へ投資したい人に向いています。
7.インベスコ世界厳選株式オープン
インベスコ世界厳選株式オープンは、「世界のベスト」の愛称で知られるアクティブファンドです。世界各国の企業から、割安度、成長性、配当などを考慮して投資先を厳選します。
特に為替ヘッジなし・毎月決算型が人気を集め、2025年の年間資金流入額では約1兆4,188億円で3位となりました。
メリット
指数へ機械的に投資するのではなく、運用担当者が将来性や割安度を分析して投資先を選びます。市場で過小評価されている企業を見つけられれば、指数を上回る利益が期待できます。
毎月決算型では、一定の条件に基づいて分配金を受け取れるため、定期的な現金収入を求める人から人気があります。
デメリット
信託報酬が低コストのインデックスファンドより高く、長期間保有すると手数料の差が運用成果に影響します。
また、分配金が多いからといって、それだけ運用成績がよいとは限りません。利益だけでは分配金を賄えない場合、投資した元本の一部が「特別分配金」として払い戻されることがあります。
分配金を受け取るたびに運用資金が減るため、資産を長期的に増やしたい若い世代には効率が悪くなる場合があります。
向いている人
信託報酬や分配金の仕組みを理解している人、資産を増やすことより定期的な現金受取を重視する人に向いています。
8.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースは、米国の成長企業を厳選して投資するアクティブファンドです。Dコースは毎月決算・予想分配金提示型で、分配金を重視する投資家から人気を集めました。
メリット
米国のなかでも、利益や売上の高い成長が期待される企業を選んで投資します。運用が成功すれば、市場平均を上回るリターンを得られる可能性があります。
分配方針が提示されているため、条件に応じてどの程度の分配が想定されるのかを確認しやすいことも特徴です。
デメリット
アクティブファンドなので信託報酬が高く、必ずS&P500などの指数を上回れるわけではありません。
毎月分配型であるため、分配金の一部が元本の払い戻しになる可能性もあります。また、成長株は金利上昇時などに大きく値下がりすることがあります。
過去の分配金や運用成績だけを見て購入すると、想定以上に基準価額が下落する可能性があります。
向いている人
値動きや手数料を理解したうえで米国成長株へ投資したい人、定期的な分配金を必要としている人に向いています。
9.iFreeNEXT FANG+インデックス
iFreeNEXT FANG+インデックスは、米国市場を代表する巨大テクノロジー企業や成長企業を中心とした10銘柄へ投資する商品です。
AI、クラウド、インターネット広告、半導体などの成長を背景に注目され、2025年には約4,509億円の資金が流入しました。
メリット
世界を代表する成長企業へ集中投資できるため、テクノロジー株が好調なときには大きな上昇が期待できます。
S&P500よりも成長企業の割合が高く、AIやデジタル化の成長を積極的に取り込みたい人にとって魅力があります。
デメリット
投資先が約10銘柄に集中しているため、オルカンやS&P500より値動きが非常に大きくなります。構成企業の業績悪化や、テクノロジー株全体の下落が発生すると、基準価額が大幅に下がる可能性があります。
また、S&P500にも同じような巨大IT企業が多く含まれています。S&P500とFANG+を両方買うと、成長企業への集中度がさらに高くなります。
向いている人
大きな値下がりを受け入れられる人、資産の一部で積極的な運用をしたい人、AIや巨大IT企業の成長を期待している人に向いています。
初心者が資産のすべてをFANG+へ投資するのではなく、オルカンやS&P500を中心にして、追加部分として少額保有する方法が考えられます。
10.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8資産へ、それぞれ12.5%ずつ投資する商品です。
株式だけでなく、債券や不動産にも分散できることが特徴です。
メリット
1本購入するだけで、世界の株式、債券、不動産へ幅広く分散できます。特定の資産が値下がりしても、ほかの資産が値下がりを抑える可能性があります。
各資産の割合が変化した場合には、一定の比率へ戻すリバランスも自動的に行われます。投資家が自分で売買して調整する必要がありません。
株式100%の商品より、比較的値動きを抑えやすいこともメリットです。
デメリット
8資産へ均等に投資するため、成長性の高い資産だけを増やすことはできません。株式市場が大きく上昇した場合、オルカンやS&P500より利益が少なくなる可能性があります。
また、国内債券やREITにも同じ割合を投資します。投資家によっては、「国内債券を12.5%も保有する必要はない」「REITの割合が高すぎる」と感じる可能性があります。
債券が含まれていても元本保証ではありません。金利や市場環境によっては、株式、債券、REITが同時に下落することもあります。
向いている人
株式100%の値動きが不安な人、一つの商品で幅広く分散したい人、自分で資産配分を調整するのが難しい人に向いています。
オルカンとS&P500はどちらを選べばよい?
初心者が最も迷いやすいのが、オルカンとS&P500のどちらを選ぶかです。
| 比較項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資先 | 世界中の株式 | 米国の代表的な約500社 |
| 地域分散 | 広い | 米国に集中 |
| 米国株の割合 | 大きいが米国以外も含む | ほぼ米国のみ |
| 期待できること | 世界経済全体の成長 | 米国経済と米国企業の成長 |
| 主なリスク | 世界同時株安・為替変動 | 米国集中・為替変動 |
| 向いている人 | 国を選びたくない人 | 米国を重視したい人 |
将来どの国が成長するかわからないと考えるなら、オルカンが選びやすいでしょう。今後も米国企業が世界経済を引っ張ると考えるなら、S&P500が候補になります。
どちらが必ず高い利益を出すかは、現時点ではわかりません。大切なのは、過去の運用成績だけで決めるのではなく、自分が値下がりしたときにも保有を続けられる商品を選ぶことです。
オルカンとS&P500を両方買う意味はある?
オルカンとS&P500を両方購入すること自体は問題ありません。ただし、オルカンのなかにも米国株が多く含まれているため、両方を購入すると米国への投資割合がさらに高くなります。
例えば、オルカンとS&P500を半分ずつ保有した場合、見た目は「全世界と米国を半分ずつ」に見えます。しかし、オルカンのなかにも米国株が含まれているため、資産全体では米国株の割合が8割前後になる可能性があります。
それを理解したうえで米国を多めにしたいなら問題ありません。しかし、「2本買えば世界への分散が広がる」と考えているなら注意が必要です。
管理をシンプルにしたい場合は、どちらか1本を中心にする方法でも十分です。
人気商品だから安心とは限らない
多く買われている投資信託には、純資産総額が大きくなりやすい、運用が安定しやすい、情報を見つけやすいといった利点があります。
しかし、人気ランキングの上位だからといって、今後も高い利益が続くとは限りません。投資家は値上がりした商品へ集まりやすいため、人気になった後に購入すると高値づかみになることもあります。
特にFANG+や毎月分配型ファンドは、オルカンやS&P500とは目的が異なります。過去の上昇率や分配金の多さだけで選ばず、どのような資産へ投資しているのか、手数料はいくらなのか、どの程度値下がりする可能性があるのかを確認しましょう。
投資信託を選ぶときに確認したい7項目
1.何に投資しているか
商品名だけでなく、実際の投資対象を確認しましょう。全世界、米国、先進国、テクノロジー株、債券など、投資先によって値動きは大きく異なります。
2.信託報酬はいくらか
信託報酬は、保有している間に継続して差し引かれる手数料です。数字が小さく見えても、20年、30年と保有すると大きな差になります。
同じ指数へ連動する商品を比較する場合は、信託報酬や実質コストが低い商品を選ぶことが基本です。
3.純資産総額は十分か
純資産総額とは、その投資信託に集まっている資金の総額です。一定以上の規模があり、継続的に資金が入っている商品は、運用が続きやすい傾向があります。
ただし、純資産総額が大きいだけで運用成績がよいとは限りません。
4.分配金の仕組み
毎月分配型を購入する場合は、分配金が利益から出ているのか、元本の払い戻しなのかを確認する必要があります。
分配金を受け取る必要がない人は、利益をファンド内で再投資するタイプのほうが、複利効果を得やすくなります。
5.どの程度値下がりする可能性があるか
株式中心の商品は、金融危機などによって一時的に30%以上値下がりする可能性があります。100万円が70万円以下になっても積立を続けられるかを考えておきましょう。
値下がりに耐えられない場合は、投資金額を減らしたり、債券を含むバランスファンドを検討したりする方法があります。
6.NISAの対象商品か
NISA口座で購入できれば、運用によって得た利益や分配金が非課税になります。ただし、つみたて投資枠と成長投資枠では対象商品が異なります。
購入前に、利用している証券会社の商品画面や金融庁の対象商品一覧で最新の情報を確認しましょう。
7.似た商品を重複して持っていないか
投資信託を何本も購入しても、投資先が同じなら分散にはなりません。
S&P500、全米株式、FANG+、先進国株式、オルカンをすべて保有すると、商品数は多くても米国の巨大IT企業へ何重にも投資することになります。
本数を増やす前に、それぞれの中身がどの程度重複しているかを確認しましょう。
初心者はどのように組み合わせればよい?
投資信託は、必ず複数の商品を組み合わせなければならないわけではありません。初心者の場合、まずは中心となる1本を決める方法がわかりやすいでしょう。
世界へ幅広く投資したい場合
オルカンを中心に積み立てます。1本で世界中の株式へ投資できるため、ほかの株式投資信託を無理に追加する必要はありません。
米国の成長を重視したい場合
eMAXIS Slim 米国株式、SBI・V・S&P500、楽天VTIなどから、一つを選ぶ方法があります。これらをすべて買う必要はありません。
値動きを少し抑えたい場合
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を検討できます。あるいは、株式の投資信託と個人向け国債や預金を自分で組み合わせる方法もあります。
積極的な運用を一部加えたい場合
資産の中心をオルカンやS&P500にして、FANG+などを少額追加する方法があります。ただし、FANG+の割合を増やすほど値動きも大きくなります。
定期的な収入が欲しい場合
毎月分配型を検討する前に、本当に毎月現金を受け取る必要があるか考えましょう。働いている世代が老後資金を作る目的なら、分配金を出さずに再投資する商品が適している場合があります。
積立投資で大切なのは商品選びだけではない
投資では、どの商品を選ぶかが注目されがちです。しかし、長期積立では、生活に無理のない金額を設定し、相場が下落しても続けることが重要です。
一時的に高いリターンを出した商品へ乗り換え続けると、高値で買って安値で売る結果になりかねません。
投資信託を選んだ後は、毎日の値動きを必要以上に気にせず、半年や1年に一度、投資目的や資産配分が変わっていないかを確認する程度でもよいでしょう。
生活防衛資金、数年以内に使う教育費や住宅資金まで投資へ回すのは避ける必要があります。近いうちに使うお金は預金などで確保し、10年以上使わない余裕資金を中心に投資することが基本です。
まとめ|初心者は目的を決めてシンプルに選ぼう
2021年から2026年にかけて、オルカンやS&P500を中心とする低コストのインデックスファンドに多くの資金が集まりました。新NISAの開始によって積立投資を始める人が増え、1本で幅広く分散できる商品が特に選ばれています。
一方、FANG+のような成長企業への集中投資型商品や、世界のベスト、アライアンス・バーンスタインのような毎月分配型ファンドにも多くの資金が流入しました。
それぞれの商品にはメリットとデメリットがあります。すべての人にとって一番よい投資信託は存在しません。
初心者が長期の資産形成を目的にするなら、まずは次の考え方で整理するとわかりやすくなります。
- 世界全体へ分散したいならオルカン
- 米国の成長を重視するならS&P500
- 米国市場全体へ投資するなら楽天VTI
- 値動きを抑えながら幅広く分散したいなら8資産均等型
- 高い成長を期待して一部を積極運用するならFANG+
- 毎月分配型は手数料と元本払い戻しの可能性を理解してから選ぶ
人気ランキングだけで決めるのではなく、投資先、信託報酬、値動き、分配金、NISAの対象区分などを確認することが大切です。
投資信託を何本も購入すれば安心になるわけではありません。オルカンやS&P500のような幅広く分散された商品なら、1本だけでも多くの企業へ投資できます。
自分が理解できる商品を選び、生活に無理のない金額で、長く積み立てること。それが初心者にとって最も再現しやすい投資方法ではないでしょうか。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定商品の購入を推奨するものではありません。投資信託には元本割れの可能性があります。購入前に最新の目論見書、手数料、NISA対象区分などを確認し、ご自身の判断で投資してください。



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