どうも、おはよう、こんにちは、こんばんはミギーです。
投資を始めたいと思っても、
「何を買えばいいのか分からない」
「株だけに投資するのは怖い」
「できるだけ大きな失敗を避けながら、長期で資産を増やしたい」
と悩む方は多いのではないでしょうか。
そんな初心者の方に参考になるのが、日本の公的年金を運用している**GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)**の投資方法です。
GPIFは、国民の年金積立金を国内外の株式や債券に分散して運用しています。
もちろん、個人がGPIFとまったく同じ規模・条件で運用することはできません。
しかし、GPIFの基本的な考え方である、
国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に分散して長期保有する
という方法は、個人の資産形成にも応用できます。
今回は、投資初心者がGPIFに近い運用を始める方法を、できるだけ分かりやすく解説します。
GPIFとは何か
GPIFは、日本の公的年金の積立金を運用している機関です。
正式名称は、
年金積立金管理運用独立行政法人
といいます。
私たちが納めている国民年金や厚生年金は、すべてが投資されているわけではありません。
日本の公的年金は、現役世代が納めた保険料を現在の受給者への年金支払いに使う「賦課方式」が中心です。
そのうえで、すぐに給付へ使わない積立金の一部をGPIFが長期間運用しています。
GPIFの目的は、短期間で大きく儲けることではありません。
将来の年金財政を支えるために、
必要な収益を、できるだけ小さなリスクで確保すること
を目指しています。
この点が、個別株で一発逆転を狙う投資とは大きく異なります。
GPIFは何に投資しているのか
GPIFの基本ポートフォリオは、次の4資産を原則25%ずつ保有する形です。
| 資産の種類 | 基本割合 |
|---|---|
| 国内債券 | 25% |
| 外国債券 | 25% |
| 国内株式 | 25% |
| 外国株式 | 25% |
つまり、
- 株式が50%
- 債券が50%
- 日本資産が50%
- 外国資産が50%
という非常に分かりやすい構成です。(年金積立金管理運用独立行政法人)
この4つに分散することで、特定の国や特定の資産だけに依存しないようにしています。
そもそも株式と債券は何が違うのか
投資初心者にとって最初に分かりにくいのが、株式と債券の違いです。
株式
株式は、企業の一部を保有する投資です。
企業が成長すれば、株価が上昇したり、配当金を受け取れたりします。
一方で、景気が悪化したときには大きく値下がりすることがあります。
特徴を簡単にまとめると、
- 長期的な成長が期待できる
- 値動きが比較的大きい
- 元本保証はない
- 配当金を受け取れる場合がある
という資産です。
債券
債券は、国や企業へお金を貸すような投資です。
国債であれば国へ、社債であれば企業へお金を貸し、その見返りとして利息を受け取ります。
株式と比べると値動きは比較的小さい傾向があります。
特徴は、
- 株式より値動きが小さい傾向がある
- 定期的に利息を受け取れる
- 金利上昇時には価格が下がることがある
- 発行元が破綻すれば損失が出る可能性がある
というものです。
なぜ4つに分けるのか
投資では、毎年どの資産が一番上がるのかを正確に当てることは困難です。
ある年は日本株が上がり、別の年は外国株が上がることがあります。
反対に、株式が下落しているときに債券が比較的安定することもあります。
そこで、最初から複数の資産へ分けておけば、どれか一つが不調でも、他の資産が支えてくれる可能性があります。
GPIFも、国内株式・外国株式・国内債券・外国債券へ均等に分散することで、特定資産への集中を避けています。GPIFの説明でも、将来どの資産が最も高い収益になるかを当て続けることは難しく、分散投資が重要だとされています。(年金積立金管理運用独立行政法人)
ただし、分散投資をしても損をしないわけではありません。
世界同時不況のような場面では、株式と債券の両方が値下がりすることもあります。
分散投資は「絶対に損をしない方法」ではなく、
大きな失敗の可能性を抑えながら、長期間運用する方法
と考えるのが適切です。
初心者がGPIFのように投資する3つの方法
個人がGPIFに近い運用をする方法は、大きく3つあります。
方法1:4資産均等型の投資信託を1本買う
初心者にとって最も簡単なのは、
国内株式・外国株式・国内債券・外国債券を25%ずつ持つ投資信託を1本買う方法
です。
代表的な例として、
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
があります。
このファンドは、
- 国内株式
- 国内債券
- 外国株式
- 外国債券
をそれぞれ25%ずつ組み合わせた指数への連動を目指しています。(Nam)
この方法のメリット
最大のメリットは、管理が非常に簡単なことです。
投資家が自分で4本の商品を買ったり、比率を調整したりする必要がありません。
ファンドの中で資産配分が管理されます。
初心者は、
毎月決まった金額を積み立てる
だけで、GPIFに近い4資産分散を実現できます。
デメリット
株式50%・債券50%なので、株式100%の投資信託と比べると、株価上昇局面では値上がりが小さくなる可能性があります。
その代わり、株価下落時の値動きも比較的抑えられる可能性があります。
方法2:4本のインデックスファンドを25%ずつ買う
少し手間をかけてもよい方は、4種類の投資信託を自分で組み合わせる方法があります。
例えば、次のような組み合わせです。
| 資産 | 投資信託の種類 | 割合 |
|---|---|---|
| 国内株式 | TOPIX連動型 | 25% |
| 外国株式 | 先進国株式インデックス | 25% |
| 国内債券 | 国内債券インデックス | 25% |
| 外国債券 | 先進国債券インデックス | 25% |
毎月4万円を積み立てるなら、
- 国内株式:1万円
- 外国株式:1万円
- 国内債券:1万円
- 外国債券:1万円
となります。
毎月1万円なら、それぞれ2,500円ずつです。
メリット
自分で商品を選べるので、
- より低コストの商品を選ぶ
- 外国債券だけ為替ヘッジありにする
- 国内債券を少し減らす
といった調整が可能です。
デメリット
定期的に割合を確認し、自分でリバランスする必要があります。
初心者にとっては、4本を管理するだけでも少し面倒に感じるかもしれません。
そのため、最初は1本型のほうが続けやすいでしょう。
方法3:8資産均等型のバランスファンドを買う
もう一つの方法が、
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
のような商品です。
8資産均等型では、次の8種類へ12.5%ずつ投資します。
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内REIT
- 先進国REIT
幅広い資産へ分散できる商品です。(EMAXIS)
ただし、これはGPIFと同じではありません。
GPIFは基本的に4資産を25%ずつ持ちますが、8資産均等型には不動産投資信託であるREITや、新興国債券も含まれます。
向いている人
- 4資産よりさらに幅広く分散したい
- REITにも投資したい
- 1本ですべて管理したい
という人には向いています。
一方、
できるだけGPIFの構成に近づけたい
という場合は、4資産均等型のほうが分かりやすいでしょう。
初心者にはどの方法がおすすめか
個人的には、投資初心者なら次の順番で考えるのがおすすめです。
最も簡単
4資産均等型の投資信託を1本積み立てる
これが一番管理しやすい方法です。
もう少し幅広く分散したい
8資産均等型を1本積み立てる
REITや新興国も含めたい人向けです。
投資に慣れてきた人
4本のインデックスファンドを自分で組み合わせる
自分で比率を調整したい人向けです。
NISAを使った方がいいのか
長期間積み立てるのであれば、まずNISAの利用を検討する価値があります。
NISA口座では、対象商品の売却益や分配金が、日本国内では原則非課税になります。
2024年からのNISAでは、
- 非課税保有期間が無期限
- 制度が恒久化
- つみたて投資枠は年間120万円
- 成長投資枠と合わせて年間最大360万円
となっています。(金融庁)
つみたて投資枠では、長期・積立・分散投資に適した投資信託が対象になっています。金融庁も、つみたて投資枠は特に初心者が長期・積立・分散投資を行うための枠として位置づけています。(金融庁)
ただし、すべてのバランスファンドがNISAのつみたて投資枠で買えるとは限りません。
購入前に金融庁の対象商品一覧や、利用する証券会社の商品ページで確認しましょう。
毎月いくらから始めればいいのか
投資初心者が最初から無理をして大きな金額を入れる必要はありません。
例えば、
| 毎月の積立額 | 4資産に分けた場合 |
|---|---|
| 5,000円 | 各1,250円 |
| 1万円 | 各2,500円 |
| 2万円 | 各5,000円 |
| 3万円 | 各7,500円 |
| 5万円 | 各1万2,500円 |
1本の4資産均等型を購入する場合は、この分け方を自分で考える必要はありません。
毎月1万円を設定すれば、ファンドの中でおおむね4資産へ分散されます。
大切なのは、金額の大きさよりも、
生活に無理のない金額を長く積み立てること
です。
まず生活防衛資金を確保する
投資を始める前に、急な出費へ対応するための現金を確保しておくことも重要です。
一般的には、
- 会社員:生活費の3~6か月分
- 収入が不安定な人:生活費の6~12か月分
程度を現金で残す考え方があります。
ただし、必要額は家庭環境によって変わります。
子どもがいる家庭、住宅ローンがある家庭、自営業者などは、より多めの現金が必要になる場合があります。
生活費まで投資してしまうと、相場が下がっているときに売却しなければならなくなる可能性があります。
投資は、
しばらく使う予定のない余裕資金
で行うことが基本です。
一括投資と積立投資はどちらがよいか
まとまった資金がある場合、一括で投資するか、毎月積み立てるか迷う方もいるでしょう。
理論上は、長期的に市場が上昇する前提なら、早く投資したほうが運用期間は長くなります。
しかし、初心者が一括投資した直後に大きく下落すると、精神的に耐えられず売却してしまうことがあります。
そのため、初心者には、
毎月一定額を自動積立する方法
が取り組みやすいでしょう。
積立投資なら、価格が高いときは少なく、価格が安いときは多く購入します。
相場の上げ下げを正確に予想する必要もありません。
リバランスとは何か
リバランスとは、値上がりや値下がりによって崩れた資産配分を、元の割合へ戻すことです。
例えば、最初は次の配分だったとします。
- 株式50%
- 債券50%
その後、株価が大きく上昇して、
- 株式60%
- 債券40%
になった場合、株式を少し減らして債券を増やし、50対50へ戻します。
これがリバランスです。
1本型なら基本的にお任せできる
4資産均等型などのバランスファンドでは、運用会社がファンド内の配分を調整します。
初心者が自分で頻繁に売買する必要はありません。
4本を自分で持つ場合
自分で4本を保有する場合は、年に1回程度確認すれば十分です。
例えば外国株式が増えすぎたら、翌年の積立額を国内債券へ多めに振り分ける方法があります。
売却せず、新しい積立金だけで調整すれば、課税口座でも売却益への税金を抑えやすくなります。
GPIF型投資のメリット
1.値動きを比較的抑えやすい
株式だけでなく債券も50%持つため、株式100%より値動きが小さくなる可能性があります。
投資初心者にとって、値下がり時に怖くなりすぎないことは重要です。
2.世界へ分散できる
日本だけではなく、外国の株式や債券にも投資します。
日本経済だけに依存しにくくなります。
3.商品選びで悩みにくい
4資産均等型を1本選べば、個別株や国ごとの将来性を考える必要がありません。
4.リバランスを任せられる
バランスファンドなら、資産配分の調整を運用会社が行います。
5.長期投資を続けやすい
大きく儲けることより、安定した資産形成を重視する設計なので、初心者でも長期保有しやすいでしょう。
GPIF型投資のデメリット
1.株価上昇時の伸びは小さくなりやすい
株式が大きく上昇しているときでも、資産の半分は債券です。
株式100%のファンドと比べると、資産の増加が緩やかになる場合があります。
2.元本保証ではない
債券を含んでいても、値下がりする可能性があります。
国内債券も外国債券も価格変動があります。
3.外国資産には為替リスクがある
円高になると、外国株式や外国債券の円換算額が下がることがあります。
4.若い人には守りが強すぎる場合もある
20代や30代で運用期間が長く、大きな値動きにも耐えられる人にとっては、債券50%は多いと感じる可能性があります。
ただし、リスクを取りすぎて途中で投資をやめるより、自分が続けられる配分のほうが重要です。
オルカンやS&P500とは何が違うのか
初心者向け投資としてよく紹介されるのが、
- 全世界株式、いわゆるオルカン
- S&P500
- 先進国株式
です。
これらは基本的に株式中心、または株式100%の商品です。
一方、GPIF型は株式50%・債券50%です。
| 投資方法 | 株式比率 | 特徴 |
|---|---|---|
| S&P500 | ほぼ100% | 米国大型株中心 |
| 全世界株式 | ほぼ100% | 世界の株式へ分散 |
| 4資産均等型 | 50% | 株式と債券を半分ずつ |
| 8資産均等型 | 37.5% | 株式・債券・REITへ分散 |
どちらが絶対に正解というわけではありません。
値動きが大きくても成長を重視したいなら株式中心、値動きを抑えながら続けたいならバランス型が候補になります。
初心者がやってはいけないこと
短期間で売ったり買ったりする
GPIF型は長期運用を前提としています。
少し値下がりしたからといって売却を繰り返すと、分散投資の効果を十分に得られません。
借金をして投資する
カードローンや消費者金融から借りて投資するのは避けるべきです。
投資は必ず余裕資金で行いましょう。
値下がりしないと思い込む
バランスファンドでも、一時的に10%以上下落する可能性はあります。
「債券が入っているから安全」と思い込みすぎないことが大切です。
手数料を確認せずに買う
同じような運用内容でも、商品によって信託報酬が異なります。
購入時には、
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- 純資産総額
- NISA対象か
などを確認しましょう。
初心者向けの具体的な始め方
最後に、実際の手順をまとめます。
手順1:生活防衛資金を残す
まずは生活費の数か月分を普通預金などで確保します。
手順2:NISA口座を開設する
銀行や証券会社でNISA口座を開設します。
商品数や手数料を考えると、ネット証券が使いやすい場合があります。
手順3:4資産均等型を探す
証券会社の商品検索で、
「4資産均等」
「バランスファンド」
などと入力します。
手順4:手数料を確認する
信託報酬が高すぎないか、購入時手数料がかからないかを確認します。
手順5:毎月の自動積立を設定する
最初は月5,000円や1万円でも構いません。
給料日の直後などに自動購入する設定にすると続けやすくなります。
手順6:頻繁に確認しすぎない
毎日の値動きを見ていると、不安になって売却しやすくなります。
半年に1回、または年に1回程度の確認でも十分です。
100万円をGPIF型で運用する例
100万円を4資産へ均等に投資するなら、次のようになります。
| 資産 | 金額 |
|---|---|
| 国内株式 | 25万円 |
| 外国株式 | 25万円 |
| 国内債券 | 25万円 |
| 外国債券 | 25万円 |
| 合計 | 100万円 |
ただし、初心者がいきなり100万円を投資する必要はありません。
例えば100万円を10か月に分けて、毎月10万円ずつ積み立てる方法もあります。
不安が強い人は、より時間をかけて投資してもよいでしょう。
GPIF型投資はどんな人に向いているか
GPIFに近い投資方法は、次のような人に向いています。
- 投資初心者
- 個別株を選ぶ自信がない
- 株式100%は怖い
- 値動きをある程度抑えたい
- 長期間積み立てたい
- 自分で細かく管理したくない
- 老後資金をゆっくり育てたい
一方、短期間で大きな利益を狙う人には向いていません。
GPIF型は、派手さよりも安定性を重視した運用です。
まとめ
GPIFの基本的な投資方法は、
- 国内株式25%
- 外国株式25%
- 国内債券25%
- 外国債券25%
という4資産への分散投資です。(年金積立金管理運用独立行政法人)
初心者が似た運用をするなら、最も簡単なのは、
NISAで4資産均等型の低コスト投資信託を毎月積み立てる方法
です。
1本のバランスファンドを選べば、資産配分やリバランスを運用会社へ任せられます。
投資で大切なのは、毎年一番上がる商品を当てることではありません。
生活に無理のない範囲で、世界中の株式や債券へ分散し、長く続けることです。
GPIF型投資は、短期間で資産を何倍にもする方法ではありません。
しかし、
投資先を選べず何も始められない人が、長期・積立・分散投資を始めるための現実的な選択肢
の一つといえるでしょう。
※本記事は特定の商品購入を推奨するものではありません。投資信託は元本保証ではなく、価格変動や為替変動により損失が生じる可能性があります。商品内容や手数料、リスクを確認したうえで、ご自身の判断で投資してください。
| asset | share |
|---|---|
| 国内債券 | 25 |
| 外国債券 | 25 |
| 国内株式 | 25 |
| 外国株式 | 25 |




コメント