【2026年最新】松本人志さんが大腸の腫瘍を手術しストーマを使用|大腸がんの症状・検査・治療を初心者向けに解説

話題

おはようございます、こんにちは、こんばんは。ミギーです。

2026年7月17日、ダウンタウンの松本人志さんが、大腸に腫瘍が見つかり、切除手術を受けたことを明らかにしました。吉本興業の公式発表と、本人が同日夜に行った「DOWNTOWN+」の緊急生配信によると、松本さんは今春から血便などの体の異変を感じて医療機関を受診し、その結果、大腸に腫瘍が見つかったといいます。入院中は関係者やファンに心配をかけないよう病名を公表せず治療に専念し、手術後はすでに退院。現在はストーマ(人工肛門)を使用しながら、翌7月18日の生配信にも予定通り出演するなど、活動を継続していく方針が伝えられています。


まず何より、無事に手術を終えて退院されたとのことで、本当によかったです。今回は松本さんの公表をきっかけに、大腸がんという病気について一緒に勉強していきましょう。

生配信の中で松本さんは、「血便が止まれへんって言ってたでしょ。病院行ったら、めちゃめちゃがんやってん」と、自身の言葉で経緯を語りました。手術については「めちゃめちゃ手術して。大変やって。俺、死ぬか思ったわボケ」と、率直な胸の内も明かしています。手術後もトレーニングを続けていることに触れ、ストーマについても「まだ使い勝手の悪さも俺は感じたりしている」「数ヶ月後に戻せるけど、ずっと戻せない人もいるわけで」と、同じ境遇にある人たちへの思いものぞかせました。

「大腸がんとはどのような病気なのか」

「血便が出たら、すぐにがんなのか」

「ストーマをつけるということは、かなり重い状態なのか」

このように不安になった方も多いのではないでしょうか。

今回は、大腸がんの症状や検査、治療、ストーマの役割について、医療に詳しくない方にも分かるように、できるだけ噛み砕いて解説します。

なお、松本人志さんの詳しいがんのステージや転移の有無、今後の治療方針の細部については、すべてが公表されているわけではありません。この記事では、報道・公式発表で明らかになっている内容と、一般的な大腸がんの医学情報を分けて説明します。個別の病状を断定するものではないことを、あらかじめご了承ください。

  1. 目次
  2. 1. 松本人志さんに何があったのか
  3. 2. 芸能界で相次ぐがん公表と、公表がもたらす意味
  4. 3. 大腸がんとはどのような病気?
  5. 4. 大腸ポリープと大腸がんは同じなの?
  6. 5. 大腸がんは初期症状がほとんどない
  7. 6. 大腸がんで見られる主な症状
    1. 血便
    2. 便が細くなる
    3. 便秘と下痢を繰り返す
    4. 腹痛やお腹の張り
    5. 貧血や息切れ
    6. 原因不明の体重減少
    7. 症状チェック早見表
  8. 7. 血便が出たら大腸がんなの?
  9. 8. 大腸がんはどのような検査で見つかる?
    1. 便潜血検査
    2. 大腸内視鏡検査
    3. 血液検査(腫瘍マーカー)
    4. CT検査やMRI検査
  10. 9. 大腸がんのステージとは
    1. ステージ0
    2. ステージ1
    3. ステージ2
    4. ステージ3
    5. ステージ4
  11. 10. 大腸がんの主な治療方法
    1. 内視鏡治療
    2. 大腸がんの手術
    3. 抗がん剤治療(薬物療法)
    4. 放射線治療
    5. 分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬
  12. 11. ストーマとは何?
  13. 12. なぜ大腸がんの手術でストーマをつくるの?
    1. 腸をつないだ部分を守るため
    2. 肛門を残せない場合
    3. 腸閉塞や緊急手術の場合
  14. 13. 一時的ストーマは元に戻せるの?
  15. 14. ストーマをつけても普通に生活できる?
    1. 運動・トレーニングとの付き合い方
    2. 食事との付き合い方
  16. 15. ストーマケア用品と日常の工夫
  17. 16. ストーマをつけると障害者手帳はもらえる?
  18. 17. 大腸がんの治療費はどれくらいかかる?
  19. 18. 大腸がんになりやすい人は?
  20. 19. 大腸がんを予防するためにできること
    1. 40歳を過ぎたら検診を受ける
    2. 便潜血検査が陽性なら精密検査を受ける
    3. 血便を痔だと決めつけない
    4. 適度に体を動かす
    5. 食生活を整える
    6. 禁煙し、お酒を控える
  21. 20. 家族や周囲の人にできるサポート
  22. 21. 松本人志さんの公表から私たちが学べること
  23. 22. まとめ
    1. 関連

目次

  1. 松本人志さんに何があったのか
  2. 芸能界で相次ぐがん公表と、公表がもたらす意味
  3. 大腸がんとはどのような病気?
  4. 大腸ポリープと大腸がんは同じなの?
  5. 大腸がんは初期症状がほとんどない
  6. 大腸がんで見られる主な症状
  7. 血便が出たら大腸がんなの?
  8. 大腸がんはどのような検査で見つかる?
  9. 大腸がんのステージとは
  10. 大腸がんの主な治療方法
  11. ストーマとは何?
  12. なぜ大腸がんの手術でストーマをつくるの?
  13. 一時的ストーマは元に戻せるの?
  14. ストーマをつけても普通に生活できる?
  15. ストーマケア用品と日常の工夫
  16. ストーマをつけると障害者手帳はもらえる?
  17. 大腸がんの治療費はどれくらいかかる?
  18. 大腸がんになりやすい人は?
  19. 大腸がんを予防するためにできること
  20. 家族や周囲の人にできるサポート
  21. 松本人志さんの公表から私たちが学べること
  22. まとめ

1. 松本人志さんに何があったのか

吉本興業は2026年7月17日、公式サイトで「弊社所属ダウンタウン松本人志について、このほど大腸の腫瘍切除手術を受け、無事に退院しましたのでご報告申し上げます」と発表しました。あわせて「松本は今春、体に異変を感じ、医療機関を受診したところ、大腸に腫瘍が発見されました」「ファン、関係者の皆様にご心配をおかけしないよう、入院中は病気を公表せず、治療にあたっていました」と経緯を説明しています。

同日午後7時からは、松本さんが出演する有料配信プラットフォーム「DOWNTOWN+」で緊急生配信が行われ、本人の口から直接、手術とストーマ造設について語られました。配信では、手術後もトレーニングを継続していることや、翌18日の「お笑い帝国大学(OIU)」生配信にも予定通り出演することが明かされています。吉本興業も「今後も医師の指導・助言を受けながら、活動を続けてまいります」とコメントしました。

ストーマについては、一般的に次の2種類があります。

  • 一定期間が過ぎた後に閉鎖する一時的ストーマ
  • 生涯にわたって使用する永久ストーマ

松本さん自身は生配信の中で「数ヶ月後に戻せる」という趣旨の発言をしており、一時的ストーマである可能性を示唆する発言をしています。ただし、手術の詳細な術式や、今後の閉鎖時期の確定などについては、本人や所属先から公表された範囲を超えて断定することはできません。

そのため、

「ストーマだから末期がんだ」

「もう普通の生活には戻れない」

と考えるのは早計です。

ストーマは、がんの重さだけで決まるものではありません。腫瘍ができた場所や手術方法、腸をつないだ部分を守る必要性などによって作られることがあります。この点は後の章で詳しく説明します。

「ストーマ=末期」というイメージを持ってしまう人は少なくないと思います。でも実際は、腸のつなぎ目を守るための一時的な処置として作られるケースも多いんです。ここは正しく知っておきたいポイントですね。

2. 芸能界で相次ぐがん公表と、公表がもたらす意味

近年、お笑い芸人を中心に、闘病経験やがんの診断を公表する著名人が目立つようになっています。松本さんの公表もその流れの中にあります。

  • ペナルティのワッキーさんは、中咽頭がんステージ1の診断を受け、放射線化学療法を経験。味覚障害などの後遺症と向き合いながら活動に復帰しました。
  • はんにゃの川島章良さんは、腎臓がんが見つかり、手術と治療を経て前向きに活動を続けています。
  • とんねるずの石橋貴明さんは、食道がんと咽頭がんの併発を公表し、食道切除手術と抗がん剤治療の副作用と向き合いながら療養を続けています。
  • ななめ45°の岡安章介さんは、下咽頭がんステージ4を公表し、放射線治療と抗がん剤治療を乗り越えた経験を発信しています。

こうした著名人による公表には、共通するメッセージがあります。それは、「症状に気づいたら早めに受診すること」「がんになっても、治療や工夫次第で活動を続けられる場合があること」を、多くの人に伝える役割です。

国立がん研究センターの統計でも、がんの罹患数は依然として高い水準にあり、芸能人に限らず一般的な啓発の必要性が指摘されています。今回の松本さんの公表も、多くの人が自分自身の体調や検診について考え直すきっかけになったといえるでしょう。

3. 大腸がんとはどのような病気?

大腸がんとは、食べ物の消化や便の形成に関わる「大腸」にできるがんです。

大腸は、大きく次の2つに分けられます。

  • 結腸
  • 直腸

結腸はさらに、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸などに分けられます。

国立がん研究センターによると、日本人では特にS状結腸と直腸に大腸がんができやすいとされています。

大腸がんの多くは、大腸の内側にある粘膜から発生します。最初は良性の「腺腫」と呼ばれるポリープとしてでき、その一部が時間をかけてがんになるケースがあります。一方で、正常に見える粘膜から直接がんが発生することもあります。

国立がん研究センターが公開している「大腸がんファクトシート」によれば、大腸がんは日本で最も罹患数が多いがんであり、年間15万人以上が診断され、5万3千人以上が大腸がんで亡くなっています。がん死亡数は、男性で2位、女性で1位と、どちらも上位を占める病気です。将来推計では、2035〜2039年には年間の罹患数が約21万人に達すると見込まれており、決して他人事とはいえない病気であることがわかります。

大腸がんの罹患数が増えている背景には、肉類や脂肪の多い食事を摂るようになった「食の欧米化」に加え、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒といった生活習慣が関係しているとされています。

また、近年は20歳以上50歳未満の若い世代でも大腸がんの罹患率が増加していることが、国際共同研究によって明らかになっています。「大腸がんは高齢者の病気」という思い込みも、少しずつ見直す必要が出てきています。

4. 大腸ポリープと大腸がんは同じなの?

大腸ポリープとは、大腸の内側にできる突起状の病変の総称です。

すべてのポリープががんになるわけではありません。ポリープには、がんになりにくいものと、将来的にがんになる可能性があるものがあります。

特に腺腫と呼ばれるタイプは、大きくなったり、長い年月が経過したりすると、がん化することがあります。

そのため、大腸内視鏡検査で将来がんになる可能性があるポリープを見つけ、早めに切除することは、大腸がんの予防にもつながります。

項目良性のポリープ(過形成性ポリープなど)腺腫大腸がん
がん化のリスクほぼない大きさ・年数によりありすでにがん化した状態
一般的な対応経過観察のことが多い内視鏡での切除が検討される進行度に応じた治療が必要
自覚症状ほぼなしほぼなし進行するまでほぼなし
ポリープの段階で見つけて切除できれば、がんへの進行を防げる可能性があります。だからこそ、定期的な内視鏡検査が重要なんですね。

5. 大腸がんは初期症状がほとんどない

大腸がんの怖いところは、早期には自覚症状がほとんどないことです。

国立がん研究センターも、早期の大腸がんでは症状がほとんどなく、進行すると血便などの症状が現れると説明しています。

「痛みがないから大丈夫」

「普段どおり生活できているから問題ない」

とは限りません。

症状がない段階で発見するために重要なのが、大腸がん検診です。松本さんのケースも、報道によれば今春から続いていた血便がきっかけで受診に至っており、症状が出てからの受診でした。逆に言えば、症状が出る前の段階で検診を受けていれば、より早い段階での発見につながっていた可能性もあります。この点は、多くの人にとって参考になる教訓といえるでしょう。

6. 大腸がんで見られる主な症状

大腸がんが進行すると、次のような症状が現れることがあります。

血便

便に血が混じったり、便の表面に血が付いたりします。赤い血だけでなく、黒っぽい便になることもあります。

ただし、血便は痔でも起こります。問題なのは、

「痔だと思って放置してしまうこと」

です。痔と大腸がんを、見た目や本人の感覚だけで正確に区別することは困難です。松本さんも、血便が続いたことがきっかけで受診し、大腸の腫瘍が発見されたと説明しています。

便が細くなる

腫瘍によって腸の内側が狭くなると、以前より細い便が出ることがあります。

一時的に細い便が出ただけで、すぐにがんと決まるわけではありません。しかし、細い便が何週間も続く場合は、一度医療機関へ相談した方がよいでしょう。

便秘と下痢を繰り返す

大腸がんによって便の通りが悪くなると、便秘と下痢を繰り返すことがあります。排便後も便が残っているように感じる「残便感」が出る場合もあります。

腹痛やお腹の張り

腸の中を便やガスが通りにくくなると、腹痛や腹部の張りが起こります。がんが大きくなり腸をふさいでしまうと、腸閉塞を起こすこともあります。

貧血や息切れ

腸の中で少量の出血が長期間続くと、貧血になることがあります。

  • 疲れやすい
  • 息切れがする
  • 動悸がする
  • 顔色が悪い
  • 立ちくらみが増えた

こうした症状がきっかけで検査を受け、大腸がんが見つかる場合もあります。

原因不明の体重減少

食事や運動を変えていないのに体重が減る場合は、注意が必要です。

ただし、体重減少だけで大腸がんと判断することはできません。複数の症状が続く場合には、早めの受診が大切です。

症状チェック早見表

症状痔など良性疾患でも起こる注意が必要な目安
血便起こる繰り返す・量が増えている場合
便が細くなるあまり起こらない何週間も続く場合
便秘と下痢の繰り返し起こることがある急に始まった・続く場合
腹痛・お腹の張り起こることがある強い痛み・嘔吐を伴う場合
貧血・息切れ他の原因でも起こる原因不明の貧血が続く場合
体重減少あまり起こらない食事量が変わらないのに減る場合

7. 血便が出たら大腸がんなの?

血便が出たからといって、必ず大腸がんというわけではありません。血便は、次のような病気でも起こります。

  • 大腸ポリープ
  • 潰瘍性大腸炎
  • 虚血性大腸炎
  • 大腸憩室からの出血
  • 感染性腸炎
  • 大腸がん

しかし、原因を自己判断するのは危険です。特に、

  • 血便が繰り返し出る
  • 出血量が増えている
  • 便通の変化もある
  • 腹痛や体重減少を伴う
  • 家族に大腸がんになった人がいる

という場合は、消化器内科や肛門科などを受診しましょう。

国立がん研究センターのがん情報サービスでも、血便などの症状は痔のような良性の病気でも起こるとしたうえで、自己判断をせず、症状に気づいたら早めに消化器科・胃腸科・肛門科などの身近な医療機関を受診するよう呼びかけています。

大量の出血、強い腹痛、嘔吐、便やガスが出ない状態、意識がぼんやりするといった症状がある場合は、早急な受診が必要です。

「痔だろう」と自分で決めつけず、まずは専門医に見てもらう。これが遠回りのようで一番の近道です。

8. 大腸がんはどのような検査で見つかる?

便潜血検査

大腸がん検診で一般的に行われるのが、便潜血検査です。便の中に、人の目では確認できないほど少量の血液が混じっていないかを調べます。

便潜血検査で陽性になったからといって、必ず大腸がんという意味ではありません。痔やポリープなどで陽性になることもあります。反対に、便潜血検査が陰性でも、大腸がんが完全に否定されるわけではありません。

大切なのは、陽性だった場合に放置せず、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることです。国立がん研究センターの検診ガイドラインでは、便潜血検査による大腸がん検診の対象年齢として、40歳から74歳が推奨されています。

<!– RAKUTEN_AFFILIATE_LINK: 便潜血検査キット –>

大腸内視鏡検査

肛門から細いカメラを入れ、大腸の内側を直接観察する検査です。一般的には「大腸カメラ」と呼ばれます。

内視鏡検査では、

  • ポリープの有無
  • 腫瘍の形や大きさ
  • 出血している場所
  • 腸の炎症
  • 腸の狭窄

などを確認できます。

必要に応じて組織の一部を採取し、顕微鏡でがん細胞があるかを調べます。小さなポリープであれば、検査中にそのまま切除できることもあります。

血液検査(腫瘍マーカー)

血液中の腫瘍マーカー(CEAやCA19-9など)を測定することもあります。ただし、腫瘍マーカーだけでがんの有無を確定することはできません。良性の病気でも数値が上がることがあり、逆に早期のがんでは数値が正常範囲にとどまることもあります。あくまで、他の検査と組み合わせて総合的に判断するための情報のひとつです。

CT検査やMRI検査

大腸がんが見つかった場合には、CTやMRIなどを使って、がんの広がりを調べます。主に確認するのは、

  • 周囲の臓器への広がり
  • リンパ節への転移
  • 肝臓や肺などへの転移
  • 腹膜への広がり

です。これらの結果を総合して、がんのステージや治療方針が決められます。


9. 大腸がんのステージとは

大腸がんの進行度は、一般的にステージ0からステージ4で表されます。

ステージ0

がんが大腸の粘膜の中にとどまっている段階です。内視鏡で切除できる場合があります。

ステージ1

がんが大腸の壁の中に入り込んでいるものの、リンパ節転移は認められない段階です。がんの深さや状態によって、内視鏡治療または手術が検討されます。

ステージ2

がんが大腸の壁を越えて深く広がっているものの、リンパ節転移は認められない段階です。一般的には手術が中心となります。

ステージ3

リンパ節への転移が認められる段階です。手術後に再発を防ぐ目的で、抗がん剤治療が行われることがあります。

ステージ4

肝臓、肺、腹膜など、大腸から離れた場所に転移している段階です。抗がん剤治療や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、手術などを組み合わせて治療します。

ステージ4であっても、転移した場所や個数、治療への反応によっては、手術が検討される場合があります。

ステージがんの広がりリンパ節転移遠隔転移主な治療の方向性
0粘膜内なしなし内視鏡治療が中心
1大腸の壁の中なしなし内視鏡治療または手術
2壁を越えて広がるなしなし手術が中心
3さまざまありなし手術+抗がん剤治療
4さまざまあり得るあり抗がん剤・分子標的薬・手術など組み合わせ

なお、松本さんについてはステージや転移の有無は公表されていないため、この表はあくまで一般的な分類として参考にしてください。


10. 大腸がんの主な治療方法

大腸がんの治療には、主に次の方法があります。

  • 内視鏡治療
  • 手術
  • 抗がん剤治療
  • 放射線治療
  • 分子標的薬
  • 免疫チェックポイント阻害薬

どの治療を行うかは、がんの場所、大きさ、深さ、転移の有無、年齢、体力などによって異なります。国立がん研究センターも、大腸がんでは内視鏡治療、手術、薬物療法、放射線治療などから、患者ごとに適切な治療を選ぶと説明しています。

内視鏡治療

早期の大腸がんで、リンパ節転移の可能性が非常に低いと判断された場合には、内視鏡でがんを切除できることがあります。お腹を切る手術に比べて体への負担が少なく、入院期間も短い傾向があります。

ただし、切除した組織を詳しく調べた結果、がんが予想より深く入り込んでいた場合には、追加の手術が必要になることがあります。

大腸がんの手術

手術では、がんができた腸の部分と、その周辺のリンパ節を切除します。その後、残った腸同士をつなぎ合わせます。

最近では、お腹に小さな穴を開けて行う腹腔鏡手術や、ロボット支援手術が選択されることもあります。ただし、すべての患者が腹腔鏡手術やロボット手術の対象になるわけではありません。がんの位置や広がり、過去の手術歴、体の状態などを見て判断されます。

抗がん剤治療(薬物療法)

手術後の再発予防(術後補助化学療法)や、転移がある場合の治療として行われます。複数の薬剤を組み合わせる治療が一般的で、通院しながら治療を続けられるケースも増えています。

放射線治療

主に直腸がんで、手術前にがんを小さくする目的や、手術ができない場合の症状緩和の目的で行われることがあります。

分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬

がん細胞の増殖に関わる特定の分子を狙い撃ちする薬や、体の免疫の働きを利用してがんを攻撃する薬です。がんの遺伝子の特徴などによって、使用できるかどうかが判断されます。

治療法は一つではなく、患者さん一人ひとりの状態に合わせて組み合わされます。「大腸がん=即・大きな手術」というイメージだけで決めつけないことも大切ですね。

11. ストーマとは何?

ストーマとは、手術によってお腹に作られた便や尿の出口のことです。

大腸や小腸をお腹の表面に出し、そこから便を排出するものは、一般に人工肛門と呼ばれます。肛門のように自分の意思で便を止める筋肉はないため、便はお腹に装着した専用の袋にたまります。

「人工肛門」と聞くと、お腹に機械を埋め込むようなイメージを持つ人もいますが、実際には腸の一部をお腹の表面に出したものです。松本さんも生配信の中で、ストーマを通して排泄していることを自身の言葉で説明しています。

ストーマには大きく分けて、便を排出する「消化管ストーマ(人工肛門)」と、尿を排出する「尿路ストーマ(人工膀胱)」があります。大腸がんの手術で作られるのは、主に消化管ストーマです。

12. なぜ大腸がんの手術でストーマをつくるの?

大腸がんの手術でストーマを作る理由は、患者によって異なります。

腸をつないだ部分を守るため

直腸がんなどで、がんを切除した後に腸同士をつないだ場合、そのつなぎ目に便が通ると負担がかかります。つなぎ目が完全に治る前に漏れが起きる「縫合不全」は、重い感染症につながる可能性があります。

そこで一時的に便の通り道を変え、つないだ部分を休ませるためにストーマを作ることがあります。国立がん研究センターは、一時的ストーマについて、がんを切除した後の腸のつなぎ目を守ることなどを目的に作られると説明しています。

肛門を残せない場合

がんが肛門に非常に近い場所にあり、肛門の筋肉まで切除しなければならない場合には、永久ストーマになることがあります。

ただし、近年は肛門を残す手術も進歩しています。肛門を残せるかどうかは、がんの場所や広がりによって決まります。

腸閉塞や緊急手術の場合

がんによって腸が完全にふさがっている場合や、腸に穴が開いている場合には、緊急的にストーマを作ることがあります。

ストーマが作られる主な理由一時的になりやすいか永久になりやすいか
腸のつなぎ目を守るため状態次第
肛門を温存できない場合
緊急手術・腸閉塞への対応状態次第状態次第

13. 一時的ストーマは元に戻せるの?

一時的ストーマは、腸のつなぎ目が治り、全身状態に問題がないことを確認したうえで、閉鎖手術が行われます。

直腸がんの手術で作られた一時的ストーマは、一般的に数か月後に閉鎖が検討されます。がん研有明病院では、腸のつなぎ目が肛門に近い場合に一時的ストーマを作り、約3〜6か月後に閉鎖する場合があると説明しています。

松本さんも生配信で「数ヶ月後に戻せる」という趣旨の発言をしており、この一般的な時間軸とおおむね重なる内容といえます。

ただし、必ず予定どおり閉鎖できるとは限りません。

  • 腸のつなぎ目の状態
  • 感染の有無
  • 抗がん剤治療の予定
  • 全身状態
  • 再手術の安全性

などを確認して判断されます。

14. ストーマをつけても普通に生活できる?

ストーマを使用していても、体調が回復すれば、仕事や外出、旅行、入浴、運動などを行っている人は多くいます。松本さんも、手術後にトレーニングを継続していることを明かしており、体調管理をしながら普段の活動を続けている一例といえるでしょう。

服の上からストーマが大きく目立つとは限りません。専用の装具を正しく使用することで、においや便の漏れも抑えられます。

一方で、次のような悩みが起こる場合があります。

  • ストーマ周辺の皮膚のかぶれ
  • 装具からの便漏れ
  • ガスやにおいへの不安
  • 入浴や外出への不安
  • 食事への不安
  • 見た目の変化による精神的な負担

松本さん自身も、蒸し暑い時期は皮膚がかぶれやすいといった趣旨の発言をしており、季節や気候によって装具の使い心地が変わることにも触れています。この点は、多くのストーマ使用者(オストメイト)が実際に感じている悩みでもあります。

病院には、ストーマケアを専門的に行う皮膚・排泄ケア認定看護師などがいます。装具が合わない、皮膚が荒れる、漏れが心配といった問題は、我慢せず専門スタッフに相談することが大切です。

運動・トレーニングとの付き合い方

ストーマを造設した人が運動を再開できるかどうかは、手術からの経過期間や体力の回復状況、医師の判断によって異なります。一般的には、傷が十分に落ち着き、主治医の許可が出た段階で、軽い運動から徐々に再開していくケースが多いとされています。腹圧が強くかかる運動は、ストーマ周辺の組織に負担をかける可能性があるため、種目や強度については医療スタッフに相談しながら進めることが推奨されます。

食事との付き合い方

ストーマを造設した直後は、消化の良い食事から始め、繊維質の多い食品や、ガスが発生しやすい食品の摂り方に注意が必要になる場合があります。ただし、時間の経過とともに食べられるものの幅は広がっていくことが一般的です。極端な食事制限を自己判断で長く続けるのではなく、体調を見ながら少しずつ試していくことが大切です。

15. ストーマケア用品と日常の工夫

ストーマを使用する生活では、専用の装具(パウチ)や皮膚保護剤、においを抑えるための製品などを活用することで、日常生活の負担を減らすことができます。

  • ストーマ装具(面板・パウチ)
  • 皮膚保護剤・スキンケア用品
  • 消臭・脱臭対策グッズ
  • 入浴用の防水カバー
  • ストーマ対応の下着・衣類

装具は肌質や生活スタイルによって合う・合わないがあるため、複数のメーカーの製品を試しながら、自分に合ったものを見つけていく人も少なくありません。

装具選びは「これが正解」というものがなく、人によって合うものが違います。焦らず、専門の看護師さんに相談しながら自分に合うものを探していくのがいいと思います。

16. ストーマをつけると障害者手帳はもらえる?

永久ストーマの場合は、身体障害者手帳(膀胱または直腸機能障害)の対象になることがあります。

ただし、一時的ストーマは原則として対象にならない場合が多く、永久ストーマであっても、手術内容や状態、自治体の手続きによって異なります。

身体障害者手帳が交付されると、一定の条件のもとで、ストーマ装具の購入費用の助成(日常生活用具給付等事業)を受けられる自治体もあります。実際の申請については、病院の医療ソーシャルワーカーや自治体の障害福祉窓口に確認する必要があります。

17. 大腸がんの治療費はどれくらいかかる?

大腸がんの治療は、内容によって費用が大きく異なります。内視鏡治療のみで済む早期がんと、手術・抗がん剤治療を組み合わせる進行がんとでは、負担額に差が出ます。

日本には「高額療養費制度」という仕組みがあり、医療費の自己負担額が、年齢や所得に応じて決められた上限額を超えた場合、その超えた分が払い戻される、または窓口での支払いを上限額までに抑えられる制度があります。事前に「限度額適用認定証」を用意しておくと、入院時の窓口負担を抑えやすくなります。

また、民間のがん保険や医療保険に加入している場合は、手術給付金や入院給付金、通院給付金などが支払われることもあります。加入している保険の内容は、実際に治療が必要になった際に確認しておくと安心です。

  • 高額療養費制度:自己負担の上限額を超えた分が戻る、または抑えられる公的制度
  • 限度額適用認定証:入院前に取得しておくと窓口負担を軽減できる
  • 民間のがん保険・医療保険:加入内容によって給付の有無・金額が異なる
  • 傷病手当金:会社員などが病気で働けない期間の収入を一部補う制度

これらの制度は複雑な部分も多いため、実際に治療が必要になった場合は、病院の医療ソーシャルワーカーや、加入している保険会社に早めに相談することをおすすめします。

18. 大腸がんになりやすい人は?

大腸がんの原因を一つに特定することはできません。しかし、一般的には次のような要因が、発症リスクと関係するとされています。

  • 年齢が高くなる
  • 家族に大腸がんになった人がいる
  • 大腸ポリープになったことがある
  • 潰瘍性大腸炎やクローン病がある
  • 肥満
  • 運動不足
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 加工肉や赤身肉に偏った食生活

国立がん研究センターの研究班による評価では、日本人において喫煙と飲酒は大腸がんの「確実」なリスク因子とされており、肥満や高身長も「ほぼ確実」なリスクとされています。一方で、身体活動(運動)によって大腸がんのリスクを下げられる可能性があることもわかっています。

これらに当てはまるからといって、必ず大腸がんになるわけではありません。また、健康的な生活を送っている人でも大腸がんになることはあります。生活習慣だけで完全に防ぐことはできないため、検診が重要です。

19. 大腸がんを予防するためにできること

40歳を過ぎたら検診を受ける

大腸がんは、早期には症状がないことが多い病気です。体調に問題がなくても、対象年齢になったら便潜血検査を受けることが大切です。多くの自治体では、40歳以上を対象に、比較的安価または無料で大腸がん検診を実施しています。

便潜血検査が陽性なら精密検査を受ける

便潜血検査で陽性になっても、

「痔があるから」

「去年は陰性だったから」

と自己判断して放置してはいけません。陽性になった場合は、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けましょう。

血便を痔だと決めつけない

痔を持っている人に大腸がんが起こらないわけではありません。痔と大腸がんが同時に存在することもあります。血便が続く場合には、一度医師に相談することが大切です。

適度に体を動かす

無理のない範囲で歩く、階段を使うなど、日常的に体を動かしましょう。運動には大腸がんのリスクを下げる可能性があることもわかっています。

食生活を整える

野菜、果物、豆類、海藻類などを取り入れ、特定の食品だけに偏らない食生活を心がけます。加工肉や赤身肉を完全に禁止する必要はありませんが、食べ過ぎには注意しましょう。

禁煙し、お酒を控える

喫煙や過度の飲酒は、大腸がんだけでなく、さまざまながんや生活習慣病のリスクに関係します。

20. 家族や周囲の人にできるサポート

身近な人ががんと診断されたり、ストーマを使用することになったりした場合、周囲の人がどう接すればよいか悩むこともあるでしょう。

  • 病状について根掘り葉掘り聞かず、本人が話したいタイミングを待つ
  • 「頑張って」だけでなく、「何か手伝えることはある?」と具体的に聞く
  • ストーマの見た目やにおいについて過度に気にする様子を見せない
  • 通院や検査への付き添いなど、実務的なサポートを申し出る
  • 本人が普段どおりに接してほしいと望んでいる場合は、特別扱いしすぎない

がんの診断や、ストーマ生活への適応は、本人にとって身体面だけでなく精神面での負担も大きいものです。焦らず、本人のペースを尊重しながら寄り添う姿勢が大切です。

21. 松本人志さんの公表から私たちが学べること

松本人志さんは、血便が続いたことをきっかけに病院を受診し、大腸の腫瘍が発見されたと説明しています。手術を経て無事に退院し、ストーマを使用しながらも、トレーニングや配信活動を続けている姿を、自らの言葉で発信しています。

血便は痔でも起こるため、つい様子を見てしまいがちな症状です。しかし、血便の原因を自分で決めつけることはできません。

今回の公表をきっかけに、

  • 血便を放置しない
  • 40歳を過ぎたら大腸がん検診を受ける
  • 便潜血検査で陽性なら精密検査を受ける
  • ストーマは末期がんを意味するものではない
  • ストーマを使用していても、工夫次第で日常生活や運動を続けられる場合がある

という点を知っておくことが大切です。

22. まとめ

大腸がんは、大腸の粘膜から発生するがんであり、日本で最も罹患数が多いがんのひとつです。早期にはほとんど症状がありませんが、進行すると血便、便通の変化、腹痛、貧血、体重減少などが見られることがあります。

大腸がんの手術では、腸をつないだ部分を守ったり、便の通り道を確保したりするために、ストーマが作られることがあります。ストーマを使用しているからといって、必ずしも末期がんや永久ストーマという意味ではありません。一時的ストーマであれば、腸の状態が回復した後に閉鎖できる場合もあります。

松本人志さんの公表は、多くの人にとって、自分自身や家族の健康について改めて考えるきっかけになったのではないでしょうか。最も大切なのは、血便などの症状を放置しないことです。そして、症状がない人も、対象年齢になったら定期的に大腸がん検診を受けることです。

松本人志さんの詳しい病状については、公表されていない情報も多くあります。憶測で病状を決めつけず、本人や所属先から発表される正確な情報を確認しながら、回復を見守りたいと思います。

※この記事は一般的な医療情報を分かりやすく紹介するもので、個別の診断や治療を行うものではありません。血便、腹痛、便通異常などが続く場合は、医療機関へ相談してください。

参考情報源

  • 吉本興業株式会社 公式発表(2026年7月17日)
  • DOWNTOWN+ 緊急生配信(2026年7月17日)
  • 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)について」
  • 国立がん研究センター「大腸がんファクトシート2024」
  • がん研有明病院 ストーマに関する説明資料

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